2019/06/12
最新モデル『Xperia 1』はソニーのチカラが集結! XZシリーズとの比較から進化ポイントまで徹底解説
auの2019夏モデルとして「Xperia 1(SOV40)」が登場。これまでのXperia XZシリーズからデザインを変えただけではなく、その仕様も大きく進化している。
そこで、本記事ではXperia 1と前モデル「Xperia XZ3(SOV39)」、「Xperia XZ2 Premium(SOV38)」、「Xperia XZ2(SOV37)」、「Xperia XZ1(SOV36)」の比較を交えつつ、Xperia 1の進化したポイントなどを紹介していく。
スペック比較
まずは、それぞれのスペックや仕様を比較してみよう。
Xperia 1とXperia XZシリーズの見た目で大きく違うのは、ディスプレイが21:9の縦長になったことと、背面カメラがトリプルカメラになったこと。さらに、内部仕様ではCPUやRAMがアップデートされ、非常にハイスペックだ。
画面サイズ
Xperia 1の画面サイズは、Xperia史上もっとも大きい6.5インチ。21:9のシネマワイドスクリーンを採用したことで、映画やゲームをこれまで以上に楽しめるようなサイズ感になっている。
ディスプレイはXperia XZ3から引き続き「有機EL」を採用。とはいえ、スマホ用有機ELでは世界初となる4K HDRに対応し、さらなる進化を遂げた。
Xperiaといえば、液晶テレビのブラビアで培った映像美が特徴だが、Xperia 1では4Kに対応した新たな高画質化エンジン「X1™ for mobile」を搭載。高精細、広色域、高コントラストを極め、映像美にさらに磨きがかかっている。
さらに、4K有機ELディスプレイと独自開発の画像処理により、映像制作者の意図を忠実に再現した画作りで映画を視聴可能にする「クリエイターモード」を新たに搭載。クリエイターモードを生かすにはコンテンツ側の対応が必要となるが、Netflixであれば自動的にクリエイターモードで再生される。
本体サイズ・重さ
Xperia 1は画面が縦長になったぶん、本体サイズも縦に大きくなっている。しかし、横幅は狭く、厚みも薄くなっているので手で持ったときの収まりがよく、6.5インチという数字から受ける印象ほどには大きく感じないだろう。
また、画面が大きくなり性能もアップすると、重さが増すように思えるが、幅や厚さがスリムになったことで、重さもXperia XZ3やXperia XZ2から減少している。
4色展開で、人気のパープルが復活
Xperiaはこれまでのモデルでも多くのカラーバリエーションを揃えていたが、Xperia 1でもそれは踏襲され、4色展開となっている。なかでも、2014年1月発売モデルの「Xperia Z Ultra(SOL24)」以来となるパープルの復活は、Xperiaファンとしてはうれしいポイントだ。
指紋センサーの位置
Xperia XZ2以降、指紋センサーは背面に搭載されていたが、Xperia 1ではXperia XZ1と同じく側面に配されている。ただし、Xperia XZ1とは異なり、電源ボタンとは別になっている。
本体の横幅が狭まったぶん、側面に指紋センサーがあっても自然に指がかかり、ロックを解除できるはずだ。
Xperia初のトリプルカメラを搭載
2018年夏に発売されたXperia XZ2 Premiumはデュアルカメラを搭載していたが、Xperia 1ではさらに増え、Xperia初のトリプルカメラを搭載。26mmの標準と52mmの望遠、そして16mmの超広角の3つのレンズで、アプリ上から切り替えて使うこともできる。
画像処理エンジンも従来の「BIONZ for mobile」から進化した「BIONZ X for mobile」になった。これはソニーのデジタル一眼レフカメラαシリーズの画像処理アルゴリズムを取り入れたもので、その恩恵として「瞳AF」をスマホで初めて搭載している。被写体の瞳にフォーカスを自動で合わせ続ける機能で、被写体が動いていても、ピントがあった美しいポートレートを撮影できるというものだ。
また、光学式と電子式という2つの手ブレ補正を独自に組み合わせた「ハイブリッド手ブレ補正」も搭載。とくに薄暗い場所で効果を発揮し、従来比で約5倍の手ブレ補正効果が得られる。
動画撮影では、ソニーの映画撮影用プロカメラ開発チームが監修したシネマ撮影専用機能「Cinema Pro(シネマプロ)」を搭載。スマホを使って、映画さながらの画質で撮影することが可能になっている。
21:9の画面を活かしたXperia 1ならではの機能
アスペクト比21:9はいわゆるシネマスコープサイズと呼ばれる、映画館のスクリーンに近いサイズで、対応コンテンツであれば上下に黒帯が入らずに再生可能で、全画面で迫力の映像を楽しめる。
また、視野角が広がることで、通常の16:9では隠れて見えないエリアも視認できる。そのため、主人公・本人の視点でゲーム中の空間を自由に移動するようなゲームなどでは有利になるだろう。さらに、ゲームを快適にプレイするためのゲームエンハンサーを搭載しており、ゲームをしながら攻略情報を検索するといった使い方も可能。
さらに、21:9になったことで、Androidのマルチウィンドウ機能もこれまで以上に実用的になっている。比率的には、上部を横向きの16:9、下画面を縦長の16:9に分割できるので、上画面で動画を視聴しつつ、下画面でSNSを使うといったことが可能になる。ほかにも、英語記事を読みながら辞書を引いたり、資料を見ながらメールをしたりといった作業も捗るだろう。
防水防塵、おサイフケータイ、ワンセグ対応は各モデル共通
最後に各モデルの共通仕様を確認しよう。
IP68相当の防水防塵に、「おサイフケータイ」機能、ワンセグ/フルセグのいわゆる日本仕様は各機種とも対応。ハイレゾ対応も従来通りだが、Xperia 1ではこれらに加えてDolby Atmosにも対応している。
すべてが新しいXperia 1
Xperia 1は液晶テレビの「BRAVIA(ブラビア)」、デジタルカメラのαシリーズ、そしてデジタルシネマカメラの「CineAlta(シネアルタ)」など、ソニーの各部門が力を集結した、ソニーならではの1台となった。その意味でも、これまでのシリーズの延長上にはない、まったく新しいXperiaと言っていいだろう。
ぜひ、実際に手に取って、新しいXperiaの魅力を感じてほしい。
文:山本竜也
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