「おもいでケータイ再起動」は、電源の入らなくなった古いケータイを専用機器を使って再起動し、写真やメールなどの大切な思い出を取り出すイベント。ご希望により、思い出の写真を1枚プリントアウトしてプレゼントします。お持ちいただくケータイは、auでなくてもOK。
「電源が入らなくなった古いケータイの中の大切な思い出をもう一度見たい」というお客さまの想いをかなえるため、2017年8月に名古屋でスタートし、全国のKDDI・沖縄セルラー直営店をはじめ、量販店や各種イベントともコラボ。「おもいでケータイ再起動」は今年で3年目に突入し、今では日本のどこかでほぼ毎週というペースで開催しています。
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どうしても見たかった記憶に残る1枚の写真を求めて、あるいはなにが出るのか宝探し気分でと、参加いただくみなさんの思いはさまざま。しかし、お持ちいただいたケータイに再び電源が入った瞬間は、一様に喜びがあふれ出ます。その後は号泣されたり、パッとディスプレイを隠されたり、あるいは爆笑されたりと、反応はまさに千差万別。
はたして、au UENOではどんな方のどんな“おもいで”が復活したのでしょうか?
お孫さん! お父さん! 青春! au UENOでよみがえった思い出たち
「ようやく生まれてきた初孫の思い出」ひろみさん
「初めての孫が生まれた頃の写真が見たくて……。初めて授かったのが結婚8年目だったんですね。だから、そのときみんな最高にうれしくて!」
ひろみさんが持ち込んだ18年前のケータイは、まさにお孫さん誕生のころに使っていたもの。これが無事に再起動した! ……のですが、残っていた23枚の写真にお孫さんの姿はありませんでした。
ガックリと肩を落とすひろみさんでしたが、同時に再起動した8年前のケータイからは懐かしいお孫さんの動画が続々と発見されました。
「あ、みんなで湯河原に行ったとき! はー、こっちは2人目の孫ですねー。『スパイダーマンだ』って言って、このあと壁に飛びつくんです、ほら(笑)。へー、裸族なのはこのときから変わらないのね」
笑顔を取り戻し、思い出に浸るひろみさんにスタッフが声をかけます。“ありました!”。
18年前のケータイから見つかった23枚の写真というのは、フォルダ分けされていたもので、どうやら別のフォルダに大量に画像が……。「さあ、どうかな? ……ジャーン!」と画像を表示。その瞬間、ひろみさんの目から涙があふれました。
「ああ、これです。えらく難産でね、生まれてから2週間も入院してたの。それでようやく家に帰ってきたときの顔! この写真、家にもありません!」
初めてのお孫さんが、初めて家にやってきたときの記念すべき1枚。ちなみに男の子です。そして、出てくる出てくる! 上野駅で駅長さんの帽子をかぶるお孫さん、お相撲さんに抱かれるお孫さん……。
「娘は女の子の格好をさせたがったんですけど、旦那さんがそれはダメだって言って……」
と、そんな娘さんと旦那さんがひろみさんをお迎えに。せっかくなので、再起動スタッフともども記念撮影をさせていただきました!
「ああ、もっと写真撮っておけばよかったな!」イチローさん
「偶然ですよ、偶然! 前にテレビでこのイベントのこと見てね、近くでやるとき行かなきゃって、ガラケーをかき集めておいたの。で、今日たまたま機種変更しようかなってショップ覗いたらやってたから、あわてて家にガラケーを取りに帰ったんです」
お住まいが上野というイチローさん。2004〜2008年ごろに使っていたケータイからよみがえった写真の多くは、ひとり息子のタカヒロくん。今の姿とのギャップに、イチローさんは思わずニヤニヤ。
「あー。こりゃうれしいや! 本当に遠くにいっちゃったなあ。いや、家で普通に勉強してるんですけど、なんせ受験生なもんで、下手すりゃ1日姿を見ないこともあって……」
「こういう写真いっぱい撮っときゃよかったなあ(笑)。いまはなかなか絡んでくれませんからね。子どもは小さいうちにたくさん撮っておいたほうがいいですよ! 何年か前に『ディズニーランドでも行くか?』って誘ったら『いえ、結構です』って。そんな断り方ある?(笑)」
ちなみに左が現在のタカヒロくん。身長は180cmで、高校では合気道部に所属しているそう。この春からは大学への進学も決まり、「『ゴルフ習っとけよ』ってアドバイスしてやったら『道具買ってくれんのかよ』って(笑)。かわいくないよね! 道具は俺が新しいのを俺用に買う。お前は俺のおさがりを使え、って言っておきました」
「カメラを向けると顔を背ける父」順子さん
順子さんが来られたのは「定年退職の日の父の写真を見たかったから」。順子さんのお父さんは、2019年に76歳で亡くなりました。とてもシャイで写真嫌いだったので、カメラを向けるとすぐに顔を背けてしまうのだそう。
「だから、父の写真に関しては、基本全部隠し撮りだったんです(笑)。でも、定年退職した日だけは珍しくカメラ目線の写真が撮れたんです」
ケータイの写真をバックアップしていたパソコンが故障してしまったので、電源が入らなくなった古いケータイを頼りにするしかなかったのです。
そして、再起動成功。9年ほど前に定年退職の日を迎えたお父さんの写真が無事よみがえりました。
「ああ、これです! 普段はトラックを運転していたこともあってスーツを着ることがなかったんですが、定年の日だけはスーツで会社に行って、記念品などいろいろもらって帰ってきました」
