2018/06/18

カメラをかざすだけで情報を検索 『Googleレンズ』の新機能

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Googleが提供している「Google Lens(グーグルレンズ)」は、スマホに保存した画像をAI(人工知能)が分析し、画像検索機能を活用してさまざまな情報を提示してくれるという非常に便利なサービス。

たとえば道ばたで見かけた花をスマホカメラで撮影すれば、花の種類や関連した情報を即座に教えてくれる。植物だけでなく絵画や書籍、史跡や建築物などもかなりの精度でその詳細を知ることができる。

また、名刺を撮影すると印刷された名前や住所、電話番号をデータとして読み込んで連絡先に保存したり、イベントのチラシや広告を撮影して日程をカレンダーに登録するといった機能も備えている。

それだけでも十分すごいのだが、Google本社で開催された今年の開発者イベントGoogle I/Oで、さらにアップデートされた機能が発表された。今後は撮影済の写真からだけでなく、Androidスマートフォン用のカメラアプリにGoogle レンズの機能が搭載され、スマホカメラをかざしただけで、その対象をダイレクトに検索できるようになる

Google レンズ 画像提供:Google

この機能はGoogleフォトとGoogleアシスタントと呼ばれるマシンラーニング(機械学習)を利用したAI検索で使われている技術を組み合わせたもので、これまではGoogleが開発しているスマートフォン「Pixel」だけに搭載されていたが、今後はLG、Motorola、Xiaomiほか10種類以上のAndroid端末でも順次使えるようになると発表された。

今年のイベントで発表された3つの追加機能

1. スマートテキストセレクション(Smart text selection)
従来のGoogle レンズでも撮影した写真を解析して写っているものを検索したり、テキストを読み取って保存するなどの機能はあったが、今回のアップデートでは、テキストの認識力がさらに向上し、これらの作業がカメラをかざすだけでできるようになる。

読み取ったテキストのなかから検索やコピーすべき文字列が自動で範囲指定され、選択すれば下にある欄に検索結果が表示されたり、関連するアプリやサービスを提案してくれる。

具体的な使い方としては、海外でレストランのメニューをGoogle レンズで写すと、料理の名前だけでなく、どのような料理かを解説したページも表示する。Wi-Fiスポットなどに表示されたネットワーク名(SSID)とパスワードを写すと、自動でログイン画面に遷移するといったことも可能になる。

Google レンズ スマートテキストセレクション 画像提供:Google

2. スタイルマッチ(Style Match)
カメラで写した対象そのものだけでなく、類似したものを検索できる。たとえば、洋服や靴、インテリアなどにカメラをかざすと、同じようなデザインやテイストの商品を検索して比較検討し、そこからオンラインショップにジャンプして購入もできるようになる。

検索が時短になるだけでなく、これまで手動検索では探せなかった商品と巡り合えるようになれば、より充実したショッピングができるようになるだろう。

Google レンズ スタイルマッチ 画像提供:Google
Google レンズ スタイルマッチ 画像提供:Google

3. リアルタイム検索(Real-time results)
撮影しなくてもカメラをかざすだけで、その対象をリアルタイムに検索できる。たとえば、本の表紙から作品情報を表示したり、バーコードからの商品検索、ミュージシャンのライブポスターからAR技術によってYouTube映像のオーバーラップ表示などができる。スマホのカメラを立ち上げればいつでも現実空間とクロスさせながら情報を手に入れられるのは便利なうえ、楽しそうだ。

Google レンズ リアルタイム検索 画像提供:Google

GoogleマップにAR機能を導入 リアルタイム道案内

先に述べたイベントGoogle I/Oでは、Google レンズで使われているAIとARを組み合わせて情報を提供する機能をGoogleマップなどのほかのアプリにも応用していることも紹介された。そのひとつがリアルタイム道案内で、Googleマップで検索した経路を、カメラ越しに矢印やキャラクターが案内してくれるというものだ。ながらスマホの問題があるので、今後どう実装されるかは不明だが、地図だけ見ても道に迷う方向音痴という人にとってはうれしい機能になりそうだ。

Googleマップのリアルタイム道案内 画像提供:Google

今すぐ試せるGoogle レンズの機能

Google レンズで写真から情報を検索する機能は、スマートフォンの言語設定を英語に変更して、最新の「Googleフォト」アプリを開くとAndroidでもiPhoneでも使える。今回はiPhone X(バージョン:iOS 11.4)とGalaxy S8 SCV36(バージョン:8.0.0)で試してみた。

まずはiPhone X(バージョン:iOS 11.4)で試してみることにする。「設定」→「一般」→「言語と地域」→「iPhoneの使用言語」を英語に設定。

iPhoneの言語設定の方法
iPhoneの言語設定の方法

次に「Google フォト(Google Photos)」アプリ(ダウンロードが必要、無料)をタップ。

Google フォトアプリのアイコン

検索したい写真を選択し、「Google レンズ」のアイコンをタップすると、写真に関連する情報が検索される。今回は編集部員の家で飼っている猫(メインクーン)を検索してみると、おおよそ2秒ほどで見事「Maine Coon」がヒットした。

Google フォトのGoogle レンズ機能

次にGalaxy S8 SCV36(バージョン:8.0.0)でも試してみた。まずは「設定」→「一般管理」→「言語とキーボード」→「言語」→「言語を追加」から英語を選択。

Galaxy S8 SCV36の言語設定の方法
Galaxy S8 SCV36の言語設定の方法

次に「Google フォト(Google Photos)」アプリをタップ。

Google フォトアプリのアイコン

今度は編集部員が撮影したたんぽぽの綿毛の写真を選択し、「Google レンズ」のアイコンをタップすると、こちらでもたんぽぽを意味する「Dandelion」がヒット。

Google フォトのGoogle レンズ機能

Google レンズの可能性

Google レンズ の可能性としては、現在開発者向けに販売を再開しているGoogle Glass(グーグルグラス)のようなメガネ型ウェアラブルデバイスに搭載し、結果を音声で読み上げることでAIスピーカーとも連携できる。また映像と組み合わせて関連する情報を画面の中に表示させたり、コメントが見られるようになれば、今までにない動画コンテンツをつくることもできるだろう。

カメラをかざすだけで情報を検索でき、さまざまなモノやサービスとスマートに連携できるGoogle レンズ は、VRやARの機能を拡張させ、よりダイレクトに日常生活に役立つものとして受け入れられそうだ。

文:野々下裕子

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