2019/03/01
スマホで花粉対策! 予報アプリから空気清浄機まで最新おすすめを紹介
2月が終わり3月に入ると、季節は春にまっしぐら。ただ、三寒四温といわれるように、安定しない気温の変化で体調を崩しがち。そしてなにより厄介なのが、例のやつ……。花粉シーズンの到来だ。
そこで今回はスマホでできる対策として、2019年版・花粉症対策に役立つ最新アプリ&ガジェットを紹介する。
リアルタイムで花粉飛散情報がわかる! 「ウェザーニュースタッチ・花粉Ch.」
まずは「敵を知る」アプリの紹介。
大手気象情報会社ウェザーニューズが配信している天気予報アプリ「ウェザーニュースタッチ」(無料。アプリ内、一部有料会員サービスあり)では、花粉情報に特化した情報サービス「花粉Ch.」を展開している。全国各地の花粉飛散予報をはじめ、全国各地に設置した花粉観測機から送られてくるリアルタイムな情報を確認することができる。
自宅や職場など、特定の狭いエリアに限定した情報を知りたければ「ピンポイント花粉飛散予報」をチェック。全国市区町村ごとに網羅された情報は、それぞれのエリアごとに「1時間毎」「3時間毎」「週間予報」を見ることができるようになっている。
また、「花粉対策アラーム」を設定することで、毎朝6時にその日の花粉情報がスマホに届く機能も搭載。リアルタイムの花粉飛散状況や飛散開始・ピークも知らせてくれる。さらにチェックシートに答えると、自分の花粉症タイプや対策がわかるほか、大量飛散時には臨時速報を受けられるなどのサービスが盛り込まれている。
なお、「花粉対策アラーム」は月額料金制の有料会員サービス(通常会員360円/月、ファミリーパック会員480円/月)ではあるが、毎年、花粉に悩まされている筆者にとっては、実際に使ってみると本当に役立つ存在になっている。
ほかにも、「花粉症チェックシート」や「症状報告を書く」といった機能もあり、自己診断データとして蓄積することが可能だ。花粉症チェックシートは過去の経験も含め、もっともひどかったときの症状を各項目からプルダウンメニューで選択し、その結果からあなたの花粉症タイプを診断。平均値と比較することで、自分の症状をより理解できるようになっている。
また、日々の症状を報告することにより、「マイカルテを見る」でデータ化された症状の推移を確認できるほか、花粉量のグラフと対比させることで、その時々の自分の症状の傾向を知ることができる。
こういった機能に加え、今日の自分の症状を入力すると、分析結果がグラフやマップでわかりやすく表示される機能や、くしゃみをするたびにタップして記録する「くしゃみカウンター」という遊びゴコロのあるゲーム要素を備えた機能など、飽きずに継続できるような配慮もなされている。さらに「全国の症状グラフ&マップ」では、全国で花粉症に悩まされている仲間がどれだけいるのかがわかるのもユニークだ。
筆者の感覚だが、花粉が飛んでいる、飛んでいないという情報もありがたいが、全国の「つらい」「苦しい」という声が聞けるのは非常に参考になる。自分と同じ悩みを抱えている人が他にいると思うだけで、マスクやゴーグルなどの完全対策に踏み切るきっかけにもなりそうだ。
ウェザーニューズでは、「花粉プロジェクト」と題して、一般家庭や病院に花粉観測機「ポールンロボ」を設置(現在全国約1,000カ所)して、地域に密着した花粉観測と症状報告を収集。それにより、1時間ごとに各地の飛散状況を発信するなどのリアルタイムな情報発信が可能だ。
花粉の症状が重い人にとっては、その日の飛散状況に左右されるので、ぜひ試してみてほしい。
自分の症状を科学的にチェック。順天堂大学医学部監修「アレルサーチ」
次に「己を知る」アプリの紹介。
順天堂大学医学部眼科が開発した花粉予防アプリ「アレルサーチ」(無料)を使えば、自分の花粉症の重症度をチェックできる。これによってより科学的に花粉症にアプローチできるのだ。
主な機能は以下の3つ。
・花粉症レベルチェック
・みんなの花粉症マップ
・花粉飛散情報の閲覧
なかでも花粉症レベルチェックは、目の赤みの画像診断や花粉症に関するアンケートから、花粉症の重症度を数値化してくれる。
まず、初回入力として必要な情報を入力する。身長・体重から持病に関する質問、喫煙や運動などの生活習慣に関するもの、「光を見るとまぶしい」「目がゴロゴロする」「かすんで見える」など、直近の目の状態にまつわる設問に答えていく。
初回入力が終われば、いよいよ本番。目の赤みをカメラで撮影することで画像解析による充血度合いを測定し、花粉症のレベルを判定。それに合わせて、花粉症に関連するといわれている生活の質を測るQOLチェックによって花粉症レベルを数値で示してくれるので、自分の状態を把握することができるのだ。
上記の花粉症レベルチェックとQOL度チェックは毎日の測定となるが、これ以外に週に一度「労働生産性チェック」が必要となる。それらの複合的な要因を調査しながら医学的に分析し、それぞれの人の症状や状況にあった対策、研究に向けたモニタリングを行っている。
ちなみに2月中旬に測定した筆者の結果はQOL度「4」と、まだ花粉症レベルは正常という診断だったが、花粉の飛散が激しさを増してきた現在は、QOL度や赤み度が徐々に上昇中……。このように毎日、眼科に行くことができなくても、目の様子などをチェックしてもらえるのは本当にありがたい。
このアプリは、インストール後、初回入力の前に情報提供(研究参加)の同意が求められ、自分が測定したデータは花粉症研究のためのモニタリングデータとして活用される。目の充血具合を測る画像データなどは、将来的にAI技術による判定処理に利用されるなど、今後の治療や技術に生かされるそう。
自分が花粉症対策をするためだけでなく、同じように悩んでいる人の役にも立てるインタラクティブアプリでもあるのだ。
家の花粉を取り除くコンパクト多機能空気洗浄機「Zunion」
最後は具体的な花粉対策。
アプリでなく、フィジカルな花粉対策もしたいという人に向けたアイテムを紹介しておこう。それが、手のひらサイズのコンパクトな大きさながら、超微細な粉塵を97%まで除去できる超高性能フィルターを内蔵したコンパクト多機能空気洗浄機「Zunion(ズニオン)」。
この空気清浄機は、単純な除去だけでなく、300万個のマイナスイオンを放出し、周囲の空気を森林の100倍浄化してくれる「デュアルプラズマ機能」も搭載。また、部屋の電気を感知し、消灯している場合はマイナスイオンのみを放出するスリープモードといった機能も装備されている。
と、空気清浄機としてもこのサイズでは十分すぎるほどの性能だが、さらに特徴的な機能を実装。本体上部がスマホの充電器となっており、Qiに対応したスマホなら載せるだけでワイヤレスに充電が可能。もちろん、Qi非対応でもUSBの接続によって充電することもできる。
このZunionは昨年、クラウドファンディングで目標金額を大幅に超える資金調達に成功した経緯を持つアイテム。現在はAmazonや楽天などで購入できるようになったので、気になる人はぜひチェックしてもらいたい。
つらい花粉症は早めの対策を!
花粉症の症状を抑えるための予防薬は発症の2週間前から服用するといいといわれているように、花粉症の予防や対策は早いほどいいだろう。今年の春は、今回紹介したアプリやガジェットですぐにでも花粉対策を開始し、清々しい春を過ごしていただきたい。
文:橋本雅生/安東 渉(EditReal)