2019/07/16

充電できない充電ケーブルに注意! 純正品から市販製品まで性能を検証してみた

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ある朝、スマホから充電ケーブルを引き抜き、ふと見ると「満充電になってない!」という衝撃。寝る際にはスマホを充電ケーブルにつないで充電ランプの点灯も確認したはずだし、充電時間もたっぷりあったはずなのに……。

充電がされていない衝撃

実はauお客さまセンターにも「スマホを充電ケーブルにつないでいるのになかなか充電ができない」「いつまで経っても満充電にならない」といった問い合わせが増えているという。ところが調べてみると、スマホ側に問題がない場合も少なくない

ではいったい、なにが原因なのか? トラブルの鍵はどうやら「市販の充電ケーブル」が握っているようだ。

KDDI商品企画本部プロダクト品質管理部の八尋慶和に話を聞いてきた。

カスタマーセンターに届く問い合わせを説明するKDDI助手 「トラブル診断サイト」なるホー博士と日夜、お客様から寄せられるスマホにまつわるトラブルの解決に尽力するトラブルバスターことKDDI 商品企画本部 プロダクト品質管理部の八尋慶和

充電ができない原因は? 2つの要素を解説

――最近お客さまセンターに「スマホの充電ができない」といった問い合わせが増えていると聞きました。自分も経験があるんですが、これはスマホが故障しているわけではないのですか?では、いったいなにが起こっているんですか?

八尋「「毎月、一定数のお客さまから「スマホの充電がうまくいかない」というお問い合わせがあります。そもそも充電がうまくいかない理由として考えられる主な原因は2つあります。

①スマホのコネクタ不良 スマホのコネクタの変形やゴミの混入によるもの
②充電ケーブルの不良 充電ケーブルの給電能力不足、構造不良によるもの

お問い合わせがあったような件ではスマホ自体や、純正ケーブルでの充電時には異常が再現しないことも少なくなく、その場合は「充電ケーブルの不良」のパターンということになります。調べてみると、お問い合わせいただいた多くのお客さまが、純正ではない、品質の悪いケーブルを日常的に使っていたことがわかったんです」」

――確かに出張先や旅行先で急遽、充電ケーブルを購入することはありますけど、どうせ一時的なものだからって安いのを購入しがちです。でも実際のところ、商品によって性能差があるのでしょうか?

八尋「「論より証拠。実際にいくつかの充電器を使って実験してみましょう。普段使っているスマホと充電器を貸してください」」

実験開始! 充電性能に差はある? ない?

――僕が使っているAndroidスマホとKDDI純正の充電ケーブルを持ってきました。検証用に編集部で「充電ケーブル3本」と「AC充電器」を用意してもらいました。

スマホの充電器とケーブル 純正ケーブル、充電ケーブルABCとAC充電器

八尋「「では、充電完了までの時間を計測します。一旦スマホのバッテリー容量を0にしてから、ケーブルをつないで時間を測ります」」

機器の計測をはじめる助手 au「トラブル診断サイト」のキャラなるホー博士も実験のお手伝い

――さて、かなり時間が経ちましたが、計測結果はどうですか?

八尋「「実験の結果はこちらです」」

充電ケーブルの機能テスト結果表

充電ケーブルの機能テスト結果表

――おぉ、ひとつ気になる充電ケーブルがありますね! 充電ケーブルCだけ4時間かけてもほとんど充電できていませんね。

なぜ充電ケーブルによって充電時間に差が生まれる?

実験結果を説明するKDDI研究員

――なぜ商品によって充電時間に差が出てくるのでしょうか?

八尋「「考えられる理由は、主に2つです。

理由その①充電ケーブルの給電能力不足

充電ケーブルは、コンセントからスマホに電力を供給していますが、充電ケーブルには性能の違いがあります。一方で、スマホが充電動作するために必要な電力※1は、スマホにより異なります。スマホが充電動作するのに必要な電流を十分に供給できない充電ケーブルを使うと、充電できないことがあります。充電ケーブルとスマホにも相性があるのです。
※1:電力=電圧×電流

理由その②充電ケーブルの構造に不備がある

次に考えられるのは「充電ケーブルの構造」の問題。充電ケーブルは、コンセント側とスマホ側に端子があり、そのあいだを銅線でつないでつくられています。この端子と銅線の接合が弱かったり、充電ケーブルが細かったりすると電気の通り道が細くなり、電流の供給量が少なくなるんです。

今回、充電ケーブルCがうまく充電できなかったのは、充電ケーブルの構造によるものと考えられます」」

――そうなんですね。充電ケーブルとスマホの相性や充電ケーブルの構造は、購入時に見分けることが出来るのでしょうか?

