2015/11/13

"ちょっといいもの"が超お得に買えるのはなぜ? その舞台裏と賢い活用術を中の人に聞いてみた

KDDIと、お得に贅沢体験ができるプレミアムチケットのタイムセールサイト「LUXA(ルクサ)」が連携して誕生した新サービス「au WALLET Market powered by LUXA」。両社が手を組んだことで、今まで以上にユーザーを満足させる新企画が生まれつつあるようだ。その商品へのこだわりや賢い使いこなし術、そして連携に至った経緯や将来の展望(野望!?)まで、新サービスの全貌に迫った。

商品の選択力

「au WALLET Market powered by LUXA」のトップページ

レストランのディナーや有名旅館の宿泊、エンターテイメントのチケットにコスメから家電製品まで、主に高級ラインの商品を最大90%オフで提供している「au WALLET Market powered by LUXA」。気になるのは「LUXA」との商品構成の違いだが、7〜8割は同じ商品、残りの2〜3割は「au WALLET Market powered by LUXA」限定の商品を取り扱っているそう。なかでも、特に人気の高い2カテゴリー「レストラン」と「コスメ」のバイヤーに話を伺った。

株式会社ルクサ 飲食ユニット プロモーションコンサルタント 武裕悟さん

レストランを担当する、飲食ユニットプロモーションコンサルタントの武裕悟さんは、「おいしいお店を紹介するのはもちろんですが、検索のしやすさや情報提供の仕方にもこだわりがあるんです」と語る。たとえば、同日に掲載するレストラン情報については、地域や業態、シーンなどを重複させない。「赤坂・イタリアン・普段使い」というレストランを掲載したら、「赤坂」「イタリアン」「普段使い」に関連するお店情報は避け、「銀座・中華・高級」レストランの情報を並べるという具合だ。「通常の検索サイトで『港区・イタリアン』と入力すると、似たお店が何百軒ものお店が出てきて、いいお店やお得な情報があっても探し出せませんよね。なので、『この地域ならここ』『そのシーンならあそこ』と厳選した一軒を提供しています。すると、ユーザーはお店を選択しやすい。そうした探しやすさも重要視しています」と武さん。

では、肝心の"おいしいお店"の見つけ方とは? 「勘とセンス、それに人脈です。たとえば私は、フレンチのシェフに知り合いが多いのですが、フレンチ業界はシェフ同士のつながりが強いので新しいお店を紹介していただくことも多いです。また、一流のシェフになるほど垣根を越えた人脈があるので、和食のおいしいお店を紹介していただくこともあったりしてありがたい限りですね。さらに、シェフのSNSでコメントやつぶやきを見て、情報をフィルタリングしたりもしています」

日本に1軒しかないレストランもお得に!

まだ日本に1軒しかない、スウェーデン料理専門店も、そうして足で稼いだ情報から見つけ出したそう。

「スウェーデンでは、さまざまな温かい料理と冷たい料理を並べて、ビュッフェ形式で楽しむ『スモーガスボード』という伝統的スタイルがあります。それが食べられるお店は、日本ではここしかありません。店の端から端までずらりと料理が並ぶ様には圧倒されましたし、迷いながら料理を選ぶのも楽しかったです(笑)。こうしたレアなお店を探し当てたたときは本当に嬉しいですし、私が感じた未体験のサプライズの楽しさを、『au WALLET Market powered by LUXA』を通じて提供していきたいですね」

「レストラン ストックホルム」のスモーガスボードは圧巻! 11月中に、ディナーのプレミアムチケットが販売予定とのことなので、ぜひチェックを!

もちろん、「有名店や街中の小さなお店だって、素晴らしいお店はたくさんあります!」と武さん。「なかでも、全国展開中の高級焼き肉チェーン店に、『au WALLET Market』限定のプレミアムディナーを出せないか交渉を試みたいと思っているところです。全国津々浦々のauユーザーに"お得に贅沢体験"をしてもらえるいい機会かなと。そのほかの限定商品についても企画を練っているところなので、ぜひ期待していてください!」

市場で完売したコスメが復活!?

