2020/01/30
一般販売なしで『自作LINEスタンプ』を家族や友人で楽しもう! 作成や申請手順を解説

LINEスタンプにはさまざまな種類がある。なかでも最近よく見かけるのが「オリジナルのLINEスタンプ」だ。家族やペットの写真、はたまた自分で描いたキャラクターのイラストをスタンプにしているという人も増えている。今回は、スマホで簡単にできるオリジナルLINEスタンプの作成から申請方法や注意点を紹介する。
仲間内だけでオリジナルスタンプを利用できる「プライベート設定」
自分や家族の写真でオリジナルのLINEスタンプを作成し、使ってみたいと思ったことはないだろうか。家族や仲間内で使用すれば、より豊かなコミュニケーションがとれるようになるだろう。
ただし、オリジナルスタンプを作成するとスタンプショップに掲載されるので、販売することが目的でなくても自分や家族の写真を題材にしたスタンプが多くの人の目に触れてしまうのは不安だ。
そこで、制作者本人と仲間内だけでオリジナルLINEスタンプが使用できるように、スタンプを制作&申請できる「LINE Creators Studio」アプリに「プライベート設定」が追加された。これによって他人の目に触れることなく、自作したオリジナルLINEスタンプを利用することができるようになった。
この「LINE Creators Studio」アプリ経由で申請したスタンプに限り、売上の分配金がない代わりに作成者は無料でオリジナルスタンプを利用できるというわけだ。
【こんな人におすすめ】
・家族や友人の写真を使ったスタンプをつくりたい
「かわいいわが子の表情」や「友人の変顔」、「愛してやまないペット」など、いわゆる“身内ネタ”も他人の目に触れる心配なくスタンプにすることができる。

・子どもが描いたイラストをスタンプにしたい
「LINE Creators Studio」アプリでは、指やタッチペンで書き込むだけでもスタンプがつくれる。さらに紙に描かれた絵も写真を撮ればスタンプ化できるので、「初めて描いてくれたパパママの似顔絵」などをスタンプにしておくのもいいだろう。

・家族や仲間内でよく使われるフレーズをスタンプにしたい
「ご飯いらないよ」「20時までに帰ります」など、家庭や仲間内でよく使われるフレーズはスタンプにしておくと便利。忙しい仕事や育児の合間にワンタップで状況を伝えられる。

LINEスタンプを自作する方法は2つ
スタンプを自作する方法は、以下の2つのパターンがある。
① WEBの「LINE クリエイターズマーケット」を使う
②「LINE Creators Studio」アプリを使う
販売目的ではなく、「家族や仲間内だけで使いたい」という場合には、②の「LINE Creators Studio」アプリでの作成がおすすめ。スタンプ作成の操作や申請方法が簡単で、作成者は無料でスタンプをダウンロードできる。
LINEスタンプのシステム上、自作スタンプを販売せずに利用することはできない。しかし、「LINE Creators Studio」アプリを使えば、販売しているスタンプを非公開にすることで、他人が閲覧・購入しないようにできるのだ。
気を付けたいのが、作成者以外の人がスタンプをダウンロードする際には料金(120円〜)が発生すること。グループの他の人が使うにはスタンプを購入してもらうか、プレゼントする必要がある。
なお、「LINE Creators Studio」アプリでスタンプを作成すると、誰かがスタンプを購入しても分配金が入ってこない。スタンプを多くの人に見て買ってもらいたい場合には、①の、webの「LINE クリエイターズマーケット」から作成・販売しよう。
「LINE Creators Studio」でスタンプをつくる手順

ここからは具体的な作成例を交えつつ、実際に「LINE Creators Studio」でスタンプをつくる手順を紹介していく。
1. まずは「LINE Creators Studio」アプリをダウンロードし、登録を済ませよう。
「LINE Creators Studio」でスタンプをつくるためには、「LINE クリエイターズマーケット」に登録する必要がある。「LINE Creators Studio」のアプリを開くと右上に[歯車マークの設定]が出てくるのでタップし、[ログイン]を選択。ユーザー情報を登録し、別途メールで届くURLにアクセスすれば登録完了だ 。

2. 登録が完了したら、さっそくスタンプの作成スタート。
アプリ下部にある[+]ボタンをタップすれば、スタンプづくりを始められる。作成画面の[+]をタップして、「アルバムの写真を使う」「カメラで写真を撮る」「イラストを描く」の3種類から制作方法を選ぼう。

写真を使ってスタンプをつくる
「アルバムの写真を使う」「カメラで写真を撮る」のどちらかをタップして写真を選択。イメージに合わせて写真を切り抜く加工してみよう。

「文字を付けたり、飾ったりするのが苦手」という人は、デコフレームがおすすめ。ハートで囲んだり、「YES」「NO」といった定番のフレーズが入ったテンプレートが一通りそろっているので、写真を当てはめるだけで簡単にスタンプが完成する。
[次へ]をタップすると、さまざまなフォントで入力できる「テキスト」や、写真の色調を変えられる「フィルター」、シールのような感覚で装飾できる「ステッカー」を使って、スタンプをにぎやかにすることができる。

