2019/01/29

スマホのタッチパネルが反応しない! 感度が悪くなる要因と自分でできる対処法

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寒い季節。凍えながら取り出したスマホを操作しようとすると「あれ? タッチパネルの反応が鈍い! 故障?」という経験をしたことはないだろうか。

タッチパネルが反応しづらい

冬場は乾燥し、静電気が発生しやすくなるため、こういった現象が起きるらしい。

では、なぜそんなことが起こるのか?

KDDIの“トラブルバスター”こと、尾笹健一と八尋慶和にその原因や対策について説明してもらおう。

KDDIのトラブルバスターこと尾笹健一と八尋慶和 KDDIのトラブルバスターこと尾笹健一(左)と八尋慶和(右)。ふたりは日夜、スマホやケータイの品質をチェックしているKDDI 商品企画本部プロダクト品質管理部に所属している。いわばスマホにまつわるトラブルのエキスパートだ

冬場はタッチパネルの反応が鈍くなる?

――冬場になると増えるスマホトラブルの問い合わせはありますか?

八尋「「タッチパネルが反応しづらくなる」というお問い合わせが多くなります。具体的には、「着信があるのに反応しなくて出られない」「メールの送信ボタンが反応しないのでメールが送れない」「タイピングがうまく操作できない」などですね。」

――なにが原因なのでしょうか?

尾笹「現在、多くのスマホに採用されているのが「静電容量方式」 と言われるタッチパネルです。どんな仕組みかというと、画面に指が触れると発生する微弱な電流、これを静電容量(電荷)というのですが、この変化をセンサーが感知し、タッチした位置を把握するというものです。

ディスプレイには縦と横にそれぞれ電極の列と行があり、それを人間が指でタッチすることで座標を判断するのですが、冬場にスマホを使い続けると、乾燥や衣服の摩擦による帯電など、ディスプレイの表面にある電荷の状態が変化するため、センサーが正常に作動しなくなる、というのが原因のひとつ。

もうひとつは、冬場の乾燥です。乾燥によって、指先の水分量が変わることで電気を通す力が弱くなってしまうため、タッチパネルの反応が鈍くなるという理由です。」

タッチパネルが反応する仕組みを解説する尾笹健一

反応が鈍くなったときの対応策は?

――冬場にタッチパネルが反応しにくくなることには理由があるんですね。対応策はないのでしょうか?

尾笹「対応策としては、①指の乾燥を改善させる②スマホの画面を「オフ・オン」する。こうすることで多くの場合、タッチパネルの反応が復活します。」

iPhoneのディスプレイの「オフ・オン」ボタン iPhone Xの「オフ・オン」ボタン

――スマホの画面を「オフ・オン」するだけでも改善されることがあるのですね。

尾笹「冬場の乾燥している時期に、スマホをポケットに入れていると、スマホのガラス部分の帯電が通常よりも多い状態になります。この状態でスマホを操作していると、タッチパネルの座標検知がしづらくなります。こうしたとき、「静電容量方式」のタッチパネルのスマホでは、ディスプレイの「オフ・オン」をするだけで、触っていないときのスマホのガラス部の帯電量の再読み込みが行われます。」

タッチパネルの電荷の変化を解説する尾笹健一

――なるほど。タッチパネルの反応が悪いときにディスプレイを強く押してしまうことありますが、あれは意味がないのですね。

尾笹「指やタッチペンなどで押した画面の位置を電圧変化によって検知する「抵抗膜方式」のタッチパネルの場合は、押す力が重要だったのですが、近年、多く採用されている「静電容量方式」のスマホの場合は、ディスプレイの「オフ・オン」ボタンでリセットすると反応が戻る、とぜひ覚えておいてください。

もう一点、接触している指の面積がある程度の大きさでないと反応しないように設定されているため、強く押すというよりも、指の腹でしっかりと触ることが重要になります。」

――冬場の乾燥や静電気以外にもタッチパネルが反応しづらくなる事例はありますか?