一方、コスメのジャンルでは、人気ブランドのクレンジングオイルからフレグランスまで、さまざまな商品をお得に販売。驚くのは、それが1シーズン前の商品ではなく、今現在の人気商品であるということだ。営業推進部コスメグループマネージャーの依田直子さんは、商品のラインナップについて、こう話してくれた。

「男女とも30代のユーザーが多いので、お得なだけではなく、トレンドに敏感なお客さまに響く商品というのが絶対条件なんです。しかも、このサイトで買ってほしいのは単なる"モノ"ではなくて"お得に贅沢体験"。たとえば、期間・数量限定だからお得だったり、弊社サイト限定の特別セットを企画したりして、"ここで買いたい" "ここでしか買えない"と思わせるものを提供していくのが狙いです。毎日チェックしていると、百貨店で完売したはずの人気コフレが数量限定で販売されていたり......という不思議なこともありえます。そうした仕入れができる理由は、メーカーなどの取引先と信頼関係を築いてきたからなんですが、その方法は企業秘密です(笑)」

エステやリラクセーションのプレミアムチケットも満載。自分へのご褒美探しに活用するのも手だ

株式会社ルクサ 営業推進部 コスメグループマネージャー 依田直子さん

「au WALLET Market powered by LUXA」でさらにお得になる賢い使いこなし術があった!

とにかくさまざまなジャンルにお得な情報があふれていて、見ていると目移りするうえにどれも欲しくなってくるのが悩み。おすすめの使いこなし術はあるのだろうか?

「まず、マスクをかけて情報を伏せているところは絶対お得な情報なので、会員登録してでも必ずチェックすべきです!」と武さん。マスクをかける理由としては、ある程度ユーザーを限定したい、割引率が高く公に公表できないなどさまざまだが、とにかくプレミアであることは間違いない。過去には、名高い日本料理店のディナー割引や、圧倒的パフォーマンスで魅了する世界的エンターテイメントイベントのプレミアムチケットなど、通常ではお目にかかれないお得情報があったとか。これはぜひ見ておくべきだ。

「あとは、毎日昼12時に情報を更新するので、そのタイミングでアクセスいただくとお得な新着情報がいち早くチェックできます。また、人気の商品はページの上へ上へと上がっていくシステムなので、チェックしておくとよいかも。残りの在庫数も出るので『残りわずか』というものから目を通していくと、効率的に確認できますよ」と、依田さんからもおすすめテクニックを教えていただいた。

レストラン、キッチンツール、旅館などさまざまなジャンルの商品が勢揃い。ギフト需要が高まるシーズンにもお役立ち

実は、情報の検索機能をつけてほしいという要望が多く寄せられており、検討を進めているが、当初から導入していない理由があるそう。その狙いは、「単一のものだけを探すのではなく、タイムラインを見て楽しんでもらいたいからです。私たちは、モノを売るサイトではなく、あくまで"コトを売る"サイトなので、たくさんのお得で楽しい情報を通じてユーザーにわくわくしていただけたら」と依田さん。そのためには「さらにお得な情報を厳選して提供することが必要ですし、これからX'mas、お正月とイベントシーズンを迎えますので、皆様に満足いただけるプレミアムチケットを提供していきます」とのこと。実は取材中、別の会議室では「日本版ミシュランガイドに取り上げられた某有名シェフがつくるおせち」の試食会が、社長を交えて行われていた。いったいどんなおせちが登場するのか? 近日中の「au WALLET Market powered by LUXA」に乞うご期待!

LUXAとKDDIが、「今」提携した理由

そもそも、株式会社ルクサとKDDI株式会社は、2013年9月から協業ビジネスを行っているので、今回の提携は自然な流れといえる。では、なぜ「今」だったのか。

株式会社ルクサ マーケティング部 マネージャー 秀口成勲さん

「お互いのニーズが明確になり、不動在庫をもっと活用したいという機運が高まったからです」と語るのは、株式会社ルクサ マーケティング部マネージャーの秀口成勲さん。2010年に会社を設立した当初から、ただ物を販売するだけでなく、メーカーや問屋、飲食店などの取引先と信頼関係を築くことに尽力してきたルクサ。だからこそ、高級ラインの商品やサービスをお得に提案する"プレミアムチケット"を販売できるまでに成長してきた。

