2021/01/19

子どもの予防接種スケジュールや成長記録を家族で共有!母子手帳アプリを使ってみた

妊娠したことを自治体に届け出ることで無料交付される母子手帳(母子健康手帳)。医療機関が妊娠中の母親の体調や胎児の成長、出産時の状況を記録することにはじまり、乳幼児健診の結果や予防接種の履歴を記録したりと、産前産後から乳幼児の子育て期間にわたって必要不可欠なものだ。

ここ数年、そんな母子手帳のデジタル化が進んでおり、スマホで管理できる母子手帳アプリを導入する自治体も増えている。ここでは母子手帳アプリのメリットや便利な使い方について、実際に使ってみた感想と合わせてレポートする。

子育て

母子手帳アプリを使うと、どんなことができる?

そもそも、母子手帳アプリではどんなことができるのか。母子手帳アプリは複数のサービス提供会社からリリースされているため、アプリによってできることは多少違ってくるが、主には成長記録を簡単につけられ、それをグラフ化できたり、乳幼児期には頻繁に受けなければならない予防接種のスケジューリングができたり、家族内で成長記録を共有できたりする。

また、自治体と連携しているアプリの場合は、自治体からの育児情報を、アプリを介して配信している場合もある。わざわざ自治体のホームページや広報誌などをチェックする必要がなく、大事な情報を見落とさずに済むというわけだ。

自治体の導入をきっかけに母子手帳アプリのユーザーに

現在、筆者である私は3人(2歳、4歳、7歳)の子育て真っただ中である。小さな子どもが3人いると、その成長のスピードに驚かされるとともに、日々さまざまな出来事が起こる。「最近急に背が伸びた!?」と驚くこともあれば、「歯が抜けそう!」「予防接種すっかり忘れてた!」と、そのたびに母子手帳を開いて書き込んだり、予防接種の履歴をチェックしたりと、母子手帳が生活に登場するシーンはなにかと多い。

子育て

しかし、私自身は事細かに成長の記録を書き込むような性格ではないうえ、夫も海外出張が多く、子どもの成長をあまり共有できていなかった。そんな負担や悩みを軽くしてくれたのが母子手帳アプリだ。

私が暮らす千葉県のある市では、2019年12月より母子手帳アプリ「母子モ」が導入されている。市からもらったチラシをきっかけに使いはじめて1年。これまで私が使ってみて良かった点や便利な使い方を紹介しよう。

母子モ

紙の母子手帳を補完するアプリならではの便利な機能

まずは、紙の母子手帳には無いアプリならではの便利な機能として、私が日頃から活用している4つの機能を紹介していく。

・予防接種のスケジュール管理が簡単にできる

私の周りのママ友たちのあいだで多く使われているのが予防接種のスケジュール管理機能だ。0歳から2歳までは予防接種の回数が多く、接種時期も決まっているため、スケジュールを立てるのがひと苦労。「母子モ」はひとつのアカウントで複数の子どもの情報を記録・管理することができるため、我が家では3人の子どもを登録して使っている。

母子モ HOME

登録した情報や過去の接種履歴にもとづいて、今後の予定が表示されるので、それに従って予防接種の予約を小児科に入れればOKなのだ。うっかり接種時期を外してしまった!なんてことも、これがあれば防ぐことができる。

母子モ 予防接種管理

ワクチンの種類ごとに、接種日やロット、体のどの箇所に接種したかなどが入力でき、その入力情報にもとづき次回以降のスケジュールをプッシュ通知で知らせてくれる。子どもが3人いると手帳に書いておいても忘れてしまうことがあるのだが、そんな我が家ではこの機能がとても役に立っている。

母子モ 予防接種管理

しかし、我が家の場合、すでに必要な予防接種はほとんど終わっている7歳の長男の記録はあまり入力できていない。母子モの場合、必ずしもすべて過去にさかのぼって入力しなければ使えないわけではない。母子モの運営会社によると、最新の接種実績だけを入力すれば、以後のスケジュールは正しく表示されるそうだ。

