2021/05/18

2021年版『iPad Pro』はどう進化した?前世代モデルやiPad Air(第4世代)と比較解説

2021年4月に発表された、Appleの「12.9インチ iPad Pro(第5世代)」「11インチ iPad Pro(第3世代)」。

11インチ iPad Pro(第3世代)、12.9インチ iPad Pro(第5世代)

12.9インチ iPad Pro(第5世代)と11インチ iPad Pro(第3世代)は、昨年発売された前世代モデルからデザインに大きな変更はないが、新たに5Gに対応し、機能面で大幅な刷新が図られた。そこで前世代モデルに加え、昨年10月に発売されたiPad Air(第4世代)と比較しながら、新モデルの実力を紹介していこう。

【目次】

本体スペック比較

まずは、11インチと12.9インチiPad Proについて、前世代モデルとの比較にあわせ、iPad Air(第4世代)の機能を比較しよう。

モデル名 発売年月 対応通信規格 画面サイズ ディスプレイ 本体サイズ 厚さ カメラ Wi-Fi 重量(Wi-Fiモデル) チップ スピーカー数 Apple Pencil iPadキーボード 認証方式 端子 センサー
iPad Pro 11
(第3世代)
2021
2021年 5月 5G/4G 11インチ Liquid Retinaディスプレイ
True Tone
ProMotionテクノロジー
247.6 × 178.5 mm 5.9 mm 12MP広角/10MP超広角
True Toneフラッシュ
ポートレートモード
Wi‑Fi 6
(802.11a/b/g/n/ac/ax)
466 g Apple M1 4 第2世代 Magic Keyboard
Smart Keyboard Folio
Face ID Thunderbolt / USB 4ポート LiDARスキャナ
3軸ジャイロ/気圧計
加速度センサー/環境光センサー
iPad Pro 12.9
(第5世代)
2021
2021年 5月 5G/4G 12.9インチ Liquid Retina XDRディスプレイ
True Tone
ProMotionテクノロジー
280.6 × 214.9 mm 6.4 mm 12MP広角/10MP超広角
True Toneフラッシュ
ポートレートモード
Wi‑Fi 6
(802.11a/b/g/n/ac/ax)
682 g Apple M1 4 第2世代 Magic Keyboard
Smart Keyboard Folio
Face ID Thunderbolt / USB 4ポート LiDARスキャナ
3軸ジャイロ/気圧計
加速度センサー/環境光センサー
iPad Pro 11
(第2世代)
2020
2020年 3月 4G 11インチ Liquid Retinaディスプレイ
True Tone
ProMotionテクノロジー
247.6 × 178.5 mm 5.9 mm 12MP広角/10MP超広角
True Toneフラッシュ
ポートレートモード
Wi‑Fi 6
(802.11a/b/g/n/ac/ax)
471 g A12Z Bionic 4 第2世代 Magic Keyboard
Smart Keyboard Folio
Face ID USB-C LiDARスキャナ
3軸ジャイロ/気圧計
加速度センサー/環境光センサー
iPad Pro 12.9
(第4世代)
2020
2020年 3月 4G 12.9インチ Liquid Retinaディスプレイ
True Tone
ProMotionテクノロジー
280.6 × 214.9 mm 5.9 mm 12MP広角/10MP超広角
True Toneフラッシュ
ポートレートモード
Wi‑Fi 6
(802.11a/b/g/n/ac/ax)
641 g A12Z Bionic 4 第2世代 Magic Keyboard
Smart Keyboard Folio
Face ID USB-C LiDARスキャナ
3軸ジャイロ/気圧計
加速度センサー/環境光センサー
iPad Air
(第4世代)
2020
2020年 10月 4G 10.9インチ Liquid Retinaディスプレイ
True Tone
247.6 × 178.5 mm 6.1 mm 12MP広角 Wi‑Fi 6
(802.11a/b/g/n/ac/ax)
458 g A14 Bionic 2(横向き) 第2世代 Magic Keyboard
Smart Keyboard Folio
Touch ID USB-C 3軸ジャイロ/気圧計
加速度センサー/環境光センサー
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このスペック表を見ればわかるとおり、今回発表された新モデルでは機能面での進化が目立つ。11インチ iPad Pro(第3世代)、12.9インチ iPad Pro(第5世代)には新たなプロセッサ「M1」チップが搭載されたほか、ストレージも2TBまで選択肢が広がっている。そして、12.9インチ iPad Pro(第5世代)はディスプレイとカメラ機能において、進化を遂げている。さまざまな角度から比較しつつ、進化ポイントを具体的に紹介していこう。

より高性能に進化しながらサイズはほぼ変わらず

iPad ProとiPad Airの本体サイズ比較
iPad ProとiPad Airの画面サイズ比較

まず12.9インチ iPad Pro(第5世代)は前世代モデルからデザイン、画面サイズともに変更はない。こちらは重さが約40g増えているが、持ち比べたらわかる程度で、使用感としてはそれほど気にならないだろう。