「次へ」をタップすると完成イメージが表示されるので、確認して「保存」を押せば完成だ。

イラストを使ってスタンプをつくる
「スタンプをつくる」画面で、[イラストを描く]をタップ。[ブラシ]のアイコンを選択し、色、サイズ、筆圧を好みのものに調整してイラストを描いてみよう。

写真を使った方法と同様に「テキスト」や「ステッカー」を使うことができるので、子どもが描いたイラストに文字でメッセージを書き込んだり、ステッカーを貼ってデコレーションしたりと、親子で一緒にスタンプづくりを楽しめそうだ。ちなみにキャラクターものなどは著作権の関係で使用できず、審査に通らないので気を付けよう。
イラストを使わずに文字やステッカーのみでメッセージをつくっておくのもおすすめだ。家族間でよく使う文言をスタンプにしておけば、忙しい仕事や育児の合間でもポンと押すだけで済んでしまう。

なお、紙などにすでに描いたイラストをスタンプにしたいという場合は、そのイラストをスマホのカメラで撮影したり、自宅にスキャナーがある場合には、スキャンして取り込み、写真と同じ要領でスタンプをつくることもできる。
スタンプができたら、個数を選び販売情報を入力
スタンプが8個以上完成すると「販売申請」ボタンが緑色になるのでタップしよう。すると、メイン画像の選択、続いてスタンプの販売個数を選択する画面が表示される。
個数は8個・16個・24個・32個・40個から選択できる。これ以外の数での販売はできないので注意。たとえば作成したスタンプが10個ある場合には、その中から8個を選択するか、もしくは16個つくる必要がある。
個数を選んだら、次にどのスタンプを実際に使うのか選択しよう。

スタンプの選択が終わると、自身のクリエイター名やタイトル、説明文、販売エリアなどを入力する画面が出てくる。
ここで重要なのが、「プライベート情報」の選択。「ショップ公開」と「ショップ非公開」が選べるようになっているので、販売しない場合はかならず「ショップ非公開」を選択しよう。そうすることで、スタンプショップの検索結果やランキングに表示されなくなる。
ただし、「ショップ非公開」にしていても、作成者がLINEアプリのトークでスタンプを使った際、相手がそのスタンプをタップすれば購入することができる。「自分以外の誰にも使われたくない」という場合には、スタンプを入手したらすぐに販売を停止しておこう。
また、「LINEスタンプ プレミアム」の項目は、「参加しない」にチェックを入れよう。「LINEスタンプ プレミアム」は、定額制の使い放題サービスだ。初期設定では「参加する」にチェックが入っており、そのままだと「LINEスタンププレミアム」を契約している人は使用できてしまうので、非公開にしたい場合は、チェックを外しておこう。

なお、写真を使用しているにもかかわらず「写真を使用していません」にチェックがあるとリジェクト(審査落ち)してしまうことがある。申請するスタンプの中に1つでも写真を使ったものがある場合、「写真の使用」の項目はかならず「使用しています」にチェックを入れよう。
審査のリクエストをし、結果を待つこと1週間
スタンプに写真を使用している場合には、続いて写真使用についての注意事項が出てくるので、内容を確認して[リクエスト]ボタンをタップすれば審査のリクエストは完了だ。
通常はリクエストより1週間程度で結果が出るとのことだが、筆者の場合にはリクエスト翌日には審査が通った。とはいえ、なんらかの理由で申請が通らない可能性もあるため、時間には余裕を持って申請しよう。リジェクトされた場合にはLINEアプリを通じて連絡がくるので確認して修正・再申請の必要がある。

申請が承認されると、作成者のみ無料でスタンプをダウンロードすることができる。自分以外の人にもスタンプを使ってほしい場合は、「LINE Creators Studio」アプリの「申請済みリスト」から該当スタンプの情報をシェアしよう。もちろん、プレゼントすることもできる。
非公開LINEスタンプ、3つの注意点
①「LINE Creators Studio」アプリを使って作成したスタンプを無料で使うことができるのはつくった本人だけ。また、誰かがスタンプを購入したとしても、作成者には売上金が分配されない。
②つくったスタンプは審査で承認されると販売開始になる。審査完了までは1週間程度かかる可能性もあるため、時間に余裕を持って申請しよう。
③意外と多いのがリジェクト(審査落ち)だ。「不快な表現が含まれている」をはじめ、「同じデザインが複数のスタンプで使われている」「デザインが特定の団体を連想させる」など、気づかずに陥ってしまいそうなミスも。
※詳しくは︎LINEスタンプ審査ガイドラインをチェック
楽しくつくって、便利に使える自作LINEスタンプ。日常的にスタンプを使用する人は、仲間内で話題になった写真やフレーズをスタンプにすれば盛り上がること間違いなし。「LINE Creators Studio」アプリで作成すればプライバシーもしっかりと確保できるので、プライベートな写真も安心して使うことができる。ぜひこの機会に、世界で1つだけのスタンプを作ってみてはいかがだろうか。
文:福田歩惟(ディライトフル)
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