2019/05/09
親のスマホデビューをサポート! 不安&トラブル解消法、メリットを聞いてみた
親がスマホを使いこなしているミドル世代にインタビュー
今、携帯電話を持つ人々の60%以上が、いわゆるガラケーではなくスマートフォンを使っている(総務省「通信利用動向調査」2017より)。一方、KDDIの『シニア世代のスマホ購入に関するミドル世代への定量調査』(※)によると、60代以上のシニア世代のスマホ所有率は約36%という結果が出ている。
※2018/12/04、60〜80代の親を持つ、30〜50代以上の男女3,420人に対して調査。以降の引用データはすべて同調査に基づく。
スマホに乗り換えない理由としては「そもそも自分に関係ない」「覚えられない」「使いこなせない」「料金が心配」などの声があるが、実はシニア世代がスマホに乗り換えるメリットは、「安心・安全」「趣味」「コミュニケーション」など、本人にも、その子世代にとってもたくさんある。
そこで今回は、実際にシニア世代である親がスマホデビューを果たした子世代のみなさんに、お話を伺った。
「どんなことを親と話したのか」「親はどう使っているのか」「コミュニケーションに変化があったか」「乗り換えてよかったこと」について、お話を伺った。
上記の調査結果とともに、こちらのお三方の「親のスマホ乗り換え」にまつわるリアルな声を併せて紹介していこう。
シニア世代はスマホをどう思っていたのか
まずは、シニア世代におけるスマホの使用率について。
いかに「親にスマホを持たせたい」と思っていても、実際はどうなのだろう? 調査データによると、60代以上の父親・母親の保有端末は以下のとおり。
シニア世代である父親・母親でスマホを使っているのは、ともに約36%。シニア世代においては依然、ガラケーを利用している人が多い。
一方で、親に「ぜひスマートフォンを使ってほしい」「どちらかというとスマートフォンを使ってほしい」という子世代は、94%以上。親にスマホを使ってほしい子世代と、実際にスマホを使っている親世代との意識には、大きな隔たりがあるようだ。
70代後半のお母さんが4年前からスマホを使っているという武田晃典さん。最初、お母さんは料金面に不安を持っていたという。
武田さん「「スマホ自体には興味を持っていたようです。そもそもパソコンは使っていて常時ネットに接続していることを知っていたので、“スマホはその都度ネットにつながるから、通信費がバカにならない”って言っていました。不正なアプリを間違ってダウンロードしたら高額請求がくることも心配していて。でも、離れて暮らしているので、僕自身は母がスマホにするとちょっと安心だなって思っていました。LINEを使いたかったんです。これまでもメールのやり取りはあったのですが、LINEだと返事がなくても既読がつくから見たことがわかるので、簡単な安否確認にも使えるし(笑)」」
井上由子さんは、まずお父さんが自らシニア向けスマホに換えたという。
井上さん「「そんなに使いこなしている様子ではなくて(笑)。LINEもアプリを入れてみたものの、使いこなせないと言っていました。パソコンではFacebookで近況をアップしたりしていますが、スマホではやっていません。なので、母は父が使っているのを見てもあまり興味は持っていなかったようです。でも私としては、小1になった娘の成長をもっと母と共有できたらいいなと。それで写真などを共有しやすいスマホを使ってほしいなとは思っていたんですが、もっとも身近にいる父がスマホの利点を母に見せられてはいなかったので、あわてて変えようとも思っていなかったみたいです」」
山地郷子さんのお母さんは80歳。この3月まで高校で美術を教えていたという。
山地さん「「普段接している若い子たちの影響を受けたのか、私も知らないうちに母はスマホに換えていたんです。もう6〜7年前です。なるほどなあと思ったのは、“いずれ換えようと思うなら今しかない!”って言ったこと。年々脳が衰えていくのは間違いないから、新しいものを取り入れるなら1秒でも早い方がいい! って。その頃、母は島根で私は大阪。離れて暮らしていたので、子どもの側からは“いつもつながっている安心”を手に入れたいと思っていました。親にスマホを持ってもらいたいって思いがちですけど、親には親のモチベーションがあるんだなあとハッとしました」」
離れて暮らす親の安心・安全のためにスマホを持たせたいと子が思う一方で、意外にも親のほうは「新しくて面白そうなデバイス」としてスマホを見ている場合もあるのだ。
親のスマホデビューのきっかけは?