11インチ iPad Pro(第3世代)も前世代モデルからデザイン、画面サイズともに変更はないが、重さが5g軽くなっている。

12.9インチ iPad Pro(第5世代)のディスプレイは圧倒的に美しい描画性能を実現

先述したようにディスプレイサイズは変わらないが、12.9インチ iPad Pro(第5世代)はLiquid Retina XDRディスプレイを搭載し、大きく進化している。100万:1のコントラスト比と、ピーク時には1,600ニトに達する高輝度を有し、写真から映像まで圧倒的な描画力と応答速度を誇る。

12.9インチ iPad Pro(第5世代)のLiquid Retina XDRディスプレイ

このクオリティのディスプレイを搭載した一般向けのデバイスは、ほかにほとんど類を見ず、12.9インチ iPad Pro(第5世代)の大きな魅力と言える。動画視聴や映像編集を最高クラスの環境で楽しみたいなら、満足できる選択肢のひとつになりそうだ。

また11インチ iPad Pro(第3世代)のディスプレイは、11インチ iPad Pro(第2世代)と変更はない。しかし、第2世代と同様、高い描画性を誇るLiquid Retinaディスプレイに加え、環境光に応じて最適な色合いを表示する「True Tone」を搭載しており、動画視聴など存分に楽しめるレベルなので、安心して選んでほしい。

世界中のMacユーザーを驚かせた「M1」チップを搭載

iPad ProとiPad Airのチップ比較

今回の新iPad Proの目玉のひとつが、「M1」チップの搭載だ。これはMacBook Air(2020年モデル)に搭載されているものと同じシリーズで、これによりiPad ProとMacが同じプロセッサを有する仕様になった。

11インチ iPad Pro(第3世代)、12.9インチ iPad Pro(第5世代)

Apple製デバイスに最適化された純正プロセッサの実力は高く、前世代比較で処理速度は50%、グラフィック処理は40%向上した。ゲームや動画編集処理といった負荷のかかる作業では、そのパフォーマンスを特に実感できるはずだ。

M1チップで動画編集をしているイメージ

2TBまで選べるストレージ容量、バッテリー性能は変化なし

また今回の新iPad Proでは、本体ストレージ容量の選択肢がより広がった。前世代モデルでは128GB / 256GB / 512GB / 1TBの4モデルから選べたが、新モデルからはさらに2TBの大容量モデルも選択できるようになった。

つまり、11インチ iPad Pro(第3世代)、12.9インチ iPad Pro(第5世代)では128GB / 256GB / 512GB / 1TB / 2TBの5モデルから選ぶことができる。

なお、バッテリー性能はほぼ変わらない。Wi-Fiでのインターネット利用やビデオ再生で最大10時間、携帯電話データネットワークでのインターネット利用は最大9時間となっている。

カメラスペック比較。リモート会議に役立つ「センターフレーム」機能を搭載

iPad ProとiPad Airのカメラスペック比較

11インチ iPad Pro(第3世代)、12.9インチ iPad Pro(第5世代)はカメラスペックも注目の変更点だ。1,200万画素の広角カメラと1,000万画素の超広角カメラを搭載する背面カメラのスペックは変わらないが、すでにiPad Air(第4世代)で採用されている「スマートHDR 3」が利用できるようになり、環境光の明暗差が大きな状況でも、より美しい撮影が可能になった。

また、インカメラに1,200万画素の超広角カメラが搭載されたことも大きな進化だ。さらに「センターフレーム」機能が新たに搭載された。これはFaceTimeやさまざまなビデオ会議アプリで、人物が動くとフレームの中心から外れないように自動で調整するほか、画面内の人物の動きに合わせて拡大や縮小するというもの。昨今、使用する機会が増えているビデオ通話やビデオ会議の際にとても役立つだろう。

新たに白いMagic Keyboardが登場。さらに前世代用キーボードも利用可能

11インチ iPad Pro(第3世代)、12.9インチ iPad Pro(第5世代)で使用できる周辺機器は基本的に前世代モデルと同様だが、今回新たにMagic Keyboardの新色としてホワイトカラーが加わった。

Magic Keyboardの新色、ホワイトカラー

なお、12.9インチ iPad Pro(第5世代)は厚みが0.5mm増したが、前世代モデルに対応する純正キーボードは引き続き利用できることがAppleの公式見解として示されているので安心してほしい。

また11インチ iPad Pro(第3世代)、12.9インチ iPad Pro(第5世代)はUSB-Cコネクタの形状は変わらないが、最大40Gbpsの転送速度を誇るThunderboltに対応した。これにより、外部ストレージに高速アクセスできるほか、外部ディスプレイを6Kフル解像度で利用できる。

全方位的にスペックの刷新が図られ、より頼もしい端末に進化

11インチ iPad Pro(第3世代)、12.9インチ iPad Pro(第5世代)はデザイン上の変更はないものの、特に12.9インチiPad Proは、ハイエンドなプロユースから、美しく動画を視聴したいといった一般的なニーズに至るまで、“Pro”というポジションをより盤石にするにふさわしい進化を遂げている。

今回の新機種の登場により、価格的にコスパの高いAirシリーズからプロユースのProシリーズまで揃ったiPadのラインナップ。購入を検討している人は、選択の参考にしてほしい。

文:吉州正行

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