2017/12/27

昔のケータイを充電しにお宅まで出張! 『おもいでケータイ再起動』かけつけ編

みなさんの家に眠ったままのケータイをauショップで再起動しようというイベント「おもいでケータイ再起動」。今年8月に名古屋、12月に仙台で開催し、大好評をいただきました。

昔のケータイって宝物のいっぱい詰まったタイムカプセルみたいなものですよね。写真とか好きだった音楽とかが出てきて、メールを見ればその頃の自分の趣味やテンションも蘇ってきて、思わず笑顔になったり、そんなつもりじゃなかったのに泣いちゃったり。

そんな「おもいでケータイ再起動」、今回はかねてから募集していた「かけつけ篇」のご報告です。家に昔のケータイがあって、ぜひ再起動したい! だけどイベント会場には行けないなあ……という方のお宅に、かけつけてきました

「こちらにかけつけました!」とテンション高めに語るのは、「auおせっかい部」部長の木村奈津子。ちなみに「おせっかい部」は、世の中のみなさんにスマホにまつわる素敵なことを、お知らせして回るKDDIの「部活」です。

伺ったのは、都内に住む柴みどりさんと、高2の娘・すずりさんのご自宅。 「この子(ペットのワンちゃん)の小さい頃の写真を見たくて……」とすずりさんが応募してくれました。

ちなみにお母さんが見たかったのは「子どもたちの小さい頃の写真」だとか。家族構成はすずりさんの3歳上にお兄さんにお父さんという4人家族。

ご自宅で機材をセットして作業を行うのは難しいとのことで、近くの貸会議室に移動。

台車をゴロゴロ押して現場入り。乗せて運んでるのは「おもいでケータイ再起動」のロゴ(?)入りボックス。入っている機材は……。

ケータイを再起動する“いつもの機械”が活躍!

柴さん家の近くの会議室に「おもいでケータイ再起動」一式設備をセッティング。このイベントには欠かせない “いつもの機械” といえば……。

「おもいでケータイ再起動」のイベントでは毎回、大活躍している「バッテリーテスター」! バッテリーの状況をチェックし、再び使えるように直してくれる機械です。古いケータイのバッテリーって、一定期間充電せずに放置しておくと完全放電しちゃうそうです。そうなると、もう自宅では充電不可。たとえそのケータイに合う充電ケーブルが家にあっても、うまく充電できないのです。

……というようなことを、おふたりに改めて説明しつつ、ケータイを受け取る。

真ん中がすずりさんが小1〜小6まで使用したキッズ向けケータイ。左はその後の中学3年間。現在はスマホ。で、右がみどりさんの。2007年から3年間使っていたとのこと。ペットのワンちゃん・鈴太くんが柴さん家にやってきたのは、すずりさんが中2のとき、ということで左端のネイビーのケータイから再起動開始!

ソッコーで再起動! 母娘超ニッコニコ!

バッテリーを外して「バッテリーテスター」へ。名古屋、仙台と数百台のケータイに対して行ってきた作業。よどみなく進んでいきます。すると、即座に「充電可能」の表示が。

5分ほど充電すると……、ディスプレイが表示されて、ニヤニヤ。待ち受け画面には、飼い犬の鈴太くんが現れ、ついでイケメンアイドルも。

「あれ? 今でもこの人好きだっけ?」 「んー、今はこの人よりあの人なんだけどね(笑)」

アルバム内の画像からランダムで切り替わってスクリーンセーバーが表示される設定のよう。でもここで問題発覚。

「パスコードロックがかかってる!!!」

自身の誕生日や、現れたアイドルの誕生日、今推しのアイドルの誕生日まで思いつく数字を次々と入れるもログインできず。悩んだ挙句、ある数字を打ち込んだ。誕生日とか全然関係ない数字を。 と・・・・・・、

「ついたーーーーーっ!」

こうしてよみがえった鈴太くんの写真に「わーちっちゃーい!!!!」と歓喜。

トイプードルくんの2年9カ月前の姿は、あら、かわいいいいい。これにはお伺いした「おせっかい部」もキュンキュン!