では実際に、どのようにしてスマホデビューまで進めるといいのだろうか。
武田さん「「春休みに帰省していたタイミングで、当時中学生だった私の息子がガラケーからスマホに乗り換えることになり、母も一緒にショップに行って。息子がスタッフの方からスマホでできることなどの説明を受けているうちに、横で聞いていた母の方がどんどん乗り気になってしまって。一番の不安点だった料金に関しても、ショップの方が丁寧に説明してくれて、僕も横から質問して、母のネガティブなイメージはその場で払拭されたみたいです。その日に契約してしまいました(笑)」」
井上さん「「私が娘を連れて実家に遊びに行った時に、娘が“FaceTimeでパパとしゃべりたーい”って言いだして、テレビ電話を始めたんですね。それを母が見ていて“へー、スマホって、そういうことができるんだ!”って驚いたんです。ちょうど母が使っていたガラケーが古くなって機種変更を考えるタイミングだったので、俄然、興味が出てきたみたいで。その後すぐにスマホに機種変更することになりました」」
山地さん「「ウチの母がスマホデビューしたのは、母が教師として付き合っていた高校生たちの影響が大きいと思います。その後に改めてiPhoneデビューしてるんですが、これは私のからお願いして機種変更してもらったんです。母がAndroidスマホを使っていた時は、いろいろ使い方の質問をされても全然答えられなかったんですけど、同じ機種にしておけば、こっちも自分のスマホをいじりながら答えられますよね? iPhoneだったら周りにも使っている人が多いから、質問できる相手も多いだろうと思って」」
「親よりも若い」あるいは「スマホに慣れている」というだけで、そのすべてを親に説明することはかなり難しいので、武田さんのように、親の機種変更に同行するのは有効だ。料金的な不安などに関しては、その場でスタッフが説明してくれる。
親が携帯電話を購入するタイミングは、スマホへの乗り換えをすすめるいい機会にもなる。
auの場合は「カケホ割60」というプランがあり、60歳以上であれば、国内通話がずっと0円で、かつ通信料が1GBまでなら毎月1,980円~。親のスマホデビューにまつわる料金への不安を払拭できない場合は、こちらのプランを提案してみるのはいかがだろうか。
スマホ移行期の不安&トラブル
さて、晴れて親がスマホデビューしたあと、どのくらい子に使い方や機能などの問い合わせがくるのか。
その点に関しても、今回取り上げているKDDIの調査で結果が出ている。親たちはスマホデビューしてからどんな不安があり、実際にはどんなふうに対処しているのだろうか。実際に子のところに「どうすれば!?」なんて問い合わせたりすることがあるのだろうか。
「頻繁にある」「ときどきある」という人々を合わせると70%弱。「スマホに関する質問」そのものが、親子の新たなコミュニケーションにもなっているようだが……。
武田さん「「ウチは全然聞いてこないので、この取材に際して話したんですけど“あんたは忙しいんだから、スマホがわからないぐらいで連絡できない”と笑っていました。親子とはいえ、わざわざ聞くのはカッコ悪いと思っている節はありますね。わからない時どうしてるのか聞いたら、携帯電話会社のサポートプランを利用しているそうです。僕も聞かれたことすべてに的確に答えられるわけじゃないから、気兼ねなく聞けるプロのサービスを利用するのはいいと思いますね」」
井上さん「「心配していましたが、結果的に私に聞いてきたことはほとんどないですね。トラブルとしては、機種変更したてのころ、LINEのアプリをインストールして登録したときに「電話帳と同期する」設定にしたことで、自動的にLINEに登録されていくのを見て、少し焦っていたくらいかもしれません。そのときは私が一緒にいたので、すぐに止めました」」
山地さん「「ウチは結構頻繁に聞いてきましたよ。でも私も分からなかったから、iPhoneに換えてもらったんです。 “着信音がしなくなった!”っていうので話を聞いてみたら、マナーモードになっていただけだったとか、本当に些細なことでした。“通信費が前より高くなった!”という原因を調べてみたら、自宅でWi-Fi接続をオフにしていて、ネットも動画も全部4Gでつなぎ続けてたとか。同じ機種にしているから分かるところもありますが、私の場合は一緒にショップに行って説明を聞くようにしています」」
親とショップに同行できるならそれもよし。だが親子の生活環境によっては叶わない場合もある。通信会社のサポートプランがしっかりしているかどうかは、親にスマホを進める際にも注意したいところ。auでは、シニア向けに簡単にスマホが扱えるようなプランが用意されている。
たとえば、24時間体制(※1)・遠隔でサポート(※2)という「初スマホ安心サポート」。ユーザーのスマホの画面を実際に共有しながら、スムーズにサポートしてくれる。そのため、対面で説明を受けているような安心感が得られるのだ。また、両親のデジタル機器に対する知識に合わせて、レベルに応じたレッスンを電話で受けることもできる。
さらに、今なら便利で楽しいスマホの使い方をイラスト入りで解説した「使い方ガイドブック」もプレゼントされる。
親のスマホへの不安解消も、プロに任せられるのである。正直、父親・母親は実の子を煩わせるよりも、専門スタッフに気軽にわからないことが聞けるほうが安心できるはずだ。
※1:22時~翌9時のご利用は事前予約が必要です。なお、事前予約は、専用窓口までお願いします。※2:対応機種に限ります。iPhone、iPadは閲覧のみ。データ通信料が発生します。
親がスマホに変えてよかったことは?
