2019/07/01

au最新スマホ『Galaxy S10+』のトリプルカメラを検証! 望遠&超広角レンズの実力とは

Galaxy S10+

auからこの夏発売された最新機種。なかでも、メインカメラとして背面に3つの光学式レンズが搭載された「トリプルカメラ」に注目が集まっている。

今回、TIME & SPACEでは「トリプルカメラ」が搭載された「Galaxy S10+」のカメラ機能(静止画)を検証。注目のカメラ機能でどんなものを写真が撮れるのか、作例とともに紹介する。

【目次】

5つのレンズで多彩な撮影が楽しめる「Galaxy S10+」

Galaxy S10+は、Galaxyシリーズの最新ラインナップ3機種のなかでは最もハイスペックモデル。背面のメインカメラはGalaxy S10+とGalaxy S10ともに望遠、広角、超広角に対応したトリプルカメラに。前面のサブカメラはGalaxy S10が「1つ」なのに対し、Galaxy S10+は「2つ」となり、計5つの光学式レンズが搭載されている。

Galaxyのカメラ仕様

まずは、作例とともにGalaxy S10+のカメラ機能を紹介する。

Galaxy S10+のカメラ機能チェック①
望遠、広角、超広角が撮れる「トリプルカメラ」の威力

まずは注目の「トリプルカメラ」。望遠、広角、超広角の3つの光学式レンズを搭載し、それぞれ撮影時に簡単に切り替えて撮影することができる。

レンズの切り替えメニュー

同じ撮影位置から、それぞれどんな撮影ができるのか。縦位置の構図で撮りくらべたのがこちら。カラフルな「七色の鳥居」で有名な足利織姫神社で撮影してきた。Galaxy S10+カメラの特長であるとてもビビッドで明るい色味を楽しめる。

Galaxy10+のトリプルカメラ 左から超広角(×0.5)、広角(×1.0)、望遠(×2.0)

撮影者は3枚とも同じ位置で撮影しているが、奥にある黄色い鳥居までの距離感が3枚でかなり違うのがわかるだろう。撮影時に画像をデータ上で拡大するデジタルズームではなく、望遠用の独立した光学ズームレンズで撮影するので画質の劣化がないのがトリプルカメラ最大のメリットだ。手ぶれ補正機能もしっかり働いており、手持ちで撮影しても日中であれば望遠モードでもブレることはない。

次に同じく足利にある「あしかがフラワーパーク」に移動。1,000㎡に広がる藤の花の旬が過ぎたばかりだったのは残念だったが、代わりに「うすべに橋」周辺の美しい景色を撮影してみた。

Galaxy S10+のトリプルカメラ 超広角(×0.5)

人が視認できる範囲と同等の視野角123°で撮影が可能な「超広角」がおもしろい。超広角レンズというと、広い範囲を撮影するためについ横位置で撮影したくなるが、スマホを立ててそのまま縦位置で撮影すると、ご覧のように足下から青空まで一枚に収まったドラマチックな写真になる。広角で撮ると普通の風景写真がGalaxy特有の強い色のコントラストと相まって、まるで1枚の絵画のような雰囲気だ。

Galaxy S10+のトリプルカメラ

こちらは同じ場所から横位置で「超広角」で撮影したもの。縦位置とはまた雰囲気が変わるので、撮るものによって使い分けたい。

ちなみに撮影前の設定画面で写真の縦横比を選ぶ際、写真を撮影したGalaxy S10+でそのまま見ることが多いなら、画面一杯に表示される「FULL」の設定をおすすめしたい。縦に長く、高精細で、ベゼル(枠)がないので、Galaxy S10+で撮影した写真の魅力を最大限生かすことができる。

Galaxy S10+のカメラ機能チェック②
夕暮れの撮影も美しく撮れる「デュアルアパチャー」

前モデル(Galaxy S9+ / Galaxy S9)から引き続き搭載されている「デュアルアパチャー」。撮影時に自動的に明るさを検知し、明るい日光下ではシャープな写真を、夕暮れや夜間など暗い場所では光量を増やすことでノイズの少ない写真の撮影が可能。夕暮れを撮影した作例がこちら。

Galaxy S10+のトリプルカメラ

高速道路の走行中、助手席からパパッと撮っただけでこれだけ繊細で美しい色味が再現されるのは驚きだ。これからの季節、花火大会や夏祭りなど、薄暮やマジックアワー(写真や映画などで使われる用語で「日の入り前後のほんの数十分間の時間帯」)でも鮮明な記録を撮ることができそうだ。

