2015/01/26

「保護者の安心とお子さまの安全を守る」 au初のジュニア向けスマートフォン『miraie』

「miraie」カラーは、ピンクソーダ、メテオブルー、シトラスホワイトの3色

2015年春モデルの先頭を切って発売されるのが、au初となるジュニア向けスマートフォン「miraie KYL23」だ。開発を担当したKDDIプロダクト企画本部の石橋 憲と小田智哉に、この端末に込めた思いと特徴について聞いた。

開発者の思い:
親の不安を和らげ「子ども自身が使って楽しい」スマホを

スマートフォンは子どもにも普及しつつある一方で、小学生や中学生にスマートフォンを持たせるのは不安だという保護者も多い。だからといって、「安心・安全」のために機能を制限し過ぎたのでは、子ども自身がスマートフォンを使っても楽しくない。「安心・安全を大前提に置きながら、保護者のコントロールのもと子ども自身が楽しめるように、機能やサービスを企画・開発しました。そこが、他社のジュニアスマホとの大きな違いです」と小田は語る。

ポイント【1】
その言葉、本当に使っていいの? 子どもに考えさせる「あんしん文字入力」

auの「ジュニアケータイ教室」ベテラン講師のKDDI CSR・環境推進室の大久保輝夫によれば、スマートフォンで発生する子どものトラブルの原因として多いのが、メッセンジャーアプリなどの会話の中で起きる言葉の行き違い。ささいな入力間違いや勘違いで言い争いが起き、いじめにまで発展するケースもあるという。だからといって、トラブルを避けるためにメッセンジャーアプリなどの利用を禁止しても、根本的な解決にはならないと考えた。

今回、トラブルから子どもを守るため、新しい視点でau独自に開発した機能が「あんしん文字入力」だ。メッセンジャーアプリなどの文字入力時、他人を傷つける言葉や使うのに適さない言葉が入力されると、注意を表示する機能だ。"よくない「ことば」かもしれませんがそれでも使いますか?"と子どもに問いかけ、それでも「使う」を選択した場合は利用履歴に記録されて保護者が確認できる。

推奨しない言葉を入力すると、送信するか、送信しないかの注意を表示する「あんしん文字入力」

「子ども同士のささいな言葉の行き違いは、相手のことを思いやらず条件反射で相手に言葉を伝えてしまうことも原因の一つと考えています。子どもたちが自分の送った言葉に後々後悔することがないよう、この機能を通じて、"相手に伝える前に少しだけ考える習慣"を身につけるきっかけになればと考えています」(石橋)
「この機能は、子どもたちの表現が阻害されないよう、言葉自体を止める機能ではなく、成長に合わせて機能をON・OFFできるようにしています。また、今回、選定した言葉は全国webカウンセリング協議会に監修いただき、子どもたちがネットで意図せず使ってトラブルになった言葉を中心に選定しました。注意ばかり表示され、使い勝手が極端に下がらないよう工夫もしました」(小田)

ポイント【2】
子どもの生活の安心・安全をより高める「カメラ機能付き防犯ブザー」

右側側面に、防犯ブザーを配置

防犯ブザー作動時に周囲の写真を自動撮影してメール送信する機能が搭載されている

安心・安全は、スマートフォンの利用だけでなく、子どもの生活にも求められている。防犯ブザー機能は多くの子ども向け端末に実装されているが、miraieでは万一の時の安全性を高める機能として、防犯ブザー作動時に周囲の写真5枚(メインカメラ4枚、インカメラ1枚)を自動撮影する機能を初めて実装。位置情報と共にあらかじめ登録した保護者のメールアドレスに送信する。

「位置情報だけではなく、周辺の写真を一緒に送ることで、場所の特定がしやすくなります。また、『防犯ブザーと連動し、写真を撮影する機能がある』ことが防犯につながれば、なおよいと思います」(小田)

