2019/11/20

iPhone『ショートカット』アプリが便利! 使いこなし方やおすすめの設定法を紹介します

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洗面所でショートカット「歯磨きタイマー」を使おうとしている様子

毎日同じ時間にタイマーを自動で設定したり、“今から帰るよ”とiPhoneに話しかけるだけで家族にメッセージを送信したりと、iPhoneのよく使う操作をより簡単で便利にしてくれる「ショートカット」アプリがiOS 13から標準で搭載されるようになった。

そこでiPhoneを活用するために知っておきたいショートカットの機能とその使い方やカスタマイズ方法を解説する。

【目次】

「ショートカット」アプリとは?

ショートカットアプリアイコン

iOSにおける「ショートカット」とは、iPhoneやiPadの複数の機能や操作を自動化してくれる機能のこと。「アクション」と呼ばれるさまざまな操作を組み合わせて登録したショートカットを、ワンタップやSiri、位置情報の変化によって実行させることができる。いわば「日常のルーティン」をボタン化する機能といえる。

たとえば『現在地周辺のコンビニを探す』場合、通常だとマップアプリを立ちあげてから検索窓に“コンビニ”と入力して検索を実行する、という操作を順番に行う必要がある。だが、ショートカットアプリでは、アクションを組み合わせてこれらの操作をショートカット化し、「マイショートカット」に保存すると、ワンタップもしくは、Siriに“コンビニを探す”と言うだけで検索ができる。

ショートカットアプリ マイショートカット画面

ほかにも、

・“おやすみ”と言うだけでおやすみモードに切り替える。
・“今から帰るよ”とiPhoneに話しかけるだけで家族にメッセージを送信。
・会議用にワンタップで消音・おやすみモードに設定。
・Live Photosをワンタップで動画化し、Instagramへ投稿。
・画像やURLなどのメール共有がワンタップでできる。

などなど、アイデアと組み合わせ方次第でショートカット化できる動作は無限に広がる。もちろん、保存したショートカットをあとからカスタマイズして、使い勝手を上げることも可能だ。

理解しておきたいショートカットの用語

・アクション

ショートカットを構成する要素のこと。アクションの種類は300以上あり、カレンダー、マップ、ミュージック、写真などの標準アプリをはじめとした対応アプリは自由に組み合わせが可能だ。アクションは、「“マップ”で表示」というように日本語で表現されているので理解しやすい。

ショートカットアプリ アクション

それぞれのアクションの詳細も、カスタマイズできる箇所や、ショートカット実行の際に入力が必要な要素はわかりやすく表示されている。

「自宅までの所要時間」のアクション

・ギャラリー

既成のショートカットが用意されているページのこと。ショートカットは自作もできるが、おすすめのショートカットがこの「ギャラリー」タブに用意されているので、それらをマイショートカットに登録しておくだけでも便利だ。

ショートカットアプリ ギャラリー画面

保存したショートカットはアプリのようにホーム画面やウィジェットに表示させたり、Siriに話しかけて操作する「Siriショートカット」へ登録したり、Apple Watchと連携させることもできる。

・オートメーション

指定した操作や位置情報、日付、時間などの条件にあわせてショートカットを自動で実行させられる機能のこと。iOS 13.1より追加された。たとえば、『家を出ると最寄り駅から経路を検索する』、『15時になったら休憩を通知して15分間後にタイマーを慣らす』といった習慣にしていることをサポートしてくれる。

ショートカットアプリ オートメーション画面

また、オートメーションは自分で使うだけでなく、家族や友人、グループでも共有できる。

ギャラリー内のおすすめショートカット

ギャラリーに登録されているショートカットのなかからおすすめをいくつか紹介しよう。ここで気になったものがあれば、ぜひ実際にギャラリーをのぞいてみてほしい。

・会議中は消音にする

音量を下げ、会議などのイベントが終わるまでおやすみモードに設定してくれるショートカット。

・Live PhotosをInstagramに投稿

Live Photosのデータを自動で動画に変換し、Instagramに投稿してくれるショートカット。Twitterへ投稿できるショートカットもある。

・自分自身にメール

共有シートに[自分自身にメール]の項目が追加され、写真やWEBサイトなどをワンタップで設定したアドレスにメールで共有できる。

・バーストをGIFに変換

バーストで撮影した写真を選択するだけでGIFに変換してくれるショートカット。

ショートカットのつくり方

ショートカットは「マイショートカット」から新規につくる方法と、「ギャラリー」から使いたいショートカットを選んで登録する方法があり、いずれも自在に作成・カスタマイズ可能だ。

