2022/05/30

AQUOS sense6sとsense6 / zero6 / sense5Gを比較 サイズからカメラ機能まで特長を解説

auは、2022年夏モデルとして「AQUOS sense6s(アクオス センスシックスエス)」を2022年4月28日に発売した。

AQUOS sense6s

AQUOS senseシリーズの最新モデルで、2021年秋冬モデルとして発売された「AQUOS sense6」のマイナーチェンジモデルとなる。

AQUOS sense6sは、6.1インチの画面サイズや4,570mAhの大容量バッテリー、広角+標準+望遠のトリプルカメラなど、AQUOS sense6のスペックを継承しながら、プロセッサは「Snapdragon™ 695 5G」へとアップグレードされた。

本記事ではAQUOS sense6sと、前モデルとなるAQUOS sense6、同じくミドルクラスで2021年10月に発売されたAQUOS zero6、そして1世代前のモデルであるAQUOS sense5Gを比較しつつ、その特長を紹介する。

【目次】

■本体スペック比較

最初に、AQUOS sense6s、AQUOS sense6、AQUOS zero6、AQUOS sense5Gそれぞれのスペックや仕様を確認しておこう。

AQUOS sense6s、AQUOS sense6、AQUOS zero6、AQUOS sense5Gの比較表

AQUOS sense6sの基本的なスペックは、AQUOS sense6から引き継いでおり、6.1インチのIGZO OLED(有機EL)に広角+標準+望遠のトリプルカメラ、4,570mAhの大容量バッテリーを搭載する。

ただし、AQUOS sense6sのプロセッサはアップグレードされており、ミドルクラスチップのSnapdragon 695 5Gを搭載している。開発元のシャープによると、AQUOS sense6と比べCPU性能が12%、グラフィック性能が35%向上しているとのこと。とくにグラフィック性能が向上したことで、ゲームなどもより快適にプレイできるようになった。

AQUOSプロセッサ比較

AQUOS sense6s のRAMが4GB、ストレージが64GBという点もAQUOS sense6と同じで、さらに同様に外部メモリとして最大1TBのmicroSDXCに対応している。

画面サイズ・ディスプレイ比較。6.1インチで省電力にも対応

AQUOSディスプレイ比較

AQUOS sense6sは、ディスプレイにAQUOS sense6と同じく6.1インチのIGZO OLED(有機EL)を搭載する。リフレッシュレートは最大60Hzで、表示内容と操作に応じてリフレッシュレートを変更する「アイドリングストップ技術」に対応し、省電力化を図っている点も AQUOS sense6と同様だ。

解像度としては、4機種のなかではAQUOS sense6sとAQUOS sense6がもっとも高い2,432×1,080ピクセルで、AQUOS zero6は2,340×1,080ピクセル、AQUOS sense5Gは2,280×1,080ピクセルとなっている。

AQUOSサイズ・重さ比較

AQUOSサイズ・重さ比較

AQUOS sense6sとAQUOS sense6の本体サイズは、70×152×7.9mmで同じだ。AQUOS sense5Gと比べると、画面サイズが大きくなったぶんだけ縦に伸びているが、横幅と厚みはむしろ小さく薄くなっている。もちろん、画面サイズが大きなAQUOS zero6と比べるとひと回り小さくなっている。

重さもAQUOS sense6sはAQUOS sense6と同じ約156gで、AQUOS sense5Gよりも約22g軽量化されている。軽さが特長となっているAQUOS zero6と比べると若干重いが、その差はわずかに10gだ。

AQUOS sense6sのカメラは3眼構成で機能も豊富

AQUOSカメラ比較

AQUOS sense6sの背面カメラは、AQUOS sense6のスペックを継承し、4,800万画素の標準カメラに800万画素の広角カメラ、800万画素の望遠カメラという3眼構成を採用している。

AQUOS sense5Gと比較すると、標準カメラの画素数が上がり、かつF値が2.0から1.8にアップ。4つのピクセルを束ねて取り込む光量を増やすこともでき、夜景など暗いシーンも明るくキレイに撮影できる。このほかAQUOS sense6sはAQUOS sense6と同じく、画質エンジンにフラグシップモデルのAQUOS R6(auでは取り扱いなし)のカメラ画質技術を応用した新画質エンジン「ProPix3」を搭載。ノイズや白とび、黒つぶれなどを調整し、ハイクオリティな写真が撮影できる。

AQUOSのProPix3の作例

また、広角と標準2つのカメラを利用することで、人だけでなく花やモノなどを撮る際にも自動で背景をぼかすことが可能だ。

AQUOSのぼかしの作例

もちろん、AIが最適な設定を行ってくれる「AIオート」に対応。シーンと被写体を検知し、ぴったりの設定で撮影できるので、カメラに不慣れな人でもきれいな写真を撮ることができる。さらに、動画撮影中に自動で適切な構図で静止画を撮影する「AIライブシャッター」も搭載する。

画面内指紋センサー・Payトリガーを搭載

AQUOS sense6sは、AQUOS sense6、AQUOS zero6と同じく、「画面内指紋センサー」を搭載。指紋センサーの長押しで好きなアプリを起動できる「Payトリガー」にも対応している。au PAYはもちろん、ほかの決済アプリの使い分けやポイントアプリの起動も行える。

AQUOSのPayトリガー

「おサイフケータイ®」にも対応。au PAYをはじめ、コード決済系のサービスではお得なキャンペーンが実施されることも多いので、簡単に使い分けられるのはとても便利だ。

防水防塵、ハイレゾ対応

そのほかの機能として、AQUOS sense6sはIPX5・8/IP6Xの防水防塵にMIL規格準拠の耐衝撃性や耐振動性に加え、アルコール除菌シートでの清拭にも対応する。

音質面ではハイレゾ対応しているが、別途対応のイヤホン・ヘッドホンが必要だ。

着実に進化を遂げたAQUOS sense6s

AQUOS sense6sは、AQUOS sense6からグラフィック性能やCPU性能が大きく向上した。この部分は実際の使い勝手に大きく影響するだけに、使った印象も変わるだろう。着実な進化を遂げたAQUOS sense6sの実力を、この機会にぜひ体感してほしい。

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文:山本竜也