2019/01/17

| 更新

2020/02/12

2020年『スマホ確定申告』がより便利に! e-Taxの解説やマイナンバーの登録方法など

  • 295
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

毎年2〜3月は確定申告のシーズン。2019年よりスマホからも確定申告ができるようになったが、マイナンバーカードを読み取れるスマホがAndroidスマホに限定されており、対象者も年末調整済みの給与所得者、つまり一般的な会社員に限られていた。

ところが、2020年からはiPhoneでもマイナンバーの読み取りが可能になり、対象者も副業や公的年金などの収入がある人にまで拡大し、より利用しやすくなった。この新しくなった“スマホで確定申告”の仕組みや申告の仕方を、わかりやすく説明しよう。

“スマホで確定申告”とは?

本題に入る前に、確定申告の方法にどんな種類があるかをまずは整理してみよう。2007年に「e-Tax(イータックス)」というサービスを国税庁が始めるまでは、確定申告には、税務署で入手した申請書へ電卓片手にせっせと手書きで記入するか、あるいは専用の会計ソフトを購入してパソコンにインストール、入力したものをプリントアウトして、税務署に提出するしか方法がなかった。

「e-Tax(イータックス)」が始まってからは、国税庁の専用サイトにパソコンからアクセス、WEB上で必要情報を入力して(自動的に計算もしてくれる!)申告書を電子的に作成できるようになった。これをプリントアウトして提出することもできるが、国税庁に直接送信することで申告を完了できるのがe-Taxならではの大きなメリットだ。

なにせ、税務署の行列に並ばなくて済むし、3週間程度で処理してくれるので還付金の戻りも早くなる。また源泉徴収票や領収書を提出しなくてもよい(領収書は5年間の保存義務がある)。“スマホで確定申告”とは、パソコンでしかできなかったこの便利なe-Taxがスマホでも利用できるようになったということだ。とはいえ、先述したようにいくつかの条件がある。

2020年からはすべての所得控除が対象に

2019年時は、給与所得が1カ所からのみ、さらに年末調整済みで、医療費控除やふるさと納税などの寄付金控除を受ける人が対象であった。2020年からは対象が拡大して、2カ所以上から給与所得があったり(年末調整未済もOK)、公的年金や雑所得などがある人も対象になり、すべての所得控除ができるようになった。つまり、副業をしている会社員も対象になったわけだ。

ただし、事業所得がメインの自営業などの人はスマホでの確定申告の対象とはなっておらず、従来通り、パソコンからe-Taxを利用することになるので注意してほしい。

確定申告の利用対象者 2020年、スマホで確定申告の利用対象者はこう変わった
国税庁ホームページより引用

利用には「マイナンバーカード」か「専用ID・パスワード」が必須

さて、スマホで確定申告をするには、もうひとつ条件がある。マイナンバーカード方式を利用する場合には「マイナンバーカード」を、ID・パスワード方式を利用する場合には税務署で発行してもらう「ID・パスワード方式の届出完了通知」を持っていることだ。

「ID・パスワード方式の届出完了通知」は、免許証などの本人確認書類を持参して近隣の税務署に行くと発行してもらえる。ただし、ID・パスワード方式は“マイナンバーカードが普及するまでの暫定的な対応”とのことなので、これを機にマイナンバーカードを取得することを考えてもよさそうだ。

ここで、スマホで確定申告を利用するために必要なものをあらためて整理する。

1. マイナンバーカードの読み取りに対応したスマホ。
iOS 13.1以降を搭載したiPhone 7以降の機種(対応ブラウザはSafariのみ)もしくはマイナンバーカードの読み取りに対応したAndroidスマホ(対応ブラウザはChromeのみ)。Androidスマホについて、どの機種が対応しているかは『地方公共団体情報システム機構 対応機種一覧』で確認してほしい。
2. 「マイナンバーカード」あるいは、「ID・パスワード方式の届出完了通知」。
3. 源泉徴収票や控除に関係する書類など、入力に必要な書類。

以上が準備できていれば、すぐに確定申告に取りかかれるというわけだ。

スマホで確定申告する手順は?

確定申告の作業の流れは、大まかには①書類を準備して、②国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」にアクセス、③画面の案内に従って金額などを入力、④e-Taxを使って申告書を送信するだけ。ここでは、「マイナンバーカード方式」でAndroidスマホを使用した場合を例に、申告書の作成の流れを簡単に説明していこう。

(1)国税庁ホームページにアクセスする。
確定申告書等作成コーナーのページを開き、[作成開始]をタップ。

(2)申告内容に関する質問に答えていく。
[はい/いいえ]を選択するだけなので簡単だ。

(3)質問の最後は提出方法の選択。
[e-Tax(マイナンバーカード方式)]を選択。なお、マイナンバーカードもID・パスワードも持っていない場合は、書面を選ぶ。この場合、送信はできないのでプリントアウトしたものを税務署に持って行き、提出することになる。

スマホで確定申告する手順

(4)e-Taxに必要なアプリをダウンロードしてインストール。
Androidでは、e-TaxアプリとJPKI利用者ソフトの2つのアプリが必要(iPhoneではe-TaxアプリとマイナポータルAPが必要)。

スマホで確定申告する手順

(5)e-Taxアプリにログインし、「マイナンバーカードの読み取り」の画面に移ったら、マイナンバーカードの上にスマホをかざし、読み取る。
その後、案内に従って暗証番号の入力などを行う(iPhoneの場合はマイナポータルAPとマイナポータルのWEBサイトでの作業となるので流れが異なる)。

スマホで確定申告をする手順

(6)設定が終わったら、いよいよ申告書の作成。
画面の指示に従って金額を入力していく。すべての入力が終わったら、入力内容を確認し、本人情報やマイナンバーなどを入力。

スマホで確定申告する手順

(7)確認用の帳票を表示させて確認したら、画面の案内に従って送信する。

スマホで確定申告する手順

(8)送信後に表示される画面から、[帳票表示・印刷]をタップして、申告書をPDFとしてスマホ内に保存する。
これで作業は終了。

スマホで確定申告する手順

iPhoneユーザーは事前にマイナポータルの登録を

以上のような流れで確定申告の作業は終わるが、iPhoneでは専用アプリ「マイナポータルAP」での認証などが必要なため、作業の流れが多少異なる。国税庁では、iPhoneの場合は最初にマイナポータルでの登録を済ませ、マイナポータルのWEBサイトのトップページからe-Taxへアクセスすることを推奨しており、実際、その方がスムーズに作業できるようだ。YouTubeの国税庁動画チャンネルのiPhoneユーザー向けの情報動画も参考にしてほしい。

住宅購入、医療費、寄付といった控除のほかにも、働き方改革により始めた副業や、ふるさと納税など、確定申告が必要な人も増えてきている。24時間どこでも申請書の作成から送信まででき、税務署の行列に並ばずに済むスマホでの確定申告。年々便利になっているので、ぜひ利用してみてほしい。

文:太田 穣

  • 295
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

おすすめキーワード

最新情報はこちらでチェック
CLOSE

さん