2020/04/08

3,000円から楽しめるVR!『VRゴーグル』の選び方とおすすめ機種を紹介

VRをゴーグルをつけた女性

360°動画やアーティストのライブ、アイドルのバーチャル握手会やオンラインゲームなど、さまざまなジャンルから話題のコンテンツが続々と登場しているVR界隈。そんなVRコンテンツを楽しむために必要なのが「VRゴーグル」。「VRゴーグル」といっても、スマホを装着するタイプやPCやゲーム機と連動して使用するもの、また価格帯もさまざまある。

本記事では、そんなVRゴーグルの種類や選び方のポイントを解説するほか、おすすめの最新機種も紹介する。

VRゴーグルの種類と選び方のポイント

VRゴーグルは大きく分けて下記の3種類のタイプがある。それぞれの特徴と選び方のポイントを紹介していこう。

VRゴーグルの種類

①スマホを装着して楽しめるスマホ用VRゴーグル

ゴーグルにスマホを装着してVRコンテンツを楽しむ「スマホ用VRゴーグル」は、ダンボール製やプラスチック製の簡易的な組み立て式のタイプから、頭にしっかりと固定でき外部の光を遮断できる本格的なヘッドセットタイプまで、種類は豊富。

スマホ用VRゴーグル スマホ用VRゴーグルは、ゴーグルの前面にスマホを装着して使用する

装着できるスマホのサイズは「4.0~6.5インチ」など、ディスプレイサイズで記載されることが多いが、スマホの形状の違いなどで装着できない場合もある。 そのため、購入前に実機で試しておきたいところ。3,000円以下のモデルなど、比較的安価な価格帯のため、これからVRを楽しみたい人に適した入門モデル といえる。

②外部機器と接続不要。本体だけで楽しめるオールインワンタイプ

単体でインターネットに接続できるため、スマホやPC、ゲーム機との接続が不要。ゴーグルとコントローラーだけで楽しむことができるのが「オールインワンタイプ」 だ。このタイプは設定にスマホが必要なケースもあるものの、コンテンツは本体の内蔵ハードディスクに直接ダウンロード できる。

 Oculus Go

また、③で紹介するようなPCやゲーム連動型のVRゴーグルに比べ、ケーブル類の接続がほとんどないため、装着時の快適度も高い。反面、内蔵ハードディスクの容量によってダウンロードできるコンテンツのデータ量や本数に限りがあるという点に注意が必要だ。

③PCと連動して使うPC連動型VRゴーグル

PCに接続して使用する「PC連動型VRゴーグル」は、さまざまな処理をPC側で行うため、データ量の多いVRコンテンツを楽しめる。ゴーグル自体の仕様も高音質なヘッドフォンの搭載や、高解像度のディスプレイ、高度なVRトラッキング(下記を参照)が搭載されるなど、VRの魅力である没入感を満喫できる。そのため価格帯が比較的高く、また接続するPCも高いスペックが必要となるため、総じて高額。さらに、セッティングが複雑になりがちなど、VR初心者にはハードルが高い面もある

VIVE-Pro-Eye 最新のアイトラッキングが搭載されたVRゴーグル「VIVE-Pro-Eye」

VRトラッキングの種類で価格が変わる

VR体験をより楽しめるようにする機能が「VRトラッキング」。VRトラッキングとは頭や手、身体の動きを感知して追尾する技術のことで、以下3つの種類がある。高度なトラッキング機能が搭載されたモデルは、より深い没入感を体感できる反面、そのぶん高額になる。

・ヘッドトラッキング

ヘッドマウントディスプレイに搭載されているセンサーにより、頭の動きを3軸で追尾でき、360°どこを向いても頭の動きを感知してくれる方式。スペック表などでは「3DoF」(DoF:Degree of Freedom=自由度)とも表記される。

・ポジショントラッキング

ヘッドマウントディスプレイの位置を追尾することで、頭の動きのみならず身体の動きも表現できる。ヘッドマウントディスプレイに搭載されている赤外線によって空間を把握し、映像に反映させるというもの。3DoFの要素に加え、身体の上下・左右・前後の動きにも対応できるため、スペック表などでは「6DoF」と表記される。ヘッドトラッキング方式のモデルに比べ、価格は高め。

・アイトラッキング

装着するVRゴーグルの内側部分にセンサーが搭載されており、目の動きや焦点を捉え、映像に動きを反映する方式。VR酔いの改善や、ピンボケのような焦点が合わない状態などを改善できる。VRトラッキングの技術のなかでも最先端の機能で、ハイスペックなゲーミングモデルなどに搭載されている。

