KDDI NEWS

2016/07/07

海水や氷結にも負けない"最強スマホ"。その究極のタフネスの秘密とは?

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米国国防総省が定める耐久試験をクリアした、圧倒的なタフネス

防水、防塵、耐衝撃、耐振動など数々のタフネスを備え、山や海といったアウトドアのフィールドや工事の現場など過酷な環境で大活躍しているスマートフォンがある。auの京セラ製端末「TORQUE」だ。

「TORQUE G01」(2014年7月発売)

2014年7月、「最強、現る。」というキャッチコピーを携えて登場した初代「TORQUE G01」は、米国国防総省が定める耐久試験(MIL-STD-810G)11項目に準拠した究極のタフネスを備えたモデルとして話題を集め、スマートフォンに何よりも頑丈さを求めるユーザーから熱烈な歓迎を受けた。

そして2015年6月に誕生した後継機「TORQUE G02」は、その自慢のタフネスにさらなる磨きをかけ、耐衝撃性能を向上させたほか、新たに耐氷結耐荷重、そして世界初となる耐海水にも対応。MIL-STD-810Gの19項目に京セラ独自の耐久試験2項目を加えた21項目に準拠した圧倒的な耐久性を誇る。

「TORQUE G02」の新色ブルー(2016年7月発売)

2016年7月にはその「TORQUE G02」に新色ブルーが仲間入り。ボディカラーが新しくなっただけでなく、中身も進化しており、アウトドアで役立つ情報を一覧できるポータルアプリを新たに搭載。釣り、登山、サーフィンなど、目的のアクティビティに合わせて登録アプリをカスタマイズできるようになっている。

かつてない究極のタフネスを備えたスマートフォンとして誕生し、着実な進化を遂げてきたTORQUEだが、そのタフネスはどのようにして実現しているのだろうか? TORQUEを開発した京セラの担当者に話を聞いてみることにした。

京セラの横浜事業所。ここではTORQUEをはじめとするスマートフォンの開発が行われている

究極のタフネススマホは、ユーザーの声から生まれた

――まずはTORQUEの開発が始まった経緯を教えてもらえますか?

京セラ 黒木 薫さん/商品企画担当

「フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行が進むなかで、高い耐久性を備えたスマートフォンを望む声がユーザー様から根強くありました。弊社では、フィーチャーフォンの時代から北米向けに高耐久モデルを投入していましたが、そのノウハウを生かして、日本国内向けに高耐久なスマートフォンをつくれないかということで、TORQUEの開発が始まりました。最初のG01は、北米向けのモデルをベースに、日本向けにアレンジを加えたものです。そしてG02は当初から日本国内向けということで、KDDIさんと協力して開発を進めました」(京セラ 黒木 薫さん/商品企画担当)

京セラ 福田諭展さん/プロジェクトリーダー

北米において高耐久なスマートフォンは仕事現場の過酷な環境でのニーズが高いため、デザインは無骨で、カラーは黒のみでした。一方、日本では一般コンシューマーのユーザーを想定していたので、レッドをはじめとしたカラフルなボディカラーを用意し、電子マネーなど日本独自の機能にも対応しました」(京セラ 福田諭展さん/プロジェクトリーダー)

――発売後、ユーザーからの反応はいかがでしたか?

「ユーザー層は我々の想定通り、登山、釣り、サーフィンといったアウトドアやスポーツが趣味の30〜40代の男性が多く、調査の結果、ユーザー様の満足度が非常に高いことが分かりました」(黒木さん)

絶対に曲がらない! 剛性を極限まで高めた仕掛けとは?

――TORQUEはかつてないタフネスを備えているわけですが、それはどのようにして実現しているのでしょうか?

京セラ 中西庸介さん/設計担当

「TORQUEが追求するタフネスにはさまざまな要素がありますが、すべてのベースになっているのが"剛性の高さ"です。剛性が高いというのは、すなわち、ひねったりねじったりしても曲がらないということ。スマートフォンをジーンズのお尻のポケットに入れていたら曲がってしまったといった話も聞きますが、TORQUEは決してそうならないよう、剛性を極限まで高めているんです。

「このように強い力を加えてもまったくねじれないほど、剛性が高いんです」(中西さん)

例えば、ぺらぺらの紙も、四角に折れば、立ちますよね。スマートフォンの剛性を高める原理も、基本的には同じことです。ボディを箱型に成型し、立ち壁を高くして、切欠き(穴や溝など)をつくらずに全周をぐるっと回すことで、剛性を高めているんです。また、樹脂自体も硬いものを使っている上さらに内側にインサート鈑金(厚めのステンレス板)を入れることで、圧倒的な硬さを出しています。

内部には基板などの部品が隙間なく詰め込まれている

内部に関しても、基板などの部品が隙間なくギッシリと詰まっています。どんなに剛性が高くても、内部に隙間があると、強い衝撃が加わったとき、部品が動いたりたわんだりしてしまいますから、隙間をつくらないこともポイントとなります」(京セラ 中西庸介さん/設計担当)

――TORQUEは見た目からして"いかにもタフ"な印象を受けますが、外装に関してはどのような工夫がありますか?