メーカーもお客様も喜ぶ"お得に贅沢体験"の販売は今なおニーズがありますが、さらに新事業を展開するためにも流通構造の本質的な部分を変えていきたいと思っています。ただし、それには大口のお客様が動かないと難しい。だからこそ、auのお客様数が変革を起こすきっかけになりうると判断したのです」と秀口さん。

KDDI コマースビジネス部 マネージャー 松田 読

一方、KDDIにとっては、「『LUXA』のプレミアムチケットに見られるユニークな企画力や商品調達力は、非常に魅力的でした。これを24時間365日手にするスマートフォンと結びつけたら"KDDIにはいつもわくわくやドキドキがある"と思ってもらえるし、会社理念ともマッチすると思ったのです」と、KDDIコマースビジネス部の松田 読は話す。

ルクサのスピード力、KDDIのクオリティ維持力が融合

提携が決まったことで、ビジネス面だけでなく、お互いの社風にもよい刺激を受けたと2人は話す。

「ルクサのいいところは、とにかく決定が早いこと。ミーティングの場には必ず意思決定できる人が立ち会い、その場で話が進んでいきます。ネットサービスの世界では、1分1秒でも早いということがどれだけ重要か目の当たりにして、au WALLET MarketだけでなくKDDI全体のビジネスモデルとしても大いに参考になりました」と、松田。ちなみに、「LUXA」で人気を博した「グルメ社食ツアー」や「人気劇場の舞台裏見学」などは、商談開始からプレミアムチケットの販売まで約1カ月でこぎつけたというから、どれだけスピーディに話が進んだか推して知るべし、だ。

秀口さんは「何千万という大人数すべてに、ある一定水準のサービスを提供できるクオリティコントロールがすごいなと。何百万人を相手にした場合に起こりうる問題やその解決策についての綿密な対応、それを可能にするシステムという面で非常に勉強になりました」と語る。

夢をかなえる「企画力」。セスナの操縦チケットも販売!

今後の商品展開について、KDDIの松田は「LUXA」で培われてきた企画力に大きな期待を寄せている。

「過去『LUXA』では、"シャンパンガーデン"と題して超高級ホテルのラウンジでシャンパン飲み放題という企画を実施したりして、アイデアにも実現する能力にも感嘆しました(笑)。個人的には、こうしたユニークな企画かつ『au WALLET Market』限定の商品というのも出していきたいですね。また、今は『LUXA』でも取り扱っていませんが、個人的には本当にどのサイトにも売っていない完全オリジナルのプレミアムチケットを販売できたらと思っています。たとえば、既に実現した例としては、『夢をかなえるプロジェクト』としてセスナを1日操縦できるチケットを80%オフで提供してみました。売上という観点での効果はまだまだでしたが、反響はありましたし、何より「そういうこともやるんだ!」というわくわく感を与えられるというのが大きいですよね。体験型の商品にこだわっていけたらと思っているんです」

体験型ということについては、秀口さんも賛同する。「まったく新しいものを生み出したり探したりすることには限界があります。そうではなく、"こんな機会にこんなものがあったら嬉しい""こんな場所でこんなことができたら楽しい"というモノとモノとを掛け合わせることで、新しい付加価値を提案する。そのアイデアを生み出せるかどうかが勝負だと思っているので、限界はありません。ときには、自ら企画したツアーに参加して、お客様と触れ合いながら生の声をくみ取ることもあります。そこに必ず新しいニーズがあるからです。また、今後はauショップでの待ち時間の間に、プレイガイドやムックを見る感覚で『au WALLET Market powered by LUXA』をチェックしている姿を見かけることがあるかもしれませんね。そうしたら、サイトへのニーズも変わってくるかもしれませんし、それを受けてさらにアイデアが広がるかもしれません。そういう意味では、今後も楽しみですね」

「au WALLET Market powered by LUXA」は、au IDひとつあれば登録から決済まで簡単にできる。支払いにWALLETポイントを充当することも可能だ。ここでしか手に入らない限定の商品に出合う楽しみも待っている。これまで「LUXA」を利用していた人も、初めてアクセスする人も、"お得に贅沢体験"が待つ「au WALLET Market powered by LUXA」で未体験のドキドキわくわくに思いっきりハマってほしい!

文:知井恵理

※掲載されたKDDIの商品・サービスに関する情報は、掲載日現在のものです。商品・サービスの料金、サービスの内容・仕様などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。