2018/11/06

古いiPhoneから機種変更するならどれ? 『8・X・XS・XR』の進化ポイントを徹底比較

毎年、新機種が発売されるiPhoneだが、2年ごとに機種変更を検討する人は多いだろう。割賦や契約更新、そしてこれまでのiPhoneのフルモデルチェンジのサイクルから考えると、間にSシリーズがあるものの、iPhone 4、iPhone 5、iPhone 6……のようにナンバリング自体が変わるタイミングも2年ごとになっている。

そう考えると、2016年に登場したiPhone 7以前のiPhoneを持つ人は、この2018年に買い換えを検討するのではないだろうか。

上段左からiPhone 7、iPhone 8、iPhone X、下段左からiPhone XS、iPhone XR 上段左からiPhone 7、iPhone 8、iPhone X、下段左からiPhone XS、iPhone XR

とはいえ、いざ機種変更となると、どうしても新モデルのiPhone XS、iPhone XRに目が行きがちになるが、iPhone XやiPhone 8、iPhone 8 Plusも、本体価格と性能の面から選択肢に挙がる。そこで、旧モデルを使っているユーザーがもっとも気になるiPhone 7以前のモデルから、iPhone XSやiPhone XRがどのくらい進化を遂げているのか、その比較をポイントごとに解説する。

ポイント1「顔認証機能の搭載」

手袋をはめたまま、iPhone Xのロックを解除する男性 「Face ID」による顔認証ならば、手袋をはめたままでも簡単にロックを解除することができるうえ、荷物などで手がふさがっているときでも便利

iPhone X以降でもっとも目立つ進化のひとつは、「Face ID」による顔認証だ。同時にホームボタンを廃し、指紋ではなく顔での認証でロックを解除できるようになった。

手袋をしていても、タッチパネル対応のものであればロックを解除して操作できるほか、Apple Payで買い物をする際や、App Storeでのアプリ購入時など、ホームボタンに指を添えるひと手間がなくなるメリットはかなり大きい

ポイント2「カメラ機能の進化」

ポートレートモードの深度コントロールを利用して撮影 iPhone XSのポートレートモードで撮影した写真。「深度コントロール」を利用して、下段のスライドバーで被写界深度を調節することで、背景のボケ味を変更することができる

普段使いの観点からも、カメラ機能の進化は大きい。今回のiPhone XS・iPhone XRには「深度コントロール」と「スマートHDR」が新たに搭載された。

深度コントロールは、iPhone 7 Plus以降のデュアルカメラを搭載したモデルに追加された「ポートレートモード」で使用できる機能で、これまでは背景をボカして被写体を際立たせる写真を撮影できただけだったが、iPhone XS・iPhone XRでは背景のボケ味を撮影後でも調整できる。

さらに「スマートHDR」によって、暗部のディテールが潰れることなく、くっきりと描写されるようになったのも進化の大きなポイントだ。

美しい有機ELディスプレイと相まって、今までどおりの撮り方でも、さらに一段上の写真を撮影することが可能になっている。

ポイント3「バッテリー容量アップ」

iPhone 7、iPhone 8、iPhone X、iPhone XS、iPhone XRのバッテリー性能にまつわる表

iPhone 7、iPhone 8では連続通話時間が最大14時間だったバッテリーが、iPhone XSでは最大20時間、iPhone XRに至っては最大25時間までアップしている。

さらにiPhone XS・iPhone XRでは、Apple PayでモバイルSuicaを使用している場合、本体の電源が落ちたあとでも予備電源で最長5時間、モバイルSuicaの使用が可能になっている。帰宅中のネット利用や動画視聴でバッテリー残量がなくなっても、改札で困ることはないのだ。そこまでのバッテリー容量は不要という人は、もちろんiPhone 8でも十分だが、常に携帯するスマホだからこそ、このバッテリーの進化は大きい。

ポイント4「ワイヤレス充電に対応」

Qi(チー)方式のワイヤレス充電器で充電中のiPhone X

iPhone 8、iPhone X以降のモデルでは、Qi(チー)方式のワイヤレス充電器に対応している。充電のたびにケーブルを着脱する必要がなく、充電中にiPhoneを使いたいときでもすぐに取り上げて利用が可能。ちょっとしたことではあるが、毎回、ケーブルを端子に差し込むというひと手間がなくなるメリットは大きいといえる。一般的なケースやカバー類を装着したままでも充電できるのもうれしいところだ。

ポイント5「処理能力の向上」

AR機能を使ったゲーム画面が表示されたiPhone XS

iPhone XS・iPhone XRには「A12 Bionic」というプロセッサが搭載されている。なお、iPhone 6には「A8」、iPhone 6sには「A9」、iPhone 7には「A10 Fusion」、iPhone 8、iPhone Xには「A11 Bionic」を搭載。もちろん、数字が大きくなるにつれて性能が向上している。

昨年発表され、高い処理性能が話題になった「A11 Bionic」が1秒間に6,000億回の計算能力をもっていたのに対し、最新の「A12 Bionic」はなんと1秒間に5兆回もの計算能力をもつほどの高速化を実現したのだ。それにより通常の操作だけでなく、Face IDやカメラ機能、AR機能など、あらゆる点でこれまで以上にスムーズな操作が可能になっている

多機能のiPhone X・ XS・XRか、コストメリットに優れたiPhone 8を選ぶか

iPhone 8、iPhone X、iPhone XS、iPhone XR

最新のiPhoneを手に入れれば、新機能の目新しさを感じるのみならず、日々の生活における利便性を実感できるはずだ。先端機能を存分に楽しみたいならiPhone XSを、カメラ機能にこだわらず、豊富なカラーバリエーションに魅力を感じるならiPhone XRもいいだろう。

しかし言うまでもなく、iPhone Xも多機能な端末であり、iPhone 8も必要機能が揃った優れた端末だ。本体価格のことも検討材料に加えると、顔認証やカメラ機能にこだわらない場合は、iPhone 8でも使い勝手の向上を十分に感じられるだろう。

具体的な機種ごとの価格は、下記サイトで確認できる。

購入検討時にはauの保証サービスの幅広さにも注目

また、購入時には保証サービスについても合わせて検討したいところだ。auなら充実した保証サポートもあるので、購入時にはオプションへの加入も検討したい。

いずれにせよ、一度店頭で手に取ってみることをおすすめする。“2年以上”という月日がスマホをどれだけ進化させるか、驚きをもって実感できるはずだ。

文:吉々是良

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