2019/11/21
USB充電機器をまとめて充電! 用途別『USB充電機能付き電源タップ』おすすめ7選
スマホやタブレット、Bluetoothイヤホンなど、充電が必要なモバイル機器をいくつも使用している人も多いだろう。それぞれの機器に充電用のACアダプタがあり、USBの方式も増えている。気がついたら、自宅や職場の電源タップ周りが大混雑していないだろうか?
そんな人におすすめしたいのが「USB充電機能付き電源タップ」だ。いまや給電口はACコンセントだけではない。モバイル機器の多くはUSBケーブルを使用して充電するが、「USB充電機能付き電源タップ」は、AC電源タップのほかにUSBポートがついており、USBケーブルをそのまま電源タップに挿せば充電ができるのだ。
「USB充電機能付き電源タップ」を使用するメリット
USBタイプのモバイル機器を電源タップに挿して充電する場合、「USB ACアダプタ(USB ACチャージャーとも)」を中継させる必要があるが、この機器には端末ごとにさまざまな種類があり、どれもそれなりにサイズ感がある。これらがひとつの電源タップに集中することが「混雑」の原因となる。USB端子を直接、電源タップに挿すことができれば、アダプタが不要になるぶん、電源まわりはスッキリするというわけだ。
「USB充電機能付き電源タップ」にはどんな種類がある?
「USB充電機能付き電源タップ」には据え置き型や、コンパクトに持ち運びができるもの、モバイルバッテリーの機能を搭載したもの、海外の電圧にも対応したものなどさまざまあるが、大きく「USB Type-A」と「USB Type-C」に対応したものに分けられる。
・USB Type-A搭載電源タップ
「USB Type-A」はPCに接続する標準的なUSBコネクタ。対応しているモバイル機器も多く、カメラやゲーム機などにも利用されている。ACコンセントと一体化した電源タップなら、ほとんどの電子機器の充電には困らないはず。
・USB Type-C搭載電源タップ
「USB Type-C」は2015年に登場したUSBコネクタで、上下左右の形状が対称であるため、挿入時に向きを気にする必要がない。データの転送速度もType-Aから向上しており、PCやAndroidスマホなどに採用されている。
・急速充電対応タイプ
USB Type-A、Type-Cそれぞれに「急速充電」に対応したタイプがある。
USB Type-Aの「Quick Charge(クイックチャージ)」という規格では、スマホやタブレットを高速で充電できる。通常のUSB充電の電圧は5Vだが、たとえばQuick Charge 3.0では3.6〜20Vの間で機器に合わせて自動で電圧値を設定してくれるため、最大4倍の速度で充電が可能。
USB Type-Cには、「USB PD(Power Delivery)」と呼ばれる最大100ワットもの電力を給電できる規格が存在する。たとえば急速充電やPCの充電には多くの電力が必要になるため、このUSB PDと記載のあるポートでしか充電できない場合もある。
商品を選ぶ際は、手持ちの機器の充電にどれほどの電力が必要か、どのタイプの給電口がいくつ必要か、機器やケーブルがQuick ChargeやUSB PDの急速充電に対応しているかを確認しよう。
用途別「USB Type-A」対応の充電機能付き電源タップ4選
ここでは、ACコンセントとUSB Type-Aのポートを備えた製品を4点紹介する。サイズがコンパクトなものや増設できるもの、海外で使用できるものなど、さまざまな特長を持った商品がある。
・コード収納式のコンパクトサイズなので持ち歩きにも便利
「humor handy AC USB タップ」(Hamee)
「humor(ユーモア)-handy- AC USB タップ」は、ACコンセント3つとUSBポート4つを備えた電源タップ。AC電源は最大1400Wで、コンセントとUSBポートを同時に使用できる。4つのUSBポートはすべて急速充電に対応しており、特に緑色のポートはQuick Charge 3.0と呼ばれ、機器・ケーブルがそれぞれ対応していればPCにつないだ場合の約3倍のスピードで充電が可能。「スマートIC機能」を搭載しており、接続した機器に最適な電流で充電を行ってくれる。過度な電流が流れないので安心だ。
電源タップから伸びる電源コードは長さ約25cm。本体側面にコードを収納できるため、持ち歩きにも便利だ。自宅での使用はもちろん、宿泊先でコンセントが足りないときにも活躍してくれるだろう。
商品名/humor handy AC USB タップ
販売元/Hamee株式会社
ポート数/ACコンセント×3、USB Type-A×4
価格/3,300円(税抜)
・増設可能な据え置き型のダッチデザインタップ
「Power Cube」(日本ポステック)
キューブ型のコンパクトなデザインが目を引く「Power Cube」は、オランダ生まれの電源タップ。ドイツの有名デザイン賞「Red Dot award 2014」を受賞しており、欧米で年間50万台、累計200万台を販売したヒット商品だ。キューブ型の側面にACコンセントやUSBポートがあり、大型アダプタを同時に複数接続しても隣のポートをふさぐことはない。付属のドッキングマウントを使えば、テーブルの裏に本体を貼り付けることもできる。
最大の特徴は、複数のPower Cubeを積み重ねて使えること。Power Cubeには本体から延長コードが伸びているタイプと、本体に直接電源プラグが付いているタイプがあり、後者は他のPower CubeのAC電源ポートにそのまま挿すことができる。カラフルなダッチデザインが、デスクまわりをおしゃれに演出してくれる。
なお、一度に多くの機器を使用するとコンセントなどに負担がかかってしまうので、供給できる電力量をオーバーしないように気を付けよう。
商品名/Power Cube
販売元/日本ポステック株式会社
ポート数/ACコンセント×4、USB Type-A×2
