2020/06/19

自宅で荷物の発送も! 意外と知らない宅配便・郵便のスマホサービスを紹介

荷物を送るために外出したり、配送業者の直営店やコンビニなどで送り状を手書きせずに荷物を発送できる、配送業者や郵便局のスマホを利用した豊富なオンラインサービスがあることをご存知だろうか。

これらを利用すれば、自宅にいながらスマホで集荷依頼をして荷物を送ったり、LINEを通じて再配達を手配したりできる。荷物の発送や受け取りにかかる手間を最小限に抑えたい人にはとても便利だ。

この記事では、スマホを利用したどんな宅配&郵便サービスがあるのかを紹介する。

宅急便を受け取るイメージ

荷物を送るときに便利なサービス

まずは、荷物を発送するときに便利なサービスを紹介しよう。

・スマホの二次元コードで発送手続き

宅配便を送る際には配送業者の直営店やコンビニなどで送り状を手書きする必要があるが、ヤマト運輸が提供する「宅急便をスマホで送る」というサービスなら、スマホを利用してそれらの手間を省くことができる。

これはあらかじめスマホでヤマト運輸のサイトにアクセスし、送り状の情報を入力して画面に表示される二次元コードを発送窓口で提示すれば荷物を発送できるというサービス。事前にクロネコメンバーズに登録しておけば、コンビニからの発送にも対応しているので、手軽に発送ができる。

ヤマト運輸の「宅急便をスマホで送る」サービス画面

そのほか、クロネコメンバーズなら各種オンライン決済も利用可能。さらには同サービスとLINEを連携して、LINEに登録されている住所や名前を知らない友だちにも匿名で荷物を送れる機能まである。匿名料金は100円(税抜)とお手軽だ。

・自宅への集荷をスマホで依頼

また、店舗へ持ち込むのが大変な大きな荷物を送りたいときはスマホから依頼すれば自宅まで集荷に来てもらうことも可能だ。配送業者に電話やインターネットから集荷依頼をすると、ドライバーが自宅に荷物を取りに来てくれる。

ヤマト運輸の集荷依頼画面

こちらのサービスは、ヤマト運輸、佐川急便、郵便局、西濃運輸、福山通運と、大手の事業者はほとんどが対応している。ただし、申し込みから集荷までにかかる時間など、集荷の際のルールは事業者や営業所によって異なるため、あらかじめ各サービスのHPで確認しておこう。

荷物を受け取るときに便利なサービス

一方で、荷物を受け取るときに重宝するサービスもある。たとえばヤマト運輸の場合、クロネコメンバーズなら以下のようなサービスを利用できる。

・お届け予定の通知

ネット通販などを利用していて、うっかり荷物が届く日時を忘れてしまうことはないだろうか。それを防ぐために重宝するのが、お届け予定日時の通知を受け取れるサービスだ。メールやクロネコヤマトの公式アプリだけでなく、クロネコIDと連携させることでLINE、Yahoo! JAPANのサービスで受け取ることもできる。急な予定などで都合が悪くなった場合は、その通知からクロネコメンバーズのサイトにアクセスし受け取り日時や場所の変更ができるので大変便利だ。

・受け取り日時と場所の変更

お届け予定通知や公式サイト、クロネコヤマトの公式アプリから自分の都合に合わせて変更しよう。WEBからの変更依頼は、日時変更、受け取り場所変更合わせて2回まで可能だ。

ちなみに、クロネコメンバーズなら音声アシスタントサービスにクロネコIDを登録しておけば、話しかけるだけで受け取り日時を変更することが可能。Google Homeなどのスマートスピーカーや、スマートスピーカーを持っていない人でもスマホにGoogleアシスタントアプリやAmazon Alexaアプリをダウンロードすることで、サービスを利用できる。

なお、お届け予定日時の通知や受け取り日時の変更は、ほかにも佐川急便、郵便局、西濃運輸、福山通運といった多くの事業者が対応している。通知はメールのみだったり、変更可能な回数が異なったりと、事業者ごとにサービス内容が違うので、よく使うサービス内容には目を通しておきたい。

再配達はLINEやWEBで

不在だった場合、再配達の依頼もできる。ドライバーや自動音声受付に電話するだけでなく、ヤマト運輸や郵便局のLINE公式アカウントとID連携すると、トーク上で簡単に再配達を依頼できる。トーク画面で「再配達依頼」を選択するか、「再配達」と入力して案内された手順に従うだけだ。

ヤマト運輸の公式LINE

電話の場合はドライバーが取れないタイミングもあるため、LINEやWEBでの再配達依頼も活用したい。

荷物の追跡は、送り状ナンバーをSafariで検索すればOK!

すでに荷物は発送されているはずなのに、なかなか届かないとヤキモキすることもある。そんなとき、荷物の現在地をお手軽に調べる裏ワザがある。

スマホでSafariなどのブラウザを立ち上げ、発送完了メールなどに記載されている荷物の送り状ナンバー(問い合わせ伝票番号)を入力し、そのまま検索しよう。あとはヤマト運輸、佐川急便、日本郵政のなかから当該のサービスを選択すれば、荷物の現在地を追跡できる。これにより公式サイトや公式アプリを経由する手間を省くことが可能だ。

佐川急便の「お荷物問い合わせサービス」

切手の注文や転居届の受付までできる郵便局LINE

また、郵便局の公式LINE「ぽすくま」は再配達の依頼のみならず、多彩な機能を兼ね備えている。荷物の追跡や集荷の申し込みはもちろんのこと、以下のような手続きもLINEで済ませてしまえるのだ。

・切手の購入・作成

郵便局の「ぽすくま」では、普通切手の購入のほか、オリジナルの切手をデザイン・購入することもできる。作り方はカンタンで、切手にしたい写真をトーク画面に送信するだけ。ちょっとした思い出の品として、家族との集合写真、恋人との記念日のワンショットなどを切手に残しておくのも良いだろう。

“郵便局の公式LINE”

・転居届の受け付け

引越しをした際、提出が必要になる「転居届」。旧住所宛の郵便物を現住所へと転送するために、済ませておかないといけない手続きのひとつだ。だが、なるべく外出を避けたい人や、新生活でバタついている人にとって、市役所や町役場に足を運ぶのはハードルに感じることもあるかもしれない。

そこで郵便局の「ぽすくま」を利用すれば、Web上から転居届を申し込める。もちろん、公式LINEだけでなく郵便局の公式サイトからも手続きが可能なので、よりお手軽な方法を選んでほしい。

郵便局の公式LINE 各種機能はトーク画面からワンタッチで選択できる

このように宅配便や郵便は、実はスマホを利用したオンラインサービスがかなり充実している。使いこなせば面倒な手間も省くことができるので、上手に使いこなしてほしい。

文:佐藤宇紘