もちろん、これまでの接種履歴をすべてアプリ内で確認できるようにするにはすべて入力する必要があるが、予防接種のスケジュール管理は最新の情報だけ入力されていれば問題ない。

・子どもの年齢に応じた地域の子育て情報が提供される

コロナ禍で子育て支援事業やイベントが延期・中止となっている自治体もあるなか、子育て情報が入手しにくいのも私たち子育て中のママにとっては悩みのひとつ。ちなみに母子手帳アプリを導入している市区町村なら、アプリを通して、自治体から子育て関連の情報がリアルタイムで届く。

母子モ 地域の子育て情報

しかも、子どもの年齢を登録しておくと、その年齢に応じたアドバイスや情報が配信される。たとえば、イヤイヤ全盛期の2歳の娘には「歯みがきを嫌がっていませんか?虫歯予防教室を開催しています」といった感じ。こういった情報は、自分から積極的に自治体のホームページをチェックしないと得られないことが多いが、自動的に子どもの年齢に合った情報が手に入るのは、日々育児や家事に忙しいママにとってはうれしい機能だ。

母子モ 地域の子育て情報

・成長記録がスマホでいつでも見られる

保育園や小学校に入園・入学するタイミングでは、提出書類に過去の成長記録を書かなければならないことが多い。母子手帳を引っ張り出して、記入してあるページを探して……という作業がけっこう面倒くさい。そんなときも母子手帳アプリの出番。アプリに成長記録を入力しておけば、すぐに必要な記録を見つけることができるのだ。

また、登録してある成長記録を自動でグラフ化して表示できるのもうれしい。これから出産を迎える妊婦さんなら、妊婦健診の記録や体重管理のグラフなども確認できる。

母子モ 成長記録

・家族間で成長記録を共有できる

もうひとつ便利な機能は、家族や夫婦間での共有機能。このアプリを家族もスマホにダウンロードして設定すれば、「母子モ」に記録した内容をリアルタイムで見ることができる。夫婦のどちらかが乳幼児健診や予防接種に付き添った場合に、この機能で共有しておけば、そのときの記録を把握できるため、忙しい共働き夫婦には特に便利だ。この機能で共有しておくと、たとえば子どもの急な通院が生じたときなどに、病院や薬局で体重や身長を聞かれても、正確な情報を伝えることができる。

最大6人に共有できるので、離れた祖父母にもこのアプリを介して、子どもの写真付きの成長記録をリアルタイムで共有することもできる。

母子モ 成長のきろく

母子手帳アプリを使う際の注意点

注意したいのは、現在のところ母子手帳アプリはあくまで母子手帳の“サポート的な位置づけ”ということ。妊婦健診や乳幼児健診、予防接種の際には冊子の母子手帳を持参し提出する必要がある。母子保健法で、自治体や医療機関は冊子の母子手帳に記載することが定められており、その情報が正式なものと決められているからだ。

しかし、もし災害などで母子手帳を紛失した場合には母子モのデータがバックアップとして機能するので、冊子の速やかな復旧につなげることができる。アプリ上に一度記録した情報はサーバーにデータが残っているので、スマホをなくしても壊れても消えないというのはアプリと紙の母子手帳を併用する大きなメリットになる。

対面での相談が不安ないま、新たにオンライン相談機能も

ちなみに「母子モ」は、330以上(2021年1月時点)の自治体で導入されており、2020年6月より、乳児家庭全戸訪問事業や面談事業などをオンラインで実現する「オンライン相談機能」が複数の自治体でスタートしている。2021年1月現在、このサービスを提供しているのは「母子モ」だけだが、対面での相談が不安ないま、母子手帳アプリのうれしい付帯サービスだ。

母子手帳アプリで育児ストレスを軽減

母子手帳アプリを使うことで、予防接種の管理や夫婦間、家族間で成長記録の共有が簡単にできるようになる。さらに自治体とつながることで、必要な情報を簡単に得ることができることも実感した。コロナ禍で子育ての孤立化を感じているママ・パパもいるかもしれないが、そういう方こそ、母子手帳アプリを使ってみてはいかがだろうか。

文:強矢あゆみ

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