VRゴーグルのポイントをまとめるとこうなる。

 VRゴーグルの選び方

手始めに360°動画などVR動画を楽しむなら「スマホ用VRゴーグル」、動画もゲームも本格的なVRコンテンツを手軽に楽しみたい場合は「オールインワンタイプ」、少しコストがかかってもより没入感が味わえるVRゲームを楽しみたいなら「PC連動型VRゴーグル」、という目安で選択するといいだろう。

スマホ用の入門モデルから本格派まで。おすすめのVRゴーグル

上記をふまえたうえで、タイプ別のおすすめのVRゴーグルを紹介しよう。

<スマホ用VRゴーグル>iPhoneとの相性もいい「VRG-M01RBK」

対応VRアプリをインストールしたスマホをゴーグル本体にセットするだけで、上下左右360°全方向の臨場感あふれる映像を楽しめる。目幅に合わせて位置を調整できる目幅調整機構やピント調整機能を備え、メガネ※をかけたままでも使うことができる。
※形状により使用できない場合もある。

VRG-M01RBK

ゴーグルを装着したまま動画の再生や音量調節などの操作ができるBluetoothリモコン(iOS専用)が付属されている。

iOS専用VRコントローラー

商品名/VRG-M01RBK
発売元/エレコム
価格/オープン(参考価格:3,980円(税抜))
重量/約275g

<オールインワンタイプ>これ1台でVR動画もゲームもできる「Oculus Go」

外部機器が不要で、本体だけで利用できるオールインワンタイプのVRゴーグルの入門機として最適なモデルが「Oculus Go(オキュラス ゴー)」。本格的なVRゴーグルのなかでも、価格帯が比較的リーズナブルなところも魅力だ。

Oculus Go

スマホを装着したり、PCなどの外部機器と接続したりといった手間がいらないので、本体にコンテンツをダウンロードするだけで、すぐにVRを楽しむことができる。また、ヘッドセットにスピーカーが組み込まれているため、ヘッドフォンなしで臨場感たっぷりのサウンドも楽しめる。

Oculus Go

トラッキングはヘッドトラッキング方式で、付属の専用コントローラーを使いVRゲームやVR動画などをこれ1台で楽しむことができる。

商品名/Oculus Go
発売元/Oculus
価格/32GBモデル:19,300円(送料・税込)、64GBモデル:25,700円(送料・税込)
重量/約468g

<オールインワンタイプ>PC不要でも本格的なVR体験ができる「Oculus Quest」

上記「Oculus Go」同様、 スマホもPCもいらないオールインワンタイプのVRゴーグル。「Oculus Quest(オキュラス クエスト)」は、高解像のVR動画の視聴のみならず、ハイエンドモデルに搭載される6DoFのVRトラッキングに対応した本格的なVRゲームが楽しめるモデルだ。

Oculus Quest

付属のTouchコントローラー使うとゲーム内に自分の手が現れ、切り払う、投げる、つかむといった動きが直感的かつ現実的な正確さで没入感たっぷりのプレイが可能になる。

Oculus Quest

商品名/Oculus Quest
発売元/Oculus
価格/64GBモデル:49,800円(送料・税込)、128GBモデル:62,800円(送料・税込)
重量/約571g

<PC連動型VRゴーグル>本格的にVRゲームをするなら「HTC VIVE Cosmos」

より本格的にVRゲームを楽しみたい、という人におすすめなのがPC連動型VRゴーグル。なかでも「HTC VIVE Cosmos」はそのグラフィックの美しさはもとより、PCと接続するだけで「6DoF」の精度の高いポジショントラッキングを可能にしている理由は、本体外部にある6つの高性能カメラセンサーとAIテクノロジーを搭載しているため。ヘッドマウント自体に最新テクノロジーが詰め込まれているため、煩雑になりがちなセットアップも「HTC VIVE Cosmos」はぐんとシンプルにできるようになっている。

HTC VIVE Cosmos

スポーツゲームやアクションゲーム固有のさまざまなコントローラーにも対応できるため、拡張性の高さも魅力のひとつ。2,880×1,700ピクセルの「デュアル3.4型ディスプレイ」はひと味違う没入感たっぷりのVR体験を手に入れることができる。

HTC VIVE Cosmos

ゴーグルがフリップアップできるので、VRと現実世界を簡単に行き来できるギミックにも注目したい。

商品名/HTC VIVE Cosmos
発売元/HTC
価格/89,882円(税抜)

「5G元年」と呼ばれている2020年。VRにとってもさまざまな試みが始まる今、これからVRを始めたいと思っている人はぜひ購入の参考にしてみてほしい。

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文:よもぎ三太郎