人生における記念日でちょっとした非日常だったからか、お父さんもきちんと写真に写ってくれました。ずっと見たかった写真を見つけた順子さんでしたが、意外にもプリントアウトしたのは別の写真。それは……
「お酒を飲みながらテレビを見ているときに、カメラを向けて『こっち向いて!』って言ってもそっぽ向いてる。部屋着で母が編んだセーターをいつも着ていたんです。……これがいつもの父です!」
順子さんが最終的に選んだのは、もっともお父さんらしい1枚だったのでした。
「プレイバック青春」森田さん・近藤さん
「最近、高校時代のサッカー部の友だちが結婚して、パーティーで昔の写真のスライドを見たんですよ。それで、“俺たちが結婚式を挙げるとき、ああいう写真残ってるのかな?”という話になったんです」
サッカー部でボランチだった森田さん(右)が、センターバックでキャプテンの近藤さん(左)を誘って「おもいでケータイ」に参加されたそう。再起動のために持参した、中学から高校時代のケータイのバッテリーを外す森田さん。すると近藤さんが「……あ、Mちゃんじゃん!」
ケータイのバッテリー裏に彼女とのプリントシールを忍ばせるという“ガラケーあるある”に、まずは2人でニンマリ。ただ、残念ながら森田さんがお持ちいただいたケータイは再起動できませんでした。
「オレが言い出しっぺなのに!」と落ち込んでいたものの、ずっと笑顔だったのは相方の近藤さんのケータイから、2人の高校時代のおもいでがたっぷり復活したから。
「調子に乗っていた」(本人談)おしゃれヘア時代。
すべてが楽しかった遠征の行き帰りの電車。
こんな距離感で、友だちと接するのも、もしかしたら高校時代ならでは。
高校3年のときの試合にベンチ入りできず、スタンドから一緒に戦ってくれた仲間がレギュラーのみんなに送ってくれたというメール。
「あいつ、昔はこんなアツかったんだなー(笑)」(近藤さん)
「いまからは想像もつかないね!」(森田さん)
ガラケーの小さなディスプレイに次々とよみがえってくる写真に、メールに、笑い転げたり叫んだり、バンバン背中を叩きあったり。放課後の教室みたいに盛り上がる森田さんと近藤さん。
「あー、これやべえ!」。2人が声を上げたのは、
サッカー部の1年生全員を対象に「坊主令」が発令されたときの1枚。友だちの家に集まって、バリカンで互いに坊主にし合ったのだそう。せっかくなので、そんな坊主の夏から11年後の2人に同じポーズを取ってもらいました。
森田さんは名古屋への転勤が決まっているそう。近藤さんは今年結婚を控え、今も関東リーグのクラブでサッカーを続けています。
「いやあー自分のケータイが復活できなくて悔しいなあ。まだ家に古いケータイがあるはずなので、絶対リベンジします! 今度はサッカー部のみんな連れてきます。というか、仲間をいっぱい集めて同窓会開くので、再起動の出張やってもらえません?(笑)」(森田さん)
au UENOでの開催と同時期に、ブライダルイベントともコラボしました!
まさに森田さんと近藤さんが「いつか結婚式をするときのために」と上野にお越しいただいたように、結婚パーティーで昔の写真を飾ったり、スライドとして投影したいという人は多いですよね。そこで2020年2月14日、挙式・披露宴の企画・運営を展開する株式会社エスクリとコラボし、渋谷にある結婚式場のLAGUNAVEIL ATELIER(ラグナヴェール アトリエ)で「新郎新婦のおもいでケータイ再起動」イベントも開催しました
このイベントは結婚式を控えたカップルのみなさんが対象。6月に式を予定されているこちらの2人は、大学時代にアルバイト仲間として出会ったそう。
ガラケーを使っていた高校・大学のころの写真がなく、式に参加するゲストとの写真を復活したいとのことで、「新郎新婦のおもいでケータイ再起動」にお越しいただきました。
彼女のケータイからは、学生時代に部屋に集ったお友だちの懐かしい写真が、彼のケータイからは顔出し看板でトランプの「キング」に扮した高校時代の写真が復活しました。
また、au UENOの約10日後、2月24日には埼玉県久喜市のモラージュ菖蒲内の「こころのアトリエはせがわ」でもイベントを開催。
こちらは「おもいでをよみがえらせる」というイベントのコンセプトに共感いただいた仏壇・仏具のお店とのコラボ。こちらの女性は、亡きワンちゃんの写真を求めてご参加。お父さんが散歩に連れ出したときに脱走し、そのまま交通事故に遭って亡くなってしまったのです。お父さん、激しく後悔しているそう。
しかも何匹ものワンちゃんと暮らしているなかで、不幸にもその子の写真だけがなかったのです。このときお持ちになったケータイは再起動できたものの、ディスプレイが割れ、液晶漏れも発生。なにが写っているのかわからないなか、シルエットだけで亡くなったワンちゃんを特定。プリントアウトしてみて「この子です!」と無事に再会できました。付き添いでいらしたお父さんと2人、安堵の表情を浮かべられていました。
スタートから3年を経て、参加いただいたみなさんからは、ありがたいことに喜びの声をいただき続けています。今後もみなさんのお近くで開催できるよう、さらに回数を増やしていく予定です。
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また、KDDI直営店や量販店だけでなく、イベントに来られない方々のもとへお伺いする出張イベントも実施しています。こちらもぜひご利用ください。
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