2016/01/05

全体の2割が再配達! インターホンとスマホが連動して、宅配便受け取りの不便を解決

日々、荷物を自宅まで届けてくれる宅配便だが、最近、再配達の多さが課題となっている。国土交通省の調査によれば、取り扱いの2割の荷物が受取人不在のため「再配達」になるのだそうだ。再配達は宅配業者にとってコストになるため、値上げにもつながりかねないと、国土交通省では検討会を立ち上げ対策に乗り出しているほどだ。

同じ調査では、「時間指定サービス」でも再配達の比率は変わらないという、ちょっと驚く結果が出ている。「時間指定をしておいてその時間に家にいないなんて!」と思うかもしれないが、指定の数時間のあいだに、たとえ自宅にいたとしても、たまたまベランダに出ていたり、トイレにいたり、子どもの手が離せなかったりと、インターホンが鳴るほんの数十秒の間に出られないことはある。待ち時間のあいだにちょっと飲み物を買いに近所のコンビニに走っているときに荷物が到着してしまえば、それも不在扱いで再配達となってしまう。

不在配達票を見ながら電話して、再配達の手配をして、また2時間待つ......そんな不便を解決してくれそうなのが、アクロディアのインターホンIoTシステムだ。集合住宅のインターホンの操作を外出先からスマホで可能にできるという便利なシステムで、建物入口のインターホンに対してスマートフォンの専用アプリから動画で確認、音声で応答、建物入口のオートロック解除ができる。

家の中にいれば、インターホンまで行かなくても応答して自宅の玄関を開けることができるし、外に居たとしてもその場でドライバーと話ができる。荷物の内容によっては、建物内の自宅玄関前に置いてもらえばよい場合もあるだろうし、少しだけその場で待ってもらったり、5分後の再配達を依頼することも可能だ。ドライバーにとっても、不在連絡票を入れてまた再配達の指示を待つよりは、その場で解決できる方が望ましい。

提供:アクロディア
提供:アクロディア

もちろん、宅配便の受け取りに便利なだけでなく、外出中の訪問者を確認して応答できる防犯効果も期待できる。最近は、インターホンを押して留守を確認してから侵入する空き巣の手口もあり、即座に応答ができるだけでも抑止効果があるのだ。

サーバーをクラウド上に設置しているので、専用のハードウエアは建物全体のインターホンを制御する制御盤にのみ設置すれればよく、各住居への工事は不要。主要メーカーの規格に対応しており、新築マンションだけでなく、多くの既築マンションでも導入可能だ。賃貸マンションであれば、保有マンションの資産価値を高めたい大家さんや、分譲マンションであればマンションの管理組合に提案してみれば、日常のちょっとした不便を解決できるかもしれない。

文:水島みなと