2018/06/26

雨の日に便利! 最短1時間で届けてくれるスマホの宅配サービスを体験

雨の日は、外出や買い物が面倒だ。「明日でいいか」で済めばいいけど、水やお米といった必需品が切れているとなると、猶予はない。

誰かが買ってきてくれたらなぁ……。と思って調べてみると、最近では注文後1時間で商品を届けるサービスが結構ある。それも食材だけでなく、今すぐ必要な日用品、事務用品など、さまざまなものが注文できそうだ。

そこで今回は、雨の日でも当日中に商品を受け取れる宅配サービスアプリを実際に使ってみたので、そのなかでも良かったものを紹介したい。

日用品から家電まで最短1時間以内にお届け! 幅広いラインナップのAmazonの「Prime Now」

Prime Now

最初に紹介するのはAmazonの「Prime Now(プライム ナウ)」。食品、家電、日用品、本などを、なんと最短1時間以内に届けてくれるサービスだ。

さっそくアプリ(iOS、Android対応)をダウンロードし、まずは配送先の郵便番号を入力。対応エリアは東京都23区12市、大阪府17区と豊中市および吹田市全域、摂津市・守口市の一部に加え、千葉県、神奈川県、兵庫県の一部地域と、類似サービスに比べて広範囲だ。

限られた商品しか購入できないのかと思いきや、取扱商品ラインナップは実に豊富。最大3万5,000点という圧倒的な品揃え(エリアにより異なる)は、通販界の王様・Amazonならでは。商品ジャンルも多岐にわたる。

日用品、家電
Prime Now商品ラインナップ

実際に、ペットボトルのお茶のセットと、お米を注文してみた。いずれも重たい商品なので、雨の中、スーパーなどから持ち帰ってくるのは骨が折れる。一方で“食卓の必需品”だから、切らしてしまったらすぐに欲しいものだ。

烏龍茶の2L×6本セットと5kgのお米を選択。

Prime Now 烏龍茶とお米を選択

お届け時間は、早朝8時から深夜0時まで指定できる。朝晩を問わずに対応してくれるのは嬉しい。

Prime Now お届け時間一覧

すぐほしい! という人のために、プッシュ通知で配送状況を教えてくれる機能や、現在どこまで運ばれているかを地図上で追跡する機能もあるため、非常に使いやすい。

筆者が試した今回の場合……

Prime Nowで注文したお米と烏龍茶

実際に約1時間半で到着! 従来の通販サービスから考えると、十分に早い。

さらに、クルマを持っていない人や2階より上の階に住む人にとっても、ヘビー級の商品を配送してくれるのは大きな魅力だ。

玄関先まで商品を届けてくれるPrime Now

さらに初期登録を済ませることで、アプリがもっと便利になる。たとえば、一度購入した商品は次回からアプリトップに表示されるため、検索するまでもなく購入画面にアクセスできる。関連商品をレコメンドしてくれるのも、買い漏らしの防止に便利だ。

プライム会員になれば「Prime Video」や「Prime Music」などのサービスも利用できるという点も「Prime Now」の強みといえるだろう。

いつものお店で、いつものものを届けてくれる! 買い物代行コンシェルジュ「honestbee」

honestbee

次に紹介するのは、「いつも行ってる近所のお店」の買いものを代行してくれるサービス「honestbee(オネストビー)」。スーパーの買いものや、飲食店のデリバリーなど、より身近な範囲の代行サービスなので、安心感があるうえにお届けも早い。

提携先には西友、コストコ、東急ストアといった大手スーパーのほか、ファーストキッチン、タコベルなどの飲食店も顔を並べる。行きつけのお店がある人にはうってつけのサービスで、「いつもの商品の買いものをちょっとお願いする」といった気軽さがある。またコストコは会員でなくても商品を購入できるので、クルマがなくても重いものをまとめ買いできるのは嬉しい。

専用のアプリ(iOS、Android)やウェブサイトから提携先の店舗を選択し、専任のスタッフ(コンシェルジュ)に「生鮮食品」「料理」のデリバリーを依頼できる。

対応エリアは、生鮮食品の配送は東京都23区と神奈川県、埼玉県、千葉県の一部、レストランの料理の配送は東京都港区、渋谷区、目黒区、千代田区、品川区、中央区、世田谷区、大田区、新宿区と江東区だ。

注文できるものはざっとまとめると以下の通り。

料理、食品
honestbee商品ラインナップ

筆者が試したのは、友人と集まってサッカー観戦する日。つまみになるフードを注文するべく、honestbeeを使ってみることにした。トップページから「料理」を選択すると、位置情報を求められるので、GPS機能から住所を検出。