Galaxy S10+のカメラ機能チェック③
好みのボケ味で撮影できる「ライブフォーカス」

人物ポートレート撮影などで、背景を自然のボケ味で撮影できる「ライブフォーカス」。Galaxyシリーズではおなじみとなった機能だが、Galaxy S10+ではさらに背景の自然なボケ味と、エフェクトが追加されバージョンアップ。早速、通常時とライブフォーカスで作例を撮影してみた。

オリジナル

Galaxy S10+のライブフォーカスなし

ライブフォーカス(ぼかし)

Galaxy S10+のライブフォーカス

ノーマルとくらべると、ライブフォーカスで撮影した写真は人物をよりくっきり浮かび上がらせている。また、下記で紹介しているようなエフェクトも、撮影時に選択しながらモニターできるので撮影がより一層楽しくなる。

スピンボケ

大ちゃん人形で撮影した「スピンボケ」

ズームボケ

大ちゃん人形で撮影した「ズームボケ」

カラーポイント

大ちゃん人形で撮影した「カラーポイント」

追加されたボケ味のエフェクトは、「スピンボケ」「ズームボケ」「カラーポイント」の3種類。バックがモノクロに変化する「カラーポイント」は、いろいろなシーンで試したくなる。

Galaxy S10+のカメラ機能チェック④
メインカメラ並みのセルフィー

前面のサブカメラには、室内のような暗所や複数人の被写体を素早く検知することができる「デュアルピクセルインカメラ」を搭載。メインカメラと同じくディスプレイいっぱいに表示できる「FULL」の画角と、広角での撮影が相まって作例のように大人数でセルフィーが撮ることができるのもGalaxy S10+ならでは。

Galaxy S10+のセルフィーの作例 「FULL」で撮影したセルフィー。5人が余裕で収まる
Galaxy S10+のセルフィーの作例 4:3で撮影した通常のセルフィー

Galaxy S10+のカメラ機能チェック⑤
AIが被写体を自動認識「シーン判別機能」

前モデル(Galaxy S9+ / Galaxy S9)より強化されている「シーン判別機能」。被写体にカメラを向けると食べ物、花、靴、服、木、風景、空といった30のシーンを自動認識して、被写体がより「らしく」撮影できるというサポート機能。AIがどう認識しているのかは、ディスプレイ上のアイコンで表示してくれる。

 

カメラを向けるだけで被写体を自動的に「料理」と判別し、適正な色味で撮影してくれる。デジカメにありがちな派手なだけの色味ではなく、料理がおいしく見えるような少し落ち着いたトーンになっている。

Galaxy S10+のカメラ機能チェック<番外編①>
ベストショットを教えてくれる

今回、さまざまなものを撮影していてありがたかったのがこちらの機能。「プロの写真家が活用している撮影ルールと、1億以上の高品質な写真を分析した高度なMachine Learning」を使ってベストショットを撮影するためのガイドをしてくれるというものだ。撮影中にディスプレイ上にガイドが表示され、構図のベストショットをお知らせしてくれる。

Galaxy10+のベストショットお知らせ

黄色い○が中心にくるように撮影するだけ。構図に悩む必要がなく、かつ自動的にそれなりの写真になるように撮ってくれる。初心者なら写真のよい練習になりそう。

Galaxy S10+のカメラ機能チェック<番外編②>
ワンタッチでInstagramに投稿

Galaxy S10+ / Galaxy S10/ Galaxy A30では撮影した写真をInstagramにワンタッチで投稿できるようになった。Instagramやストーリーをよく使う人にはうれしい機能だ。

Galaxy S10+のインスタ投稿ボタン

まとめ「Galaxyは撮っていて楽しいスマホ」

ビビッドでコントラストの強めな色味で、どんなものを撮影しても写真が明るくなる。さらにベストな構図までガイドしてくれるので、バッグからパッと取り出してサッと撮るだけで誰でも気軽にいい写真を撮ることができる。

さらには撮った写真を映し出すディスプレイがまた美しい。Galaxy S10+は、写真を「撮って見る」という行為自体が楽しくなるスマホといえる。買い替えを検討している人は、ぜひ一度手にとって確かめていただきたい。

文:よもぎ三太郎
撮影:HAYASHI★2019

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