今回インタビューをしてみると、積極的に「親にスマホに換えてほしい」と思っていなかった人でも、親がスマホに換えたことで、親子間のコミュニケーションのあり方が大きく変わったことを実感している。
武田さん「「私は大阪、母親は京都、兄家族が神奈川に住んでいますが、それぞれの夫婦と子どもたち、総勢9名のLINEのグループで近況報告などを頻繁に行っています。母が友だちといった旅行の写真や、子どもたちの入学とか卒業とか、全部共有できています。この春から次男がオーストラリアに留学したんですが、プール付きのテレビに出てくるみたいなシェアハウスを動画でアップした時には一族全員で盛り上がりましたよ。“いいなー”“超ええやん!”って。母もスタンプバンバン送ってきて(笑)」」
井上さん「「去年の夏ごろ、父が体を壊して入院したあとに自宅療養していた時期がありました。母が父の世話をしていたのですが、母にFaceTimeで連絡をして、私の娘が“おじいちゃん、早くよくなってね!”と声をかけたり、ちょっとした世間話をしたり、たびたびやり取りをしていました。そのときは父がすごく喜んで、母がiPhoneにしたことを、“よくやった!”みたいに褒め称えていました(笑)」」
山地さん「「やっぱりLINEは活用してます。離れて暮らしていたころ、母はよく孫の写真を欲しがったんですね。でも当時、母はガラケーで、写真をメールに添付して送ると、サイズが大きすぎてよく弾かれたんです。それをリサイズするのがなかなか面倒。だから母がスマホにしてくれてからは本当に楽になりましたね。その後近くに引っ越したので、写真のやりとりより“元気?”“まあまあ”みたいな、単語だけの些細なコミュニケーションがすごく増えましたけどね。子どもたちともLINEで話しているようです。電話となるとお互いに構えるけど、SNSなら気軽に連絡できますから」」
シニアだからといって、コミュニケーションを行うのは家族間だけではない。今回話を聞いたお三方のお母さんはそれぞれ、サークル活動などでもLINEグループを作ってイベントや飲み会の予定などを共有しているという。
まだスマホにしていない友だちに「もうそろそろスマホにしたら?」と、シニアがシニアに働きかけるケースも増えてきているらしい。
では、シニア世代にとっておすすめのスマホは?
使い方などをサポートしやすいように自分と同じ機種をすすめるのもひとつの手だが、auではシニア向けに設計された機種もある。
「BASIO3」
「BASIO3」は本体に同梱されている「かざして診断カード」にスマホをかざすと、トラブル原因を「診断」「治療」までしてくれる機能に、スライドカバーを開くとすぐにカメラが起動するカメラも搭載。他にも「スマホの基本や楽しみ方がわかる動画」「使い方練習アプリ」「歩数計」など、ビギナーにわかりやすく使いやすい設計がなされている。
「LG it」
「LG it」は初めてスマホを持つ人に優しい機能を搭載。目玉は「auかんたんガイド」。初歩的な操作からスマホならではの機能まで使い方を操作しながら習得することができるアプリが最初からインストールされているので、まったくのスマホ初心者でも、その通りにやればすぐにスマホを扱えるようになる。
スマホは親子のコミュニケーションがより身近になるだけでない。武田さんのお母さんは毎日3種類のゲームでハイスコアを目指し、井上さんのお母さんはcookpadを駆使して料理を楽しんでいる。山地さんのお母さんは、写真撮影テクニックの向上に余念がない。シニア世代の親でも、子どもが思っている以上にスマホを活用している人は多いようだ。
なお、2022年を目処に、3Gサービスは終了する流れにある。それ以降、ガラケーをはじめとした3Gの携帯電話は使用できなくなってしまう。親の携帯電話が対象かどうか、事前に確認しておいてはいかがだろう。
以前はスマホが不安だった親世代でも、実際に使い始めると子世代もビックリするくらい使いこなしている人もいる。お互いにとって大きなメリットがあるスマホをおすすめしてみてはいかがだろう。
文:TIME & SPACE編集部
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