2018/08/29

専用機なみの操作感になる? iPhoneゲーム用周辺機器をガッツリ試してみた

ゲームの流行が家庭用ゲーム機からスマホ向けへと移った感のある昨今。なかでも最近は「PUBGモバイル」や「荒野行動」「フォートナイト」など、大勢のプレイヤーが生き残りをかけて戦う「バトルロワイヤル型シューティングゲーム」が、世界的なブームを巻き起こしている。それもそのはず、ひと昔前ならパソコンや家庭用ゲーム機でしか楽しめなかった本格的なネット対戦ゲームが、いつでもどこでもほぼ無料で楽しめるのだから、ハマってしまうのもうなずける。

しかし、いずれのタイトルも長年親しんできた物理的なコントローラではなく、ディスプレイをなぞるタッチパネルの操作。思ったようにコントロールできず、ストレスを抱えている人も多いのではないだろうか?

自分の実力はこんなもんじゃない。もっと高みを目指したい…という人が次に考えるのが、スマホゲーム用に最適化された周辺機器だ。とりわけ昨今は、細かい操作や俊敏なアクションのため、iPhoneに装着する補助的な物理コントローラやディスプレイに装着するアタッチメントが通販サイトで人気を博している。

安いもので500円以下、平均1,000円前後、高いと5,000円以上とその価格帯はさまざま。具体的には、ざっとこんなカテゴリに大別できそうだ。

・スマホ本体に人差し指で押すボタンを装着するタイプ
・スマホ本体にトリガータイプの射撃ボタンを装着するタイプ
・移動用のスライドパッド
・汗による滑りを防止する指カバー
・スマホをしっかりホールドできるグリップ
・本格的な外付けのゲームコントローラ

これらの使い勝手は果たしてどんなものか? そこでバトルロワイヤル系ゲームにどっぷりハマっている筆者が、それぞれのコントローラを試してみた。

ボタンタイプコントローラはボタンの位置誤爆に注意(実勢価格:1,700円前後)

iPhoneにボタンタイプコントローラを装着した様子 どうしてもスリープボタンに干渉してしまうボタンタイプ

いわゆるゲームパッドのLRボタンに似た、人さし指で押す物理ボタンを擬似的に付与できるアタッチメント。利用にあたっては、操作設定でどのアクションをボタンに割り当てるか、カスタマイズする必要がある。自分なりの最適解を見つけるまで試行錯誤したい。もっともiPhone(横持ち)の本体左上にはご存じ「スリープボタン」があるため、プレイ中に興奮し一緒に押下してしまうことが多く、また画面右上にも移動できない「報告」「ジェスチャー」ボタンがあるため一緒に押してしまいがち。これはiPhoneの反対持ち(スリープボタンが下)などで解決。工夫がうまくいけば、このタイプのボタン位置に慣れているプレーヤーにはオススメできそうだ。

シューティング感は抜群。トリガータイプコントローラ(実勢価格:1,000円前後)

iPhoneにトリガータイプコントローラを装着した様子 まるで引き金をひいているような感覚

こちらはLRボタンを、銃の引き金のようにトリガー型にできるアタッチメント。好みによるが、ボタンタイプに比べるとシューティング感が増。こちらも大事なのは操作設定のカスタマイズで、注意しなくてはいけないポイントは、ボタンタイプと同じ。

いずれのアタッチメントもiPhoneディスプレイを隠す範囲が狭いタイプを選べば、カスタマイズがしやすくなることだろう。

いずれにせよ、まるで引き金を引いているような感覚が扱いやすく、特に射撃ゲームを好む筆者には非常に使いやすかった。

スライドパッド型コントローラで「ヌルヌル」移動(実勢価格:400円前後)

iPhoneにスライドパッド型コントローラを装着した様子 上手に接着すれば快適に移動できる

先程のトリガーのような物理的にボタンを増やすタイプのアタッチメントに対し、スライドパッド型は、既存のキー操作を補助してくれるアイテム。取り付けには吸盤エリアが必要なため、なるべく画面にかからないよう上手にずらすのがポイント。使い勝手も良好で、前述したボタンと組み合わせれば、ほぼ家庭用ゲーム機のコントローラ然とした使い勝手となることに驚き。ボタンを画面に貼り付ける分、iPhone8 Plusでも画面が狭くなったと感じたが、操作感の向上を求めるならこれをオススメしたい。

指カバータイプはタッチパネル派向き(実勢価格:800円前後)

iPhoneをスマホ用指カバーで操作している様子 指カバー装着イメージ

とりわけ夏はプレイ中の手に汗をかきがちで滑ることもあったので、アタッチメントではなく指カバータイプも試してみた。その感覚はまるでスマホタッチ手袋のよう。ダイレクトな操作感からは離れてしまうが、手汗が多くタッチ操作に慣れた人の解決策になりそうだ。

グリップでホールド感アップ(実勢価格:1,000円前後)

スマホ用グリップを装着している様子 しっかりと手のひらでホールドできるグリップ。熱中する人にはオススメかも

ゲームコントローラのように手のひらをホールドするグリップ。しっかりiPhoneを握りしめることで操作が安定する。使わない時は繭状にまとまるのものなど、形状は様々にある。また、プレイ中にも給電できるよう右側のグリップに穴が空いているものもあり、使いやすさと実用性のバランスが取れている。

対応アプリを要チェックなゲームパッド(実勢価格:7,000円前後)

iPad Proをゲームパッドで操作している様子 「PUBG」には未対応なものの、他のアプリではほぼゲーム専用機と化す

最後に紹介するのはそのものズバリ、Bluetooth接続する外付けゲームパッド。なかでもアップルストアでも販売されている本格派、SteelSeries Nimbusワイヤレスコントローラー(69070)は白眉の出来だ。ほぼPS4のコントローラに匹敵するクオリティだが、残念なことがひとつ。対応するアプリが限られているということだ。筆者が好きなバトルロワイヤル系ゲームはサポート対象外だったが、対応ゲームで試してみたら快適そのもの。iPad Proでプレイすると、もはや家庭用ゲーム機だ。今後、対応アプリの拡大をを祈るのはもちろんだが、自分が遊びたいゲームが対応していれば買って損のない逸品だ。

というわけで、各種タイプ別にiPhone用ゲームアタッチメント&コントローラをご紹介したが、リアルに使ったうえでのオススメは、トリガータイプのコントローラと、スライドパッド型コントローラ、そしてグリップの3つ。他にも数多く販売されているほか、組み合わせて使することで使い勝手が向上するケースもありそう。本稿を参考に、自分なりの最適解を見つけてほしい。

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文・撮影:高田純一

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