ゲンバダマシイ

2013/05/13

千吉良美峰 KDDIサービス企画本部 ライフデザインサービス企画部

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入社4年目にして、最先端のサービス「O2O」実証実験に携わる。KDDIサービス企画本部 ライフデザインサービス企画部 千吉良美峰(ちぎら みほ)

有志で集まった検討会が認められ、O2O実証実験プロジェクトが立ち上がる

2013年5月13日、東京都町田市にあるオープンモール型ショッピングセンター、グランベリーモールで、KDDIが参画する「O2O(Online to Offline)」サービスの実証実験が始まった。
「O2O」とは、インターネット(オンライン)と実店舗(オフライン)を連携させる仕組みを指す言葉。6月27日までの実験実施期間中、グランベリーモールでは、スマートフォン向けに商品情報アプリとクーポンアプリを無償提供。モール内でWi-Fiをオンにすれば、お得で役立つ情報が即座に得られる。KDDI、三井物産、大日本印刷、東急モールズデベロップメント、イッツ・コミュニケーションズの5社とモールの全店舗が一丸となって取り組む大規模な実験だ。

「KDDIが提供する〈すなっぴん〉は、各店舗の雰囲気や最新のお薦め商品が分かるアプリです。トップ画面は写真のみで、雑誌感覚で眺めるだけでも楽しめるアプリになっています」
そう話すのは、KDDIサービス企画本部 ライフデザインサービス企画部の千吉良美峰さん。実験に加わっているKDDIのO2O担当チーム5名の中で最年少、かつ紅一点だ。

すなっぴん開発に当たっては、実験のターゲット・ユーザー世代の千吉良さんは、上の世代なら盛り込みたがる機能を減らすことを追求した。
「実際に使うときに機能が多過ぎても使われないと思い、『できるだけシンプルに』と言い続けました。アプリの見た目のかわいさといった点でも、すごく口を出しました」
こういった忌憚のない意見こそ、他のチーム・メンバーが若手である千吉良さんに求めていたことだった。

KDDIでは、1年以上前から法人向けソリューション部門がO2Oに取り組んできたが、昨年春からO2Oをコンシューマー向けサービスとしても広めるため、部門の枠を超えて、O2Oプロジェクトのための検討会が始まっていた。千吉良さんが関わるようになったのは、「好きなことを言っていいから」と、この検討会に誘われた昨年5月のこと。
「もともと男性5人で始めた勉強会で、メンバーの年齢も少々高め。それで、ファッションのような分野で具体的なサービスの企画を考える際に、『ターゲットと同世代の女子が必要だ!』となったそうで、新しいことを面白がる私に声がかかったのだと思います」
実はこの検討会、千吉良さんが参加した当時、メンバーそれぞれ他の業務を抱えながら取り組んでいる状態で、所属部門もグループもバラバラの変則的なチームだった。そのため、昼休みに集まり、お弁当を食べながら、「こんなサービスがあるといいね」といったざっくばらんな話に終始することもあったとか。
「他の業務と掛け持ちでも、辛いと思うことはありませんでした。むしろ、雑談で出たユーザーとしての視点を大事にしたことが、アプリやサービスの仕様決めでは役に立ちました」
実は千吉良さんの参加以前から、KDDI、三井物産、大日本印刷の3社の間で、実証実験の模索も始まっていた。だが、KDDI内ではまだ承認が得られていなかったため、「この部署の力を借りられないか」「この会社に知り合いがいる」などと、メンバー個人の人脈を頼りに話を広げ、実証実験に向けて準備を進めていった。
このプロジェクトに千吉良さんが強く惹かれたのは、自分の意見を尊重してくれるチームの雰囲気と、「自分が思い描いていたサービス企画を体現できるチャンスがある」と感じられたため。さらに「『若いのだから、新しいことをしたいならどんどんしなさい』と、挑戦に好