2014/02/05

プレイ内容を記録してくれるテニスラケット

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フランスのテニス用品大手のバボラ(Babolat)社の「Babolat Play Pure Drive」は、グリップエンドにLEDライトが付いているものの、見かけは普通の硬式テニス用ラケットだ。だが、このラケットには複数のセンサーが仕込まれていて、プレイ中のラケットの動きをモニターし続けてくれる。ショットの強さ、ボールのインパクトの場所(スイートスポットに当たっているか)、フォアハンド、バックハンド、サービス、スマッシュなどのストロークのそれぞれの数、スピンのレベルなどをBluetoothでiOSまたはAndroid機器に送信し、専用アプリを使って試合を振り返ることができる。USBでPCに接続し、充電やデータ送信を行うこともできる。1回の充電で6時間動作する。

重さやラケットのサイズ、バランスなどは同社の他のラケットと同程度で、価格は約400ドル。国際テニス連盟は、このラケットのトーナメントでの使用を認めているという。練習用だけではなく、公式戦でプロ選手が使ってもよいということだ。

このラケット、スマートフォンブームに応じて付け焼刃で開発されたものではなく、研究には10年を費やしているという。モーションセンサー技術のMovea社との協業により、開発が進められた。

当然のことだが、利用者の数が増えれば、データの統計的な価値が高まり、平均や標準偏差が明らかになっていくので、一流選手と自分の違いを視覚的に捉えることも可能になるし、コーチングサービスのような展開も考えられる。

プロが試合で使うとなると相当頑丈なシステムなのだろうが、自分のミスショットや審判のミスジャッジに逆上して、ラケットをコートに叩きつけるなどという乱暴な扱いは控えないと、故障の原因になるだろう。

なお、ソニーからもテニスラケットに装着するタイプのセンサー「Smart Tennis Sensor」が5月に発売される予定だ。

著者:信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発にあたる。現在はビジネスアーキテクツ社にてモバイルヘルス分野の新事業立ち上げに従事。同志社大学ビジネススクール嘱託教員として「技術開発と事業化戦略」を担当している。

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