2020/02/19

3割がスマホバックアップ方法を知らない! アンケート結果からおすすめ保存法も紹介

今や生活必需品でもあるスマートフォン。そのなかには、連絡先などの個人情報や撮影した写真や動画、家族や友人とのメッセージのやり取りなど、自分のライフログともいえる、大事なデータがたくさん詰まっている。

これまでもTIME&SPACEではスマホのデータをバックアップする方法を紹介してきたが、SNSなどでは不慮の事故で大事なデータを失った人の声が散見されている。そこで今回、TIME&SPACEにて、スマホのバックアップに関するアンケート(※)を実施。すると、約4割の人が、スマホのバックアップをとっていないという意外な結果となった。

スマホのバックアップ「とっていない」が4割

スマホのバックアップをとっている人の割合を示すグラフ

スマホのバックアップをとっていない人が4割もいるとは意外だった。消えたら困るデータも多いなか、なぜバックアップしていないのだろうか。バックアップをとっていない人に、その理由を聞いてみた。

バックアップ方法「わからない」が3割

スマホのバックアップをとっていない理由を示すグラフ

最も多い理由は、「方法がわからないから」で、3割近くにもなる。次に多かったのが「面倒だから」という声。以下、「気にしたことがない」「消えても問題ない」「消えたことがない」、など、データそのものをそこまで気にしていないという意見が続いた。

なお、「スマホのバックアップの方法」については、主に以下の方法がある。

■スマホバックアップの方法
・クラウドサービスへの保存(iCloud、Google Driveなど)
・パソコン経由でパソコン内のハードディスクや外部メモリへの保存
・スマホ経由で外部メモリへの保存
・専用アプリへの保存

それぞれの詳しい保存方法は、以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてほしい。

バックアップ方法は「クラウド利用」が6割超え

では、どのバックアップ方法が多く使われているのか。 バックアップをとっている人に聞いてみると、iCloudやGoogle Driveなど、クラウドサービスが最も多い回答となった。

どんなスマホのバックアップ方法を使っているかを示すグラフ

スマホ本体だけでバックアップできるクラウドサービスの人気が高い。アンケートでは、「クラウドだと他のデバイスからでもアクセスできる」「自動で写真のバックアップができて安心」「機種変更の時の操作が簡単」といったコメントも多く、クラウドサービスによるバックアップは「便利で手間がかからない」という部分が評価されているようだ。

バックアップ頻度は「気がついたとき」の人がもっとも多い

また、バックアップの頻度について聞くと、気づいたときに行っている人が多いことがわかった。

スマホのバックアップの頻度を示すグラフ

「月に一回」や「毎日」「週に一回」など、定期的にバックアップしている人もいるが、一番多い回答が「気づいたとき」と、バックアップをとっている人のなかでも定期的ではない人が多く、いざという時のバックアップとしては心もとない人も多い。

スマホのデータでもっとも失いたくないデータは?

さらに、スマホのデータのなかでもっとも失いたくないデータを聞いたところ、「アドレス帳」と「写真や動画」に回答が集中した。

スマホのデータでもっとも大事なデータを示すグラフ

「仕事でもプライベートでも連絡先がわからなくなると困る」や「一生の記念に残る写真が消えてほしくない」といった、アンケートのコメントからも、あらためてスマホには大事なデータが入っていることがわかる。

おすすめのバックアップ方法は?

今回のアンケート結果をもとに、アドレス帳や写真や動画を中心に、あまり面倒でない方法で、スマホをバックアップする方法をご紹介したい。

やはり、おすすめは、アンケートでも多かった「クラウドサービスへの保存」だ。なかでもiPhoneユーザーには「iCloudへの保存」を、Androidスマホユーザーには「Googleアカウントへの保存」がやはり良いだろう。理由としては、自動で本体内の大事なデータが定期的にバックアップされるからだ。対象となるデータは、以下のとおり。

iCloudバックアップの対象となるデータ Appleサポートサイトより抜粋(2020年1月29日時点)
Androidアカウントへのバックアップの対象となるデータ Androidヘルプサイトより抜粋(2020年2月10日時点)

設定方法も簡単で、設定アプリから「バックアップ」の項目をONにするだけでよい。詳しい設定方法は、以下の記事にまとめてある。

クラウドサービスへの保存で注意したいのは、データ容量だ。 カメラの性能も上がり、写真や動画データの容量も大きくなってきているため、クラウドサービスの無料プランではスマホ本体内のデータを収めきれない可能性もある。iCloudは5GBまで、Google Driveは15GBまで無料で利用できるが、それ以上は有料になるため、月々の通信料金とあわせて検討したい。

もう一つ注意したい点が、クラウドサービスの自動バックアップでは保存されないデータだ。LINEやゲームなどのアプリは、それぞれのアプリ内でのバックアップ方法が存在する。頻繁に使うアプリは個別でバックアップをしておくと安心だろう。

大事なデータを守るために

バックアップをこまめにしておくほうが良いと知ってはいるが、方法がわからなかったり、また面倒だと思ってなかなか実行できないもの。万が一のときにデータを失わないよう、毎月末や月初など定期的なスケジュールを組み、バックアップをする習慣をつけてみてはいかがだろうか。

※スマホのバックアップに関するアンケート(TIME&SPACE調べ)
・調査対象:20〜69歳のインターネット利用者
・実施時期:2020年2月4日~2月7日
・調査手法:インターネット上のアンケート調査サイトを利用したウェブ調査
・有効回答数:560名

文:TIME&SPACE編集部