品番/コード付き:4490JPEUPC、コードなし:4290JPOUPC
価格/コード付き:2,475円(税込)、コードなし:1,815円(税込)
・海外旅行や出張でも使いたい人に。
「国内・海外兼用2口電源タップ」(カシムラ)
日本のメーカー、カシムラの「国内・海外兼用2口電源タップ」は、その名の通り国内でも海外でも使用できる電源タップ。海外のホテルはコンセントが少ないこともあり、電源タップは必需品ともいえるだろう。本体重量が164gとコンパクトなのも嬉しい。
ACコンセントは上部と側面の2口、USBポートは「iPhone/iPad用」「その他スマートフォン用」の2ポートが用意されている。入力電圧は日本の電圧である100Vから最高240Vまで対応しており、現地の電圧に対応している製品であれば充電可能だ。なお、国や地域によってコンセントの形状は異なるので、海外で利用する場合は変換プラグも忘れずに持っていきたい。
商品名/TI-174
販売元/株式会社カシムラ
ポート数/ACコンセント×2、USB Type-A×2
価格/オープン価格
・充電器としてだけでなく、モバイルバッテリーとしても持ち運び可能
「世界巡業」(フォースメディア)
USB充電の電源タップも必需品だが、外出先ではモバイルバッテリーも欠かせない、という人も多いだろう。その2つを1つの製品にまとめてしまったのがフォースメディアの「世界巡業」だ。縦15cmほどのコンパクトサイズの本体にACコンセント2口、USBポート2つ、そしてモバイルバッテリー機能を搭載している。モバイルバッテリーの容量は2600mAhで、スマートフォンならUSBポートから約1回分の充電が可能だ(コンセントは電源接続時のみ利用可能)。
本体には電源プラグが収納されており、直接コンセントに挿せば電源タップとしても利用できる。コンセントにプラグを差し込むと同時にモバイルバッテリーの充電が自動的に開始されるので、電源タップやUSB充電器として使っているうちに充電が完了する仕組みだ。カバンの中身を減らせるので、出張が多いビジネスマンにもおすすめできる。
商品名/世界巡業
販売元/株式会社フォースメディア
ポート数/ACコンセント×2、USB Type-A×2
価格/4,980円(税抜)
用途別「USB Type-C」対応の充電機能付き電源タップ3選
ここからは、AC電源やUSB Type-Aのほかに、USB Type-Cのポートも搭載した電源タップを紹介する。
・スマホを立てかけられるスタイリッシュな据え置き型。
「humor AC USB Type-Cタップ」(Hamee)
ACコンセント、USB Type-Aポート、USB Type-Cポートがそれぞれ複数口搭載されている、まさに“全部入り”な電源タップが「humor AC USB Type-Cタップ」だ。USBポートの合計出力は最大6Aであり、USB Type-Aポートを4つ同時に使用しても問題ない。裏面にはコンセントの差込口が3つあり、ACコンセントにつないだノートPCを使いながら、スマホやタブレットも充電するといった使い方に向いている。
また、USBポートがある面は本体下部に受け皿があり、スマホやタブレットを立てかけておくこともできる。充電の邪魔にならないよう、USBポートが本体右側に寄せてあることにも注目したい。
商品名/humor AC USB Type-Cタップ
販売元/Hamee株式会社
ポート数/ACコンセント×3、USB Type-A×4、USB Type-C×1
価格/3,400円(税抜)
・固定式なので抜き挿しの多い人に重宝。
「クランプ式USB充電器ACA-IP51」(サンワサプライ)
「クランプ式USB充電器ACA-IP51」の最大の特徴は、デスクに挟んで固定するための「クランプ」が付いていること。デスクなどにしっかり固定できるので、コードの抜き差しをする際に電源タップをもう一方の手で押さえる必要がない。USBポートがある面には角度がついており、片手でも抜き差しがしやすいよう考えられている。コードの抜き差しが多い人には重宝するだろう。
USBポートはType-Aが3つ、Type-Cが1つあり、合計4.8Aまで同時充電が可能。過電流を防ぐ「過電流保護回路」や、ショートを遮断する「短絡保護回路」も備えており、安全面にも気を配られている。
商品名/クランプ式USB充電器ACA-IP51BK
販売元/サンワサプライ株式会社
ポート数/USB Type-A×3、USB Type-C×1
品番/ブラック:ACA-IP51BK、ホワイト:ACA-IP51W
価格/オープン価格
・軽量コンパクトなのに3種のポートに対応したモバイルタイプ
「USB PD対応 モバイルUSB-ACタップ」(ミヨシ)
重さ110gという軽量でコンパクトな本体に、ACコンセント、USB Type-A、USB Type-Cの各ポートを備えたのがミヨシ「USB PD対応 モバイルUSB-ACタップ」。USB-PD 18Wに対応したUSB Type-Cポートを搭載し、高速充電に対応したスマホやタブレットを短時間で充電することができる。約23cmの電源ケーブルは本体に収納できるため、持ち運びにも便利だ。
商品名/USB PD対応 モバイルUSB-ACタップ
販売元/株式会社ミヨシ
ポート数/ACコンセント×3、USB Type-A×1、USB Type-C×1
品番/ブラック:IPA-24AC4/BK、ホワイト:IPA-24AC4/WH
価格/オープン価格
複数の電源タップを使い分けるのも「アリ」
持っている端末の数や、充電方式、自宅や会社で据え置きで使用したい、持ち歩きたいなど、人によってUSB充電機能付き電源タップの使用シーンや目的はさまざまだろう。自宅やオフィスに、というように、複数の電源タップを使い分けるのもひとつの手だ。さまざまなタイプが出揃ってきているので、この記事を参考に自分の用途に合わせて最適な製品を見つけてほしい。
みんなの「ほしい!」がプレゼントに!?
たくさん集まるとプレゼントになるかも!!
文:井上マサキ