2014/03/24

電池までシェア スマホからスマホに電池を輸血、献血啓発団体が開発した助け合い精神の充電ケーブル

スマホの便利さに慣れてしまうと、コミュニケーションもメールやチャットで済ませがち。スマホばかりでリアルなコミュニケーションが少なくなっている様子に危機感を覚え、スマホからフィーチャーホンに機種変更した社員に手当を支給する、なんて会社もあるほど。

でもスマホの普及は、本当にリアルなコミュニケーションの機会を奪うだけなのだろうか?

ブラジルの献血啓発団体Clube Sanguebomが開発したユニークなiPhone用充電器「The Donor Cable(ドナーケーブル)」が、スマホが生み出すコミュニケーションについて、なにかヒントをくれるかもしれない。

The Donor Cableは、いってみればiPhone同士で電池の"輸血"を行うケーブル。電池がたくさん残っている元気なiPhoneを、電池が切れそうなiPhoneにこのケーブルでつなぐと、電池が切れそうなiPhoneに電池が"輸血"されるのだ。

日本でも、スマホからスマホに充電できるケーブルが登場している。特にスマホ2台持ちや、タブレットとの2台持ちの人が活用しているようだが、他人のスマホから応急処置で電池をもらう場面もあるようだ。

充電をきっかけに生まれている、スマホ同士での新たなコミュニケーション。大人数から1台へ電池をシェアできるような仕組みがあっても、面白いかもしれない。いつかもしかしたら、電池のシェアから恋が生まれる、なんてこともあったりして......。

文:加瀬正清