2018/01/29
中高生の最新スマホ事情を徹底調査 所有率は? フィルタリング機能は使う?
新年度が始まるこの時期。特に中高生のお子さんがいる家庭では、「いつからスマホを持たせるか」「スマホをもたせたことによる生活への影響は?」「使用時間は?」など、どんなことに注意すればいいのか、とても気になりますよね。
そこで今回は、イマドキの中高生のスマホ事情をアンケート調査。親としてのさまざまな不安について聞いてみました。そしてその解決方法もお知らせします。さて、みなさんは、こんなふうに利用しているようです。
中高生とケータイの実態、調べてみました。
①中1は35%が、高3では90%以上がスマホを持っている!
■ケータイ所有率とスマホ所有率
KDDI「ジュニア端末に関する調査」(2017年11月)より
ここでいうケータイとは、スマホもガラケーもキッズケータイも全部含めた携帯電話全体のこと。青いグラフは、なんらかの携帯電話を持つ人の割合を表しています。たとえば中1だと学年全体の48.5%がなにかしらの携帯電話を持っている、ということになります。そのうちスマホが占める割合を示したのがオレンジの部分。数字は学年全体に対するパーセンテージですが、ケータイ所有者のなかで圧倒的多数を占めていることがわかります。ちなみに中学1年のケータイ所有者に対するスマホ率を計算してみると、なんと約72%!
スマホ・ケータイの所有率が大きく上がっているのが、まず高校進学のタイミング。ここでスマホ率も20%以上増えています。高校進学を機に初めてのケータイを契約、それが最初からスマホである、というケースも少なくないようです。そして高2・高3のケータイ所有率は9割を超え、そのほとんどがスマホでした。
②高校生スマホユーザーの67.9%はiPhone
■中高生の所有機種の割合(n=949)
KDDI「ジュニア端末に関する調査」(2017年11月)より
グラフの母数はスマホ・ガラケー・キッズケータイなどなんらかの携帯電話を所有している中高生949人。このなかでiPhone利用率は57.7%。スマホユーザーの高校生に限定すれば、数字は67.9%になります。中高生のお子さんがiPhoneを持つのは、かなり普通なことなのかもしれません。
安心安全への意識はまだ低い?
③74%が「子どもにスマホをもたせて満足」
■子どもにスマホをもたせて満足している? 後悔している?(n=1092)
KDDI「ジュニア端末に関する調査」(2017年11月)より
こちらは、中高生の親に聞いたアンケート結果。
実に7割以上の親が「満足」。
ポジティブなコメントの40%近くが「連絡が取れて便利」というもの。子どもの所在を把握できたり、緊急時にすぐ連絡が取れて安心というメリットが大きいようです。なかには「子ども自らが使用について考える力が付いた」「自己判断でSNSもしていますが、友達との連絡などで欠かせないものでもあり後悔はないです」という意見も。
スマホを持たせる親の不安的中? 後悔している保護者たちの意見は・・・・・・。
以下、「後悔している」というお父さん・お母さんのコメントです。
-
- ▼スマホに依存している生活で時間のけじめがつかなくなり、読書や睡眠時間が少なくなった
- ▼スマホばかり見ていて心配。友達との話やメール交換など中味がわからないので心配
- ▼知らないうちにSNSのアカウントを取っていて、ツイッターの書込みやインスタグラムの投稿などを発見
- ▼SNSでの繋がりが、親の想定を超えたところでできあがっている
- ▼友人関係やプライベートな部分がわかりにくくなった
- ▼子どもの行動範囲が広がりすぎる
- ▼夜中まで起きてスマホを見て困る
- ▼家族でギガをシェアするプランが、子どもの使いすぎて半月でなくなってしまったことがあった
みなさんのコメントにあるとおり、スマホを持たせるのってやっぱり不安がありますよね。
いろいろなことを調べられるし、普段関わらない人たちとコミュニケーションとれるし、ゲームは楽しいし。子どもたちが夢中になるのも無理はありません。
④フィルタリングサービスの利用、中学生で約半数、高校生で約3割
では、保護者は中高生に無条件にあらゆるサイトへのアクセスを許しているのでしょうか? 次の数字はフィルタリングサービスの利用動向です。
■フィルタリングサービス利用率
KDDI「ジュニア端末に関する調査」(2017年11月)より
1.「フィルタリングサービス」と「スマホの利用時間を制限するサービス」の両方を利用している
2.「フィルタリングサービス」のみ利用している
3.「スマホの利用時間を制限するサービス」のみ利用している
4. どちらも利用していない
「フィルタリングサービス」の利用率は中学生で約半数、高校生では約3割という結果が出ました。ネット犯罪などに子どもが巻き込まれてしまうことがまずは心配。だからフィルタリングサービスの需要が高いと思われます。ですが、意外に利用率は低くとどまりました。利用しない理由として多く聞かれた声は「フィルタリングを利用しなくても、子どもの適切なインターネット利用を管理できる」というもの。
