2014/04/03

フライト中のビジネスネットワーキング

海外出張など飛行機での長距離移動中には、映画を見るか、本を読むか、ヘッドホンで音楽を聴くか、ゲームをするか、メールをチェックしたりして仕事をするか、あるいはアルコールの力を借りて眠ってしまう人が多い。だが、時には、仕事の素晴らしいアイデアが浮かんだりすることもあるだろう。

航空会社のバージンアメリカ(Virgin America)が、HereOnBiz社(カリフォルニア州カラバサス)と組んで提供する「Planepitch」は、飛行機の中で新しいビジネスパートナーと出会ってしまうことができるサービスだ。バージンアメリカの機内ではWi-Fiによるインターネット接続サービス「Gogo」が利用可能で、これを利用している。

社名と同名のiPhoneアプリ「HereOnBiz」はロケーションベースのビジネス向けSNSで、GPS情報とLinkedInのプロファイルを活用して、近くにすでにコンタクト先になっている人がいないか確かめられるほか、新しいビジネスパートナー候補が近くにいないか調べることができる。同じ機内だけでなく、同じ時刻に飛んでいる別のバージンアメリカ機内にいる人も対象になる。

搭乗前に空港で顔を合わせるか、飛行中の機内をよほど念入りにうろうろしない限り、LinkedInのコンタクト相手が同乗しているかどうか確かめるのは難しいし、ましてや隣に座ってもいない誰かと上空で知り合いになるのはもっと難しい。また、確かにビジネス上のパートナーになってくれそうな相手と同じ飛行機に乗り合わせる可能性もあるだろう。手持ちぶさたになりがちな長時間のフライトを、有意義に利用したいという意欲あふれるビジネスマンには便利なサービスなのかもしれない。

もちろん、いかに仕事熱心でも飛行機で移動中には眠りたいとか映画に没頭したい人もいるはずで、HereOnBizはプライバシー設定でプロファイルを隠すこともできるようだ。

バージンアメリカは、2013年4月にはシート間コミュニケーションサービスを発表している。こちらは前の座席の背もたれのモニターを使って乗客同士がテキストメッセージのやり取りができたり、飲み物や食べ物を注文して機内の別の席に座っている乗客に届けさせたりできるというサービスだ。機内でのコミュニケーションの可能性は、航空会社選びの基準に加えられるだろうか。

著者:信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発にあたる。現在はビジネスアーキテクツ社にてモバイルヘルス分野の新事業立ち上げに従事。同志社大学ビジネススクール嘱託教員として「技術開発と事業化戦略」を担当している。

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