エストラマー樹脂という柔らかい素材でボディを保護

「カバーの素材は、一層目が硬いポリカーボネート樹脂で、二層目には柔らかくて衝撃を吸収するエラストマー樹脂という柔らか目の素材を使っています。落下したときはそれがバンパーとして角部を保護するようになっています

フチを高くすることでディスプレイに衝撃が加わりづらいようになっている

また、これはちょっと分かりづらいのですが、一般的なスマートフォンに比べてディスプレイのフチの部分をかなり高めに設定しています。こうすることで落下した際に突起物が遠くなり、ディスプレイを衝撃から守ります。ただ、フチが高いと、デザイン的には洗練とは程遠くなってしまうのも事実なのですが......。タフネスとデザインのせめぎあいで、デザイナーとは侃々諤々やり合いましたね」(中西さん)

「TORQUEはあくまでもタフネスを徹底的に追求したモデルです。タフネスよりもデザインを優先することはありません。とはいえ、その制約のなかでもデザインにはこだわりましたし、他のスマートフォンとはまた違った、かっこいいデザインに仕上がったと思います」(福田さん)

過酷な環境でタフネスを検証。マイナス20℃の世界にも!

――耐久性の検証はどのように行っているのでしょうか?

設定した水深と同じだけの水圧をかけられる「水没試験機」

「ここ横浜事業所にも、過酷な環境を再現するさまざまな実験用の設備がありますので、普段はここで行っています。ほかにも弊社は、北海道の北見にも工場と実験用の設備があり、そこでもしばしば試験を行います。北見は真冬になるとマイナス20℃まで冷え込むので、過酷な環境下でテストするのに適しているんです。

耐衝撃性を試す「落下試験機」

温度耐久試験用の「恒温槽」

また、開発メンバーのなかには海好きや山好きが多くいるので、実際にアウトドアのフィールドへデモ機を持っていってテストをすることも。耐海水であれば、湘南や沖縄の海へ出向くこともあります」(中西さん)

世界初! "耐海水"という未知の領域への挑戦

――21項目の耐久試験のなかで、特に実現が難しかったのは?

「やはり"耐海水"ですね。耐海水のスマートフォンは業界として前例のないことであり、また弊社としても未知の領域ということもあり、一番苦労したところです。

そもそも、耐海水をうたうための"海水"とは何か? その定義付けから始めることから始まりました。日本沿岸の海水の成分はだいたい同じですが、海外だと塩分濃度がすこし高いところがあったりします。TORQUEにおける"耐海水"に関しては、日本沿岸部の海水を想定し、開発や試験を行いました」(中西さん)

―― "耐海水"はどのような利用シーンを想定した機能なんでしょうか?

シュノーケリング、セーリング、サーフィンといった海でのアクティビティですね。また、実際に海で使わない場合でも、"耐海水とうたえるほど水に強い"ということが、信頼感の高さにつながっているところもあると思います」(福田さん)

――ちなみに、TORQUEはG02で電池パックの交換が可能になったそうですが、それはなぜでしょうか?

TORQUE G02は電池パックの交換が可能

お客様からのニーズに応えてのことです。アウトドアでは、モバイルバッテリーなどでUSB充電する方法もありますが、電池パックを交換することで一気に満タンにしたいという声がユーザー様から多く寄せられました。また、TORQUEは法人のユーザー様がとても多く、1台の端末を日勤と夜勤の方で共有するような場合は、充電する時間がないということで、電池パックを交換できたほうが、利便性が高いようです」(福田さん)

――TORQUEの今後の展開は?

「海外ではTORQUEと同様の高耐久をコンセプトにした5.7インチのファブレット端末をリリースしていますし、国内向けモデルも、今後はさらにタフネスに磨きをかけ、利用シーンの拡大を図っていきたいですね」(黒木さん)

「これからもTORQUEは進化を続けていきます。タフネスの追求に終わりはありませんから」と、プロジェクトリーダーの福田さん(写真中央)

大いなる盛り上がりを見せたオーナーズイベント

そのように、開発者の熱い思いが込められたTORQUEだが、ユーザーのほうも「スマートフォンはこれでなければ!」と考える熱烈なファンが少なくない。

開発者インタビューから数日後、7月6日(水)の夜、東京・代官山の『Theatre CYBIRD』にて、TORQUEユーザーのためのファンイベント「au × TORQUE オーナーズイベント」が開催された。参加者はauを長く愛用しているTORQUEユーザー。約40名の募集に対して、なんと倍率約25倍となる1,000件以上の応募があったという。

このイベントには、今回の取材でインタビューに応じてくれた3名をはじめとするTORQUEの開発陣も出席。開発者プレゼンテーションでは製品に込めた思いや開発の裏話などが披露されたほか、歓談の時間も設けられ、TORQUEについて開発者と参加者が熱いトークを繰り広げていた。

また、会場には耐久性を試す実験機器をはじめ、分解されたTORQUEや製品化前のコンセプトモデルなどが展示された。

他では見ることができない貴重な展示の数々に、TORQUEを愛してやまない参加者たちは興味津々。イベントは大いに盛り上がり、ユーザーと開発者の双方にとって非常に意義のあるスペシャルな一夜となった。

さらに、8月7日(日)、「au × TORQUE オーナーズイベント」の第二弾が開催決定。第二弾のテーマは「TORQUEを使ってイルカと一緒に海中写真を撮ろう!」というもの。大いなる盛り上がりを見せた第一弾に続き、TORQUEファンにはたまらないイベントになりそうだ。応募条件や応募方法は下記URLからチェックしてほしい。

au × TORQUE オーナーズイベント 第二弾

「TORQUEを使ってイルカと一緒に海中写真を撮ろう!」

文:榎本一生
撮影:稲田 平

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