八尋「「タッチパネルが反応しづらい」というお問い合わせのなかには、スマホ内にキャッシュが溜まっていたり、CPUに過度な負担がかかっていたため、タッチパネルの反応が悪くなっていたというケースもあります。」

※キャッシュとは…
パソコンやスマホなどで、一度使用したデータを再利用するために読み出しの早い領域に一時的に保存されるデータのこと。大量に蓄積してしまうとメモリに負荷がかかり、動作が鈍くなる原因にも。

――アプリの使用や、長時間のネットサーフィンで溜まったキャッシュによって、タッチパネルに影響が出るのですね。

八尋「そういったトラブルを避けるために、auの「故障紛失サポート」アプリという無料アプリをおすすめします。Androidスマホ限定にはなりますが、このアプリをダウンロードして設定しておけば、スマホのキャッシュクリアを定期的に実行してくれたり、さまざまな診断がアプリひとつでできます。「故障かな?」と思ってしまう前に、ご自身の判断材料としてもお役に立てるかと思います。」

「故障紛失サポート」アプリのメニュー

――最近はスマホに保護シートを貼る人も多いですが、保護シートを貼ることによるタッチパネルへの影響はないのですか?

尾笹「現在は保護シートを貼る前提で、ある程度の厚さであればタッチパネルが反応するように、余裕をみてタッチセンサーの感度を上げているケースがほとんどです。

ただ、最近ではディスプレイが平面でなく曲面になっているモデルも出てきており、保護シートを貼っても剥がれやすかったり、剥がれて貼り直したりすると気泡が入ることがあります。保護シートとディスプレイの間に空気が入ってしまうと、タッチセンサーの感度が悪くなってしまうこともあるので、注意していただくといいですね。」

ほかにはこんな問い合わせも

――タッチパネル以外に、冬場にスマホを使う際の注意点はありますか?

尾笹「静電気のトラブルでいうと、液晶に白い横線が薄く現れるという現象も確認されています。これは故障ではないのですが、静電気の影響によりガラスと液晶の間に電荷が溜まることで引き起こされる現象です。」

静電気の影響で液晶に縞模様が入る事象

――その縞模様が現れた場合はどうすればいいのでしょうか?

尾笹「1分から2分間、ディスプレイに触らないで置いておくことで改善します。」

――古い機種と新しい機種の場合、古い機種のほうが静電気の影響は起きやすいのですか?

八尋「新しい機種ほど対策が施されていますが、まったく起こらないとは言い切れないところもあります。」

――そうなのですね。

尾笹「ほかには、指紋認証のお問い合わせもあります。タッチパネルも指紋センサーも静電気で読み取るメカニズムはほとんど同じなので、指紋が読み取りづらくロック解除ができない場合があります。ずっと指紋認証でロック解除に慣れている人が、冬場になって指紋センサーが効かなくなり、指紋認証に慣れているのでパスワードを忘れる、というケースが増えてくるのもこの時期です。冬場は是非、パスワードの確認を忘れずにしてください。」

パスワードの入力画面

故障かな? と思ったら確認を

冬場に多発するスマホのタッチパネルが反応しにくくなる問題、いかがでしたか?
「タッチパネルが反応しづらい」と思ったら、

  • ① 指先の乾き具合を確認!
  • ② 画面を触るのをやめて、ディスプレイのオフボタンを押してリセットをする。

それでも、もし不具合が続くようなら、店舗へ向かう前に「故障紛失サポート」アプリ(Andoroidスマホ限定)でキャッシュクリアを試してください。まだまだ寒さは続きそうですが、まずはご自身でスマホのセルフチェックを心がけましょう。

文:よもぎ三太郎

※掲載されたKDDIの商品・サービスに関する情報は、掲載日現在のものです。商品・サービスの料金、サービスの内容・仕様などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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