新規マイショートカット画面、ギャラリー一覧画面

とはいえアクションの数はかなり多く、新規ショートカットを一からつくるのはハードルが高いので、まずはいろいろなショートカットが用意されている「ギャラリー」から、使えそうなものを選んでみるといいだろう。

ギャラリーには、Siriに実行させられるショートカットを提案してくれる「お使いのAppからショートカット」というリストも表示される。アプリ毎によく使う操作が一覧で表示されるので、自分が普段iPhoneでどの機能をよく使っているか、その一覧を見るだけでも面白い。

お使いのAppからショートカット一覧画面

ここからは、ショートカットを具体的にどのように設定するかを紹介する。

「ギャラリー」のショートカットをマイショートカットに追加する方法

ギャラリーには、基本的なショートカットが目的別に用意されている。使いたいショートカットをタップして、ショートカットの名前や、場合によっては必要項目を入力してマイショートカットに保存すると、使えるようになる。

ここでは「必須ショートカット」から、現在地から自宅までの経路を検索し、指定した相手に到着時間をメッセージで送信できる『自宅までの所要時間』を例に登録方法とその使い方を解説する。

①[ギャラリー]タブ ▶「必須ショートカット」の一覧から[自宅までの所要時間]をタップ。

ショートカットアプリ ギャラリー

②必要な場合は「次を実行したとき」の下に表示されているショートカット名を編集する。ここで入力したテキストは、Siriに言うと実行してくれる「Siriショートカット」としても登録される。

ショートカット「自宅までの所要時間」

③[ショートカットを取得(もしくは追加)]をタップすると自宅と送信相手の連絡先を登録する画面が表示されるので、順番に入力する。最後に表示される[完了]ボタンをタップすると、マイショートカットに保存される。

ショートカット「自宅までの所要時間」登録

④[マイショートカット]タブ内「自宅までの所要時間」のショートカットの右上にある[…]をタップすると、ショートカットの内容が確認できるので、ここから自宅住所の確認や、送信するメッセージのテキスト、メッセージの宛先などの変更が可能。

ショートカットアプリ マイショートカット画面

⑤画面右下の[▶]をタップし、ショートカットが作動するか確認する。うまく動かない場合はアクションの修正を求める画面が表示されるので、それに従って修正する。

⑥入力が終了したら右上の[完了]をタップすればよいのだが、下にある[…]をタップすると「詳細」が表示される。ここではアイコンの色やイラストを変えたり、ホーム画面やウィジェット、共有シートに表示するかどうかを選択できる。設定が終了したら右上の[完了]をタップして保存しよう。

ショートカットの編集

マイショートカットに保存したショートカットをカスタマイズする方法

ショートカットは、一度登録しても後から修正や追加などのカスタマイズができる。ここではギャラリーの「朝の日課」項目内にある「歯磨きタイマー」を自分の磨き方にあわせてカスタマイズしてみる。初期設定では、2分のタイマーで1分ごとに通知が来る設定だ。

・「歯磨きタイマー」を2分から3分に延長し、終了時にタイマーを鳴らすようカスタマイズする

①ギャラリーから[歯磨きタイマー]を選んでマイショートカットに登録。

②マイショートカット画面 ▶「歯磨きタイマー」右上の[…]をタップしてアクションの一覧を表示。

ショートカット「歯磨きタイマー」

スクリプティングの[表示を増やす]をタップすると、[タイトル]で通知するメッセージの変更、キャンセルボタンの表示非表示が選択できる。

ショートカット「歯磨きタイマー」のカスタマイズ

アクションの削除は右上の[×]をタップ。元に戻したい場合は、画面左下の[矢印ボタン]をタップすると元に戻る。

ショートカット「歯磨きタイマー」のカスタマイズ

③アクションの追加は画面の一番下にある青い[+]をタップ。たとえば3分に延長するため待機のアクションを増やす場合、検索窓から「待機」を検索し、「スクリプティング」を追加する。

