2019/11/28

『AirPods Pro(エアーポッズ プロ)』と『AirPods』の違いは? 特徴や操作法を紹介

AirPods Pro

2019年10月、Appleがノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro(エアーポッズ プロ)」を発売した。これまでに、完全ワイヤレスイヤホンとしては「AirPods(エアーポッズ)」をリリースしていたが、AirPods ProはAirPodsとは大きく異なるものとなっている。

この記事では、新たに搭載されたアクティブノイズキャンセリング機能などAirPods Proの特徴を紹介しながら、従来のAirPodsからどう変わっているのかを確認していく。

優秀なノイズキャンセリング機能を搭載

AirPods Pro最大の特徴は、「ノイズキャンセリング」に対応したことだろう。AirPods Proが搭載する「アクティブノイズキャンセリング」は、外側にあるマイクで周囲の音を取り込み、それを打ち消す音をイヤホンから出すことで、余計なノイズを消し去ってしまう技術だ。毎秒200回もの調整を行い、周囲の雑音をほとんど気にならないレベルまで低減してくれる。

実際に試した感じでは、洗濯機やエアコン、パソコンの音といった比較的低周波な環境音はほぼ無音化できた。また、電車内の騒音もかなり低減され、ほとんど気にならなくなる。新幹線や飛行機など、出張や旅行時にも快適な環境で過ごすことができるだろう。

外部音の取り込み機能で、装着したまま会話も可能

イヤホンを装着したままだと、人の話し声が聞き取りづらいものだが、ノイズキャンセリングが有効だと、当然ながらそれ以上に聞こえなくなる。ただし、会話をする際や、駅のアナウンスを聞く場合などに、いちいちイヤホンを取り外さなくてもいいように、AirPods Proには「外部音取り込み」機能が搭載されている。

ノイズキャンセル用の周囲の音を取り込む外側のマイクを使い、その音をそのままイヤホンに流すことで、イヤホンを装着した状態でも周囲の音を確認できる機能だ。標準設定では、イヤホンの軸部分にある「感圧センサー」を長押しすることで、ノイズキャンセルと外部音の取り込みを切り替えることができる。

AirPods Proの感圧センサー

AirPods Proの便利ポイントと、AirPodsとの違い

■形状

従来のAirPodsは、イヤーキャップがなく耳に引っかけるだけの「インナーイヤー型」と呼ばれる形状だった。耳の穴に差し込まないので圧迫感がなく、手軽に利用できる反面、装着感に乏しく、人によっては耳から外れやすかった。

AirPods ProとAirPodsを比較 左がAirPods Pro、右がAirPods

これに対してAirPods Proは、耳の穴に差し込む「カナル型」に変わっている。差し込む部分にシリコーン製のイヤーチップ(イヤーピース)のついた、近年では一般的になっているイヤホンの形状になったといってもいいだろう。耳に差し込むので外れにくく、密閉性もアップするので音漏れもしにくい。

■感圧センサー

また、AirPods Proには感圧センサーが搭載された。軸部分を押すことにより、その回数によって曲の再生・停止、曲送り、曲戻しすることが可能となっている。AirPodsでは曲送り・曲戻しができなかっただけに、この機能を望んでいた人も多いだろう。

なお、ボリューム調整はAirPodsと同様、AirPods Pro単体では行えず、Siri経由かiPhoneで調整する必要がある。ちなみに、Siriの利用はボタン操作不要で、「Hey Siri」と声をかけるだけで利用可能だ。

■耐汗・耐水

ジムでAirPodsを装着している人を見かける機会が多いが、実はこれまでは防水性能は搭載されていなかった。その点、AirPods Proはランニングやジムで汗を流したり、ある程度は雨に濡れても問題がないIPX4相当の耐汗・耐水性能を備えている。とはいえ、防水ではないので、濡れた場合はすぐに水滴を拭き取ろう。

