2019/04/10

髪型をヘルメットにすればヘルメットを被らなくていいのでは?

こんにちは。ライターのヤスミノと申します。

 

桃の節句もとうに過ぎ、すっかり春めいて参りました。いかがお過ごしでしょうか。かように季節の移ろいというのは早いものですね。日々の細やかな変化を愛おしく思える、そんな年のとり方をしたいものです。

では、本日はこの辺で。

 

さようなら。

 

 

 

 

 

 

 

すみません、まだ終わってませんでした。

暖かくなってくると、自転車に乗りやすくていいですね。

 

本格的な自転車乗りではないので偉そうなことは言えませんが、格安のクロスバイクひとつあるだけで行動範囲がグッと広がります。

なんとなく通りがかった場所にフラッと降り立てるのも、自転車ならではの利点です。

 

ただひとつ難点があって…

 

ヘルメット。

 

自転車を降りた後のヘルメットってどう扱えばいいのか分からないんですよね。思いつくだけで下記のような問題点が。

 

・脱いだあと髪型がグチャグチャになる

・自転車に放置しておくと盗難される危険性がある

・でも、被ったまま行動するわけにもいかない

・持ち運ぼうにもカバンに収まるサイズではない

頭蓋骨の上から、更に外骨格を装着する行為は贅沢すぎる

 

 

素晴らしいサイクリングにおいて、ヘルメットの存在はかなりネックといえます。

 

…。

 

これが…

 

こういうタイプの…

 

 

 

 

 

 

すべて解決するのに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみません、髪型をヘルメットにすることって可能ですか?」

 

気がつくと都内の美容院に連絡をとっていました。生き馬の目を抜く現代社会においては行動力だけがモノを言うのです。

 

あらゆる欲望を叶える街、東京。

ヘアスタイルをヘルメット状にすることが可能な美容院がないはずありません。

エクステ等を使用すればヘルメット状にするのに十分な毛量を得られますし、物理的には何ら問題ないでしょう。

 

誠心誠意こころをこめて話せば、美容院にもこちらの熱意が伝わるはずです。

 

 

 

 

 

 

普通にありませんでした。

20軒ぐらい電話したけど、やってくれる店なかったです。

 

断りの主な理由としては

 

「前例がない」「何十万かかる」「言ってることがよくわからない」「今、店長がいない」「あなた誰ですか?」「怖い」「すごく怖い」

 

ということでした。

 

残念なことに現代日本におけるフロンティアスピリットの欠如が浮き彫りになる結果に。

 

…しかし、諦めるにはまだ早いです。

ないのなら自分で作ればいい。持ち前のDIY精神で乗り越えます。

 

 

紙ねんどと

 

毛で。

 

ちなみにこれは化学繊維でできた人工毛なんですが、かなりリアルな手触りで驚きました。

芥川龍之介の『羅生門』に出てくる老婆にも教えてあげたかったですね。

 

 

「ヘルメット状の髪型」の作り方は全知全能のグーグルで検索してもでてきません。試行錯誤を繰り返します。

 

 

 

…。

 

 

そして…

 

 

完成しました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしょうか。

「自然」のひとことですね。

見事に調和しています。実用とファッション性を兼ね備えた出で立ち。これなら従来のデメリットを一挙に解決できます。

 

 

上部からみるとこうなっています。正直にいうとこれを見て最初に頭に浮かんだのは「怨」という一文字でしたが、まあ気にしないことにしましょう。

 

おっと、ヘルメットにはあごヒモが必要なのを忘れていました。

 

 

 

 

三つ編みのウィッグを取り付け、あごヒモ代わりにします。

世界名作劇場の登場人物で可愛らしいですね。

 

 

脳が異常発達した貴族にも見えます。賢く思われることうけあいですね。

 

 

 

後ろはこういう感じになってます。特に言うことはないんですが、何かごちゃごちゃしてていいですね。

 

撮影してもらった人に感想を聞いてみたところ、「そういうのいいから早く撮影終わらそう」と言っていました。

 

では、装着したまま街に繰り出すことにしましょう。

 

街のお洒落カフェのテラスに来ました。馴染んでますね。違和感、ありません。

しかも、なぜか不思議と店員さんも普段より丁寧な接客だった気がします。

 

 

 

あえて欠点を言うなら、写真だと見えないんですけど、めちゃくちゃ口に毛が入ります。

 

よし、この調子で街に溶け込みましょう。

 

 

 

インスタ映えお馴染みの「羽」スポットにも来ました。

フォトジェニックであることが要求されるこの場所ですが…

 

 

アンニュイな表情に、盛り上がった髪の毛、垂れ下がった三つ編み。すべての要素が見事に調和しています。

 

 

 

ズゾゾゾ……

 

 

 

いうことで、このヘルメット状の髪型の実用性を理解していただけましたでしょうか。

証明が完了したところで、早速サイクリングに出かけましょう!

 

 

 

 

 

 

 

「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「気持ち悪いですか?」

 

 

 

 

というわけで今回はヘルメット型の髪型を製作しました。

 

常軌を逸脱した通気性の悪さ、頭部への防御力が低さ、そしてルックスの異形感に目をつぶればかなり良いものになったのではないでしょうか。

 

しかし頭のバランスが悪く、自転車の運転に向かないのであまり推奨はできません。皆さんには安全のため正式なヘルメットの着用をおすすめいたします。

 

 

最後に言うのもあれですが、著しく気持ち悪かったのですぐ捨てました。

 

(おわり)

自転車事故に備えるなら、 

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