2018/07/02
検索窓が使いやすい! スマホの文字入力なら無料キーボードアプリ『Gboard』が便利
多くの人にとって、スマホでもっとも使用頻度が高いのはおそらく「キーボード」だろう。なにしろメッセージを送るにもブラウザで検索するにも、キーボードはマル必だ。そのキーボードがより使いやすくなるアプリがある。
なかでも評判なのが、Googleが提供する「Gboard」。基本的なキーボードとGoogleの検索機能がミックスされたキーボードアプリで、キーボード上部にGoogleの検索ウィンドウが出現し、Webサイトの共有がグンと楽になるなどの斬新な機能が多数追加されている。2017年に日本語に対応するようになって以降、使い勝手の向上とともに人気が高まってきた。Android版、iPhone版がリリースされているが、この記事では、使い勝手のいいAndroidでのGboardの活用方法を紹介する。
ブラウザを立ち上げなくても文字入力中にそのまま検索できる
Gboardが圧倒的に支持される理由のひとつが、この検索との連動だ。
たとえばメッセージアプリを使っていて、友だちに行きたいお店や面白い記事などを共有したいとき、通常であれば一旦メッセージアプリを閉じ、ブラウザアプリを開いて検索し、その検索結果のURLをコピー、メッセージ画面にペーストをする……といったアクションが必要となる。ところがGboardであれば、わざわざ別のブラウザアプリに切り替えることなく、キーボード上ですべてが完結する。
キーボード上部に現れる「G」アイコンをタップしたあとに検索用ウィンドウに言葉を入力すれば、通常のGoogle検索と同じように検索結果が表示される。さらに、共有したい場合は、その検索結果を選び、「共有」ボタンを押すだけで相手にリンクを送信できるのだ。
瞬時に他言語に翻訳してくれる「Google 翻訳」
さらにGboardではGoogle 翻訳機能でスムーズに翻訳入力が可能だ。打ち込んだ文章が、そのまま他言語に翻訳される。
「G」アイコンをタップしたあとにGoogle 翻訳のアイコンを選択し、翻訳したい言語を選択。
たとえば英語を選択し、Gboard入力欄に日本語で「食べたいものある?」と打ち込むと、メッセージ入力欄に「What do you want to eat?」とリアルタイムで表示される。
2020年に向けて外国人との交流も増えていくことが予想される。海外の友人とメッセージのやり取りをしたり、海外のサービスに直接問い合わせたいような場合などでも、とにかく操作が簡単なので、ぜひ活用してみてほしい。
表現を豊かにするステッカーも豊富に用意
Gboardのキーボードには、「ステッカー」も用意されている。「G」アイコンをタップし、「ステッカー」一覧から選んだり、送りたい絵柄をキーワードで検索して見つけることが可能だ。
ステッカーはデフォルトで入っている5種類のほか、「+」マークから気に入ったものを無料でインストールできる。
キーボード上に指を滑らせて一筆書き! 「グライド入力」
スマホで手書き入力といえば、ペンで文字を書くように入力するものを連想する人が多いかもしれないが、いま、アルファベット圏での文字入力は一筆書きのような入力がアツい。Gboardではそれを「グライド入力」と呼んでいる。
通常のキーボードでアルファベットを入力するときは、その文字数分だけタップする必要があるが、グライド入力ではキーボード上のアルファベットをなぞっていけば、なぜかその単語が表示されるのだ。
残念ながら現段階では日本語の入力に対応していないが、普段から英語でやりとりをしている人は入力速度が上がることは間違いないので、ぜひ試していただきたい。
新しい入力の可能性と未来を感じるキーボードアプリ
アプリはGoogle Playストア(iPhoneならApp Store)から無料でインストールできる。アプリを立ち上げれば画面に細かな指示が表示されるので、すぐに使えるようになる。なおGboardはiOSにも対応しているので、使ってみたいと思うiPhoneユーザーはApp Storeからインストールしてみよう。
もはや技術が出尽くしたと思ってもまだまだ進化の可能性を秘める文字入力。Gboardはその先端を走るアプリではないだろうか。いまある新しい入力の形を体験してみよう。
文:奥野大児