防犯ブザーを利用する

ポイント【3】
安心・安全なアプリを楽しめる、miraie専用にカスタマイズされた「auスマートパス」

スマートフォンの楽しみといえば、自分で好きなアプリを選んで使うことだが、子どもが利用するには不適切なアプリもGoogle Playには存在する。しかしながら、数多くあるアプリの中で、どれが安全でどれが好ましくないアプリなのか、子どもだけでなく保護者も判断できない。そのため「最初から安心・安全なアプリだけが掲載されたマーケットを用意して、そこからアプリを探して楽しんでもらえばよいと考えました」(小田)

miraie専用にカスタマイズされたauスマートパスからダウンロードしたアプリの利用には保護者の承認が必要。保護者も子どもがスマートフォンでどんなアプリを利用しているかを把握することができる。また、auスマートパスサイトでの検索機能には、子どもに不適切な検索結果を表示しないようにする「セーフサーチ機能」を適用している。分からないことを積極的に調べるためのツールとしてスマートフォンをどんどん活用できる。

ポイント【4】
親子で決めたルールを簡単に設定できる「保護者設定メニュー」

「ジュニアケータイ教室」ベテラン講師の大久保は、「子どもにスマートフォンを使わせる時に大切なことは、ルール作りとペアレンタルコントロール」だと語る。だが、保護者の多くは、操作が分からなくてスマートフォンにアプリ制限やフィルタリングの機能があっても設定ができないという課題があった。miraieでは、保護者設定メニューで利用時間や利用アプリ制限などの設定を簡単に行える。

「miraie購入後の初期設定で案内される手順に沿って設定を完了すると、必要な制限がかかった状態になります。もちろん細かい設定変更(カスタマイズ)も簡単に保護者設定メニューから行えます。子どもと話し合いながら、親子でスマートフォンのルールを決めることができます」(石橋)

初期設定

子どもが初めて持つスマートフォンとしての配慮をまだまだ搭載

外箱の裏のQRコードから、お楽しみコンテンツ「miraieのひみつ」も楽しめる

ホーム画面に、いつでも、子どもが、気軽にケータイ電話のルールや使い方などを学べるコンテンツを用意

「miraie」を開発担当したKDDIプロダクト企画本部の小田智哉(左)と石橋 憲

miraieのカラーはピンクソーダ、メテオブルー、シトラスホワイトの3色。利用者となる小学生の意見を聞いて、人気のあるカラーリングを選んだ。子ども向けスマートフォンには欠かせない防水・防塵に加えて耐衝撃にも対応。本体カラーに合わせたカラフルな外箱の裏にはQRコードが印刷されており、スマートフォンをかざすと、お楽しみコンテンツ「miraieのひみつ」を見ることができる。「自分の持つスマートフォンがどのように作られているのか、知る機会はあまりないと思います。ちょっとした工場見学気分で楽しんでいただければと思います」(石橋)

KDDIのCSR・環境推進室が提供する、携帯電話のルールやマナーが学べるアプリ「ケータイファミリーガイド」も入っており、ホーム画面にアイコンを配置した。miraieの発売に合わせて、子どもでも読めるようにフリガナをつけたスマートフォン向けコンテンツを同室が準備した。

「今、子どもにスマートフォンを持たせることに不安な保護者の方も、大人用のスマートフォンを持たせる前に、このmiraieで子どもに使い方やルールを覚えてもらい、親子で信頼関係を持って徐々に制限を緩和していただけたらと思います。そのために、親子でよく話し合って、ルールを作って、仲良く使ってもらいたいと思います」(小田)

「大人になったときに、有害サイトやネットでのトラブルなど、危険な目にあったりしないために、miraieは子どもたちが少しずつスマートフォンの正しい使い方を覚えていけるよう、様々な機能を詰め込んでいます。最初は親子のコミュニケーションから、そして友達のコミュニケーションを通じて、子どもたちにより豊かで楽しい生活を送っていただきたいと考えています。」(石橋)

専用の料金プラン「ジュニアスマートフォンプラン」は月額3,620円(税別)、「auスマートバリュー」適用で2,686円と、子ども用に利用しやすい設定となっている。自由にスマートフォンを楽しめる大人になるために、子どもが持つ「最初のスマートフォン」として頼りになりそうな、ジュニアスマホが誕生した。

参考

文:板垣朝子、撮影:高橋正典

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