■電池持ち

AirPods Proの電池持ちは音楽再生で約4.5時間。アクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードをオフにした場合は最大5時間となっている。また、充電ケースを併用すれば24時間利用できる。フルマラソンを走るなら心もとないかもしれないが、通勤や通学など、日常的な使い方であればまず問題はないだろう。さらに、充電ケースで5分間充電すれば、1時間の再生が可能だ。充電ケースは第2世代のAirPodsと同じく、Qi(チー)のワイヤレス充電に対応している。

AirPods ProとAirPodsの充電ケースの比較 左がAirPods Pro、右がAirPodsの充電ケース

その充電ケースは、AirPodsのものと比べると、縦長から横長になったという変更はあるが、大きさ自体はあまり変わらない。これまで同様、ズボンの前ポケットに入れても邪魔にならないサイズだ。

■iPhone連携がスムーズ

AirPods Proの特徴というわけではないが、やはりApple製品だけにiPhoneとの連携はとてもスムーズ。iPhoneのそばでフタを開けば、特にペアリング操作などを行わなくてもそのまま接続でき、すぐに音楽などを楽しむことが可能だ。

もちろん、AirPodsと同様、AirPods Proを耳から外せば再生が停止され、装着すれば再開される。また、ケースのフタを開けるだけでiPhoneの画面に自動的にAirPodsとケース両方のバッテリー残量が表示され、簡単に確認ができる。

AirPods Proと、そのバッテリー残量が表示されたiPhone 11 Pro

なお、AirPods Proではノイズキャンセリング機能が追加されたが、ノイズキャンセリングになっているのか、外部音取り込みモードなのかは、iPhoneのコントロールセンターで確認できる。ボリューム設定を長押しすることで表示される画面で確認でき、感圧センサーだけでなく、この画面での切り替えも可能だ。

iPhoneのコントロールセンターでAirPods Proのモードを切り替える

■Androidでも使用可能

AirPodsと同じく、AirPods ProはApple製品専用というわけではなく、基本的にはAndroidスマホでも利用できる。感圧センサーでの曲の再生/停止、曲送り、曲戻し、外音取り込みなどもひと通り操作可能だ。ただし、ノイズキャンセリングの状態確認や、耳から外したときに音楽が停止する機能だけは非対応となっている。

■イヤーチップの装着を判定してくれる

AirPods Proには耳の形状に合うように、「S、M、L」3種類のイヤーチップ(イヤーピース)が付属しているので好きなサイズに交換が可能だ。さらに、着用時にそのイヤーチップが耳にフィットしているのかをテストする機能が搭載されている。

AirPods Proのイヤーチップを外した状態

iPhoneのBluetooth設定からAirPods Proの「i」マークを選択。イヤーチップ装着状態テストを選ぶとテストできる。

AirPods Proの設定画面

大抵は、自身の着用感を優先して問題ないと思うが、SにするかMにするか悩んでいる……といった場合にはとても役に立つだろう。

AirPods Proのイヤーチップ装着状態テストの画面

また、この設定画面では、感圧センサーを長押しした際の動作を、ノイズコントロールではなくSiriの起動に割り当てることもできるので、Siriを頻繁に使用する人は変更してもいいだろう。

AirPods Proの感圧センサーの動作設定の画面

■操作性のカスタマイズ

AirPods Proでは感圧センサーを使って、2回押し、3回押しといった操作を行うが、この操作の間隔を変更できる。設定は、[設定]▶[アクセシビリティ]▶[AirPods]で行う。AirPods Proを片方だけ装着したときに、ノイズキャンセリングを有効にするかどうかを決めることも可能だ。

AirPods Proの感圧センサーの感覚の変更画面

大きな進化を遂げたAirPods Pro

「Pro」の名に違わず、AirPodsから格段の進化を遂げたAirPods Pro。目玉機能のノイズキャンセリング機能や耳にフィットする着用感、使い勝手に優れた機能性の高さに加えて、一度聴いてみるだけでわかる音質の進化には驚くべきものがある。どんなシーンでも快適に音楽を楽しみたいと思っている人は、ぜひAirPods Proを試してほしい。

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文:山本竜也