2014/04/10

日本発! ウインクと囁きで情報を伝えてくれる、妖精みたいな『雰囲気メガネ』が登場

グーグル・グラスが話題になって久しいが、「着けている!」とひと目で分かるビジュアルが嫌い、グーグル・グラスほどの機能はいらない、着信やメッセージの有無だけ教えてくれればよい、というライトなニーズもあるだろう。

そんなニーズを満たしてくれそうな新しいメガネ型情報端末が、スペイン・バルセロナで開催されたモバイル見本市「Mobile World Congress 2014」で発表された。

この日本初のウエアラブルデバイス、その名も「雰囲気メガネ」(FUN'IKI Ambient Glasses)を開発したのは、岐阜県大垣市でスマートフォンのアプリケーション開発を手がける会社Matildeと情報科学芸術大学院大学。スマホから受け取った情報をアンビエント(空気のよう)に伝達してくれるという同製品は、LEDの点滅と耳元の小型スピーカーからのサウンドで、着信やメール受信、スケジュールやタイマーなどさまざまな情報を把握することができるようになっているという。

特徴的なのが、LEDライトをパーティーで目立つようなカラフルなライトや、落ち着いたライトなど用途に合わせて設定できるということ。こうすることで、打ち合わせや作業中といったさまざまなシーンにおいて、周囲に気付かれることなく、自然に情報が把握できるという。公式サイトでは、まるで周囲の空気に溶け込むように情報伝達する様子を「妖精のような」と表現している。

今後の市場規模拡大が期待されるウエアラブルデバイス。近い将来、さまざまな選択肢の中から好みのものを選べる時代もやってくるだろう。その頃には、ウエアラブルデバイスを「着こなす」ためのテクニックも求められるようになるかもしれない。

文:七ヶ島喬介