2019/03/11

ドバイ警察が“空飛ぶバイク”を導入! 「Hoverbike」が時速96kmで犯人を追い詰める

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映画やドラマで見た空飛ぶバイクがいよいよ実現する。カリフォルニアを拠点にするスタートアップHOVERSURF社が開発する一人乗りの空飛ぶバイク「Hoverbike(ホバーバイク)」が実用化され、2019年中にドバイ警察で運用されることが決定した

Hoverbike

地上5mの高さを時速96kmで飛行

今回ドバイ警察が採用した「S3 2019」は、法規制にあわせて地上5mの高さを時速96kmで飛ぶことができる。現時点での連続飛行時間はまだ10〜25分程度だが、2.5時間で充電可能。さらにフレームを軽い素材に変え容量の大きいバッテリーを搭載することで、航続距離を伸ばせるよう改善が続けられている。

機体はeVTOLと呼ばれる電気垂直離陸機をベースにした空飛ぶバイク。ベンチュリ効果と呼ばれる流体力学を利用して独自に開発されたエンジンは、取り込んだ空気の流れを絞り込むことでパワーを強め、小型かつ安全に空を飛ぶことができ、飛行に必要なシステムやコンピュータも独自に開発されている。軽量で頑丈なカーボン製のボディには、センサーやバッテリーなどのモジュールをコンパクトに収納。どんな高さで飛んでも快適に座れるよう人間工学に基づいて設計されているので、安定して飛行できるのが大きな特徴だ。

また、人が乗らずにHoverbikeだけを自律飛行させる“ドローンモード”もあり、その場合は最長で40分間飛行できる。

Hoverbike

2019年1月にラスベガスで開催された国際テクノロジーイベントの「CES2019」ではS3 2019のデモ飛行が披露されるとともに、開発中の次世代モデルも公開され、注目を集めた。次世代モデルは3ブレードカーボンプロペラと呼ぶ3つのローターがセットになったものが前後に1つずつ配置され、S3 2019に搭載しているタイプより直径が5cm小さい。総推力は364kgにアップしているが、音が10%も静かになるよう改良された。

Hoverbike

このHoverbikeは、価格は15,000ドル(およそ170万円)で、受注には15%の保証金が必要だが、今注文すれば2〜6ヶ月以内に届けてくれる。また、S3 2019を運転するには必ず専門のフライトトレーニングを受ける必要がある。本社で3泊のスケジュールで行われ、料金は1万ドル(約110万円)。ドバイ警察と関係がなくても入手できるが、Hoverbikeの新技術を口外しないなど信頼できるかどうかのテストが必要だ。

警察以外の用途では、連続飛行距離などの制限はあるものの、広大な農場や牧場の中での移動や、大きな川や湖などでのレスキュー活動、広告やプロモーションなどさまざまな目的に利用できそうだ。海外では道路が整備されていない砂漠地域や地雷が危険なエリアでの利用も期待されている。

Hoverbike
Hoverbike

ドバイ警察は既にトレーニング中、導入は2020年

ドバイ警察は導入に向けてすでにトレーニングを始めており、ドバイ警察人工知能部門のジェネラルディレクターであるKhalid Nasser Alrazooqi氏は「既存の方法では駆けつけにくい場所への移動手段として2020年からの実働を目指している」とコメント。2年で30〜40台を購入する予定で、今後の機能によっては艦隊にも搭載予定だ。また、その際にはナショナルカラーの白と緑にカラーリングすることが決定。ドバイでは今ある道路や駐車場などを利用することが想定されており、2020年に向けて、導入の準備は着々と進んでいる。

文:野々下裕子

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