八尋「「残念ながら、『充電ケーブルとスマホの相性』も『充電ケーブルの構造』も、見た目ではわかりません。充電ケーブルの構造については、パッと見で頑丈そうに見えても、接合が弱い場合もあるんですよ」」

スマホと充電ケーブルについて説明するKDDI研究員

――充電時間が遅かった充電ケーブルCも、見た目は頑丈そうでした。見分けることが出来ないなら、どうすればよいのでしょうか?

八尋「「KDDIとして推奨しているのはやはり、通信事業者が販売している純正の充電器を使っていただきたいということです。純正の充電器以外だと場合によってはスマートフォンの充電回路を破壊してしまい 、スマホが発火する危険性もあります。KDDIではすべての機種で充電テストを行って販売しているので、安心して使っていただけます」」

充電トラブル時の対処法

――充電できない問題と充電ケーブルの関係は理解できました。では充電が遅かったり、充電できないときの対処法はありますか?

八尋「「そういうときは充電ケーブルの状態をチェックしてみましょう。

いちばん確実に充電できるのは純正ケーブルなので、ご自宅に純正の充電器があればそれを使って充電できるかどうか試します。もし、ご自宅に充電器がなければauショップで純正の充電器を試用させてもらうとよいでしょう。

純正の充電器で充電できた場合、使っている充電ケーブルに問題がある可能性が考えられます。充電ケーブルを買い換える際は、充電テストを行った製品を取り扱うau +1 collectionやauショップで販売している商品がおすすめです。

もし、純正の充電器で充電できなかった場合はスマホのコネクタに問題があると考えられます。この場合はスマホの修理が必要なので、故障紛失サポートにご加入の方は、故障紛失サポートの問い合わせ窓口にご連絡いただけると、問診の結果で端末の故障が疑われた場合は返品できます。そうでない方はauショップに持っていく必要があります」」

充電時の注意点

スマホの充電について説明するKDDI研究員

――ほかにケーブル充電時の注意点などはありますか?

八尋「「スマホを操作しながら充電する「ながら充電」は気をつけてください。充電量に対して消費量が大きくなると、充電は完了しません。早く充電したいなら充電中はバッテリー消費が激しい動画視聴や、ゲームアプリを使うことは避けたほうがいいでしょうね。

それからケーブル端子の差し込み方にも注意が必要です。iPhoneのLightning端子は、純正以外の場合、差し込む方向が決められているものもあります。上下を間違って差し込むと充電できないので、注意が必要です」」

ケーブルの裏表を解説するKDDI研究員 右が純正のLightning端子。左が純正ではないLightning端子。純正ではない方は接続端子が片側のみになっている

――今日は充電ケーブルについての素朴な疑問が解けました。問題が起きたときは試してみますね。

八尋「「普段あまり意識せずに使う充電ケーブルですが、純正品ならきちんと扱えば長く使えます。充電できない問題にはさまざまな原因がある事をわかってもらえたかと思います。最後にケーブルトラブルについてまとめておきますのでこちらを参考に、スマホライフを楽しんでください」」

喜ぶ、なるホー博士

【今回の結論】
  • ・充電できない時には、充電ケーブルを疑ってみること。
  • ・充電ケーブルが原因かどうかは、純正の充電器で充電できるかで確認が可能。
  • ・充電ケーブルは、「スマホとの相性」や「品質」により、うまく充電できるかどうかが変わることを覚えておく。
  • ・充電ケーブルの「スマホとの相性」や「品質」は、見分けることが難しいため、auのすべての機種で充電テストを行っている「純正の充電ケーブル」を利用するのがおすすめ。

文:鈴木雅矩(スズキガク)

※掲載されたKDDIの商品・サービスに関する情報は、掲載日現在のものです。商品・サービスの料金、サービスの内容・仕様などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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