ショートカット「歯磨きタイマー」のカスタマイズ

④追加したスクリプティングの[秒数部分]をタップして60秒に。

ショートカット「歯磨きタイマー」のカスタマイズ

⑤3分間のタイマーを追加するため、画面の一番下にある青い[+ボタン]をタップし「タイマー」と検索して[タイマーを開始]追加。タイマーの時間を3分に変更し、長押しして冒頭のスクリプティングの下に移動させる。

ショートカット「歯磨きタイマー」のカスタマイズ

⑥通知のテキストを分数にあわせて調整し、右下の再生ボタンで実行できるか確認する。

条件によって動作する「オートメーション」を使ってみよう

「オートメーション」は時間や位置情報、日付といった特定の条件によってショートカットを自動で実行する機能だ。職場を出たら帰宅時間を家族にメッセージで送信したり、指定の時間になったらミュージックを再生したり、特定のBluetoothデバイスに接続したらミュージックアプリを立ち上げたり、アラームを止めたらブラウザでニュースサイトを立ち上げたりといったことが可能になる。

ここでは、STEP1でマイショートカットに追加した「自宅までの所要時間」に位置情報の条件を追加した「オートメーション」のつくり方を紹介する。

・「職場を出たら、自動で現在地から自宅までの経路を検索し、指定した相手に到着時間をメッセージで送信する」オートメーションをつくる

①画面下の「オートメーション」のタブをタップし、[個人用オートメーションを作成]をタップして作成画面を表示させ、「旅行」カテゴリーの[出発]をタップ。

ショートカット「オートメーション」作成方法

②[場所 選択]をタップし、職場の住所を入力する。

ショートカット オートメーション作成

場所が入力でき、画面の下に地図が表示されたら[完了]をタップ。元の画面に戻るので、[次へ]を選ぶ。

ショートカット オートメーション作成

③実行するアクションの追加画面に進むので、[アクションを追加]をタップし、[スクリプティン]から[ショートカットを実行]を選ぶ。

ショートカット オートメーション作成

④青字部分の[ショートカット]をタップすると選択項目のなかにマイショートカットが表示されるので、[自宅までの所要時間]をタップする。画面右上の[次へ]をタップし、[完了]を選択するとオートメーションが追加されている。

ショートカット オートメーション作成

作成したオートメーションはオートメーションタブに表示され、タップすると有効と無効の切り替えができる。[有効]にしていると、職場から出たら設定した相手に帰宅時刻がメッセージ送信されるショートカット実行の確認通知が表示される。

ショートカットは、iPhoneをスマートフォンからスマートなアシスタントへと進化させるアプリ

ショートカットアプリは、使いこなせば生活をより便利にしてくれることは間違いないだろう。ただし、アプリとしてはまだ発展途上にあり、上手く動かない場合もしばしばある。とくにSiriショートカットは動作に少し時間がかかり、うまく実行できない場合もある。アクションのなかにはプログラミングの知識が必要なものもあり、現時点ではコードを使わずプログラミングができるアプリのような側面もある。

個人で作ったショートカットを「レシピ」として公開でき、誰かがつくったショートカットをダウンロードして使うこともできる。そうした便利なレシピを紹介するブログや記事もあるが、不具合が起きる場合もあるので利用は自己責任で行ってほしい。使ってみたい機能があれば、ダウンロードするより公開されたレシピを参考に自分でショートカットを作るほうが安全で、使い方を学ぶ機会にもなるだろう。

まずは普段からよく繰り返す操作を自動化したり、アプリ内のギャラリーから使い始めて、少しずつカスタマイズしながら慣れていくのがいいだろう。使いやすいギャラリー内のショートカットの追加など、今後の進化が楽しみだ。最初は少し難しく感じるかもしれないが、便利になることは間違いないのでぜひ挑戦してみてほしい。

文:野々下裕子

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