現在位置から注文できるお店が検出されるので、さっそく料理選びのスタート。デリバリー可能なご近所の飲食店はアメリカンを筆頭に、アジア料理、インド料理、フレンチ、ファーストフードとよりどりみどり。カテゴリーにして40種類もある。

今回は「メキシコ料理」のカテゴリー内から大好物の「タコベル」に決定! スパイシーな味わいは、サッカー観戦のアツいムードにハマるはず。友人の人数に合わせて5個入りのパックを選択した。

honestbee 注文画面
honestbee 注文画面

注文までの残り時間も確認できる。honestbeeの魅力のひとつは、エリアによっては最短20分でお届けする高速デリバリー。今回も35分とかなりスピーディーに対応してくれるようだ。

honestbee 注文画面

Amazon プライムナウと同様、地図上で追跡もできるから安心。腹の虫と格闘していると、あっという間に到着した!

honestbee 商品到着

梱包も丁寧で、美味しそうな見た目はバッチリ。

タコベル

キレイにお皿に盛り付けて……

タコベル

ガブリ。

タコスを食べる女性

サクッとした皮とスパイシーなソースの味わいは期待通り。ミートのジューシーさや、キャベツのみずみずしさもしっかりとキープされていた。近隣の店舗から買ってきてくれるサービスだから、時間経過による味の劣化の心配はない。これはひとり暮らしの夕食にも重宝しそう。

また、honestbeeは料理だけでなく生鮮食品も充実。新鮮な野菜、精肉、魚介はもちろんのこと、コストコなら海外製の調味料、伊勢丹なら地方の名産品を使ったお弁当など、提携店ごとに特色の異なる商品を購入できる。いつも複数のスーパーを回っている人にとっても便利なサービスと言えるだろう。

ほかにもさまざまな新サービスが台頭。通販サービスはますます便利に

さて、今回は2つのサービスを実際に使ってみたが、類似するサービスはほかにもある。最近では、アプリを利用したシェアリングエコノミー型地域密着型といった現代的なモデルも台頭してきた。

■近所の住人同士で買い物を代行!「Twidy(ツイディ)」

Twidy

ご近所さんに買い物を代行してもらえるアプリ「Twidy(ツイディ)」は、ユーザーは買い物をお願いする「リクエスタ」か、買い物を代行する「クルー」になることを選択でき、それぞれ別の専用アプリ(iOS、Android)が用意されている。クルーは自分の買い物の「ついで」に依頼された商品を購入し、リクエスタへと受け渡すことで、報酬を得られる仕組みだ。

アプリ「Twidy 最短30分で商品お届け!」 買い物をお願いする「リクエスタ」専用アプリ「Twidy 最短30分で商品お届け!」
アプリ「Twidyお買い物代行(クルー)」 買い物を代行する「クルー」専用アプリ「Twidyお買い物代行(クルー)」

トラブル対策としてクルー評価機能、対面なしでの受け渡しなども導入しており、決済も現金ではなくアプリ上で行われる。リクエスタにとっては些細な買い物を省略でき、クルーにとっては買い物のついでに副収入を得られるWin-Winのサービス。対応エリアは東京都新宿区と荒川区、福岡県の福岡市のみと限られるため、今後の普及に期待したい。

■お近くの店舗から商品を即時配送!「イオンネットスーパー」

イオンネットスーパー

また、イオンの運営する通販サイト「イオンネットスーパー」でも、即時配送サービスを実施している。配送は近隣の店舗から行われ、最短3時間で届けてくれる。商品数も4万点以上と非常に多く、食品だけでなく日用品、医薬品、家具に寝具までも取り揃えている。

対応エリアは全国各地に及ぶので、そのほかのサービスでエリア外の人にもおすすめしたい。さらに、火曜日に商品を値下げする「火曜市」など、実店舗と同様のサービスを導入しているのも嬉しいポイント。日常的にイオンを使っている人は、目当ての商品を買い逃してしまった際にこちらを利用するのも手だ。

買い物は“スマホで済ませるもの”の時代へ

こうしたサービスの発展により、外出するのが億劫な雨の日だけなく、「誰かに代わりに買ってきてほしい」というニーズに答え、買いものがすべてスマホで済ませられる時代になるかもしれない。即時宅配サービスを利用して、その便利さと未来の可能性を実感してみてほしい。

文:佐藤宇紘