ただ、こうした姿勢に冷水を浴びせるような数字が警察庁から発表されています。
■コミュニティサイトで被害にあった青少年のフィルタリングサービス利用状況(n=761)
警察庁「平成29年上半期におけるコミュニティサイト等に起因する事犯と現状と対策について」より
スマホを使ってコミュニティサイトがらみで犯罪に巻き込まれた青少年761人のうち、91.1%がフィルタリングサービスを使っていなかった、のです。子どもの安全に対してフィルタリングサービスの有効が示される結果が出ました。
中高生スマホユーザーの半数を占めるiPhoneにも利用時間制限が対応
中高生のスマホ使用に関して、フィルタリングサービスは必要であることがよくわかりました。とくに、ユーザーの半数以上を占めるiPhoneへの対応は非常に重要です。「あんしんフィルター for au」は、2018年1月より機能を拡充。業界で初めて無料でiPhoneの「アプリ利用時間制限」と「エリア検索」に対応できるようになりました。
最大のポイントは、まず「利用時間制限」。曜日や時間帯などを細かく指定して、ウェブサイトへのアクセスやアプリの使用を制限。子どもたちが夜中にこっそりゲームをしたり動画を見たりすることも防げます。Androidには以前から対応していた機能が、このほどiPhoneにも。また、iPhoneとAndroid共通の3つの新たな機能を追加。子どもたちのインターネットやアプリの利用状況を確認できる「利用状況照会」。インターネットでどんなジャンルのサイトをどのくらい見たか、どんなアプリを何時間使ったかを確認できます。居場所を地図で確認し、子どものおおよその位置が特定できるのが「エリア検索」。子どもたちの居場所を把握するのに最適です。
また、アクセス制限されたサイトやアプリに関して、子どもたちがスマホで親に向けて解除申請を送れる「遠隔ブロック解除設定」も。親が自分のスマホやPCから解除を行うことができる機能なのですが、アプリやサイトの可否を子どもと話し合うのに便利です。
さらに、おなじみの機能もお役立ち。「webフィルタリング機能」は、Wi-Fi接続時にも有効で、子どもたちに見せたくない有害なサイトをブロック。「アプリフィルタリング機能」は子どもたちにとって不適切なアプリを制限。
それぞれ制限レベルを簡単に設定できます。
【webフィルタリング】
注1)LINEなど、上記カテゴリに該当していても、第三者機関である一般社団法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(略称「EMA」)が認定したサイトやアプリはご利用が可能です(ただし、アクセス制限レベルを「小学生」に設定時は、管理者ページからEMA認定情報の適用に関する設定変更が必要となります)
【アプリフィルタリング】
●あんしんフィルター for au適用時の主要なSNSアプリ利用可否
注1)第三者機関である一般社団法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(略称「EMA」)が認定したサイト・アプリ。 注2)初期設定の過程で「プロファイル」をインストールいただくと、学齢設定によらず、AppStore上で「17+(17歳以上の利用が適切)」のアプリが一律制限されます。 *判定情報は2018年1月25日時点のものです。 *初期設定状態の情報です。
「親が知らないうちにSNSのアカウントを取っていた」「SNSで友達の悪口を言っている」「スマホに依存しすぎ」「動画ばかりで見て」といった心配ごとを、親が把握することができます。もし目にあまる時には、保護者がパソコンなどから遠隔で個別サイトやアプリを許可したり制限したりすることも可能です。
今回の調査で「スマホをもたせて満足している」という保護者のコメントを最後にご紹介しておきます。
「フィルタリングをかけるのは当たり前だが、それよりもコンテンツの見方やリスクを教えることの方がもっと大事」
「小1から携帯電話を持ち始め、親子で試行錯誤しながらスマホに移行していくなかで、SNSなどの危険性やネットリテラシーを学んできた」
フィルタリングサービスはスマホの機能として、使いすぎを防止してくれるものです。でもそれだけではなく、親子のあいだで守るべきルールを設定するためにも非常に有効。強制的にアクセスを制限するというよりは、どんなサイトにアクセスし、どんなアプリを使うか、いつなら使っていいかなどなど・・・・・大切なのはきちんと話し合ってルールを決めること。フィルタリングサービスはそれをアシストするためにも働いているのです。
スマホを持つ前に知っておきたい3つのこと
文:TIME & SPACE編集部
※掲載されたKDDIの商品・サービスに関する情報は、掲載日現在のものです。商品・サービスの料金、サービスの内容・仕様などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。