小学校の思い出がみっちり詰まったキッズ向けケータイには……

スタッフ全員、子犬に「きゃわわ」となったあと、今度はキッズ向けケータイを再起動。

使った期間は小学校のまるまる6年。小1〜小6の6年間というと、そりゃもう人の歴史としては“激動”ですよね! 次々と現れる懐かしい写真たちに顔を崩す母娘なのです。

「わーキッズトライアスロン! これいつだっけ……あなた確か自分で応募したよね? いい写真!
「小1か小2じゃない? この写真って誰かに送ってもらったのかな?」
「あ、スキー! ニセコかな? これはもう高学年だよね?」
「えーと2010年って書いてある。小4だよ!」

お父さんとお兄ちゃんがスポーツ好き。すずりさんも小学生の頃は「フラッグフットボール」に打ち込んで、なんと日本一に輝いたとか(といっても、東西各1チームずつの全国大会だったらしいけど)。その後は中学でハンドボール、今は高校でバスケ部に所属しているというアスリート気質。

ケータイからは当時、お兄ちゃんと仲良くポケモンの映画を観に行ったり、直径25センチにもなる巨大な柑橘類「ばんぺいゆ」について、夏休みの自由研究で取り上げた時の画像が出てきたり、沖縄の家族旅行の画像があったり……。

あ! これだこれだ。左がポケモン。右の写真のいちばん右が「ばんぺいゆ」である。デカッ!!!

小学校時代の家族の成長記録を紐解く合間に、今度はお母さんのケータイに着手! だが……再起動しない! バッテリーに重大なトラブルか!?

再起動のための新兵器投入! 果たして!

古いケータイのバッテリーが仮死状態にあっても、「バッテリーテスター」を使えば、一時的に回復し再起動に至ることもあります。ただバッテリーが完全に死んでいる場合、復活はほぼ不可能。

そこで今回は「バッテリーが死んでいてもケータイを再起動させる新兵器」を投入。こちらです!

変圧器である。コンセントから得た電力を、ケータイの充電にふさわしい電圧に調節するための機械なのです。ここからケータイ本体に直接電気を送ろうという作戦。
(※専門知識を有するスタッフによる作業です。決してマネをしないようご注意ください。)

そして、お母さんのケータイも復活。ポケモンとはまた別の兄妹のツーショットなどが発掘されたのでした。が、そこで自分のキッズ向けケータイをいじっていたすずりさんが驚きの声を挙げた!

こんな写真入ってた!!(笑)

お母さんが覗き込んで、「あ、これ、お父さん送ってきたんだね」と微笑む。

レントゲン写真である。お父さん、自分のレントゲン写真をケータイで撮影し、娘に送ってきたらしい。腕の骨が見事にぱっきり割れている。

「筋肉が雑巾絞りするみたいに、中の骨をねじって折っちゃったみたいなんです」っていう、みどりさんの解説がものすごく恐ろしい。

ダンナさん、ベンチプレスが趣味で大会に出るほどのキン肉マンで、普段からものすごく鍛えているという。で、ある時会社の飲み会で腕相撲。それでポッキリ・・・・・・。骨って筋トレでは太くならないみたいで、むしろ周りの筋肉が太く大きくなった分、それに巻き込まれて折れてしまったのだそう。

そんな豪腕の持ち主、みどりさんのダンナさんにしてすずりさんのお父さんがこちらです!

これ、3年前のダンナさんの画像。ちなみに、航空会社に勤めるビジネスマンだそうです。いや、でもなんでこの写真がすずりさんのケータイに?

なんか時々送ってくるんです(笑)。 “今マッスルスープカレー食べて来ました”とか。メニュー名じゃなくて、いろんなことに“マッスル”ってつけるんですよね(笑)」

みどりさんに尋ねると、ダンナさんがこんなメールを送る相手は一家のなかですずりさんだけだという。

アタシ? もらったことないです(笑)。やっぱり娘は特別にカワイイのかもしれませんね」

今もダンナさんはトレーニングを続け、すずりさんへの“メール”はなくなったがLINEで画像とキャプションが届くという。

以上、「かけつけ」楽しかった!

そんなわけで、今回初の試みとなった「かけつけケータイ再起動」。3台の昔のケータイから、こんな写真たちが復活しましたよ!

こうして並べてみると、ケータイの中に詰まっていた「ファミリーヒストリー」的なドラマ感があります。とある家族が営んできた生活を傍から見せてもらうだけで、なんかグッときます。ああ、自分にもそんな時があったなあって。

というわけで、今年から本格始動した「おもいでケータイ再起動」。2カ所のイベントと「かけつけ篇」を終了し、スタッフ一同「やってよかった!」と実感しております。 今後も全国のKDDI直営店で展開予定、ご期待ください。

文:TIME & SPACE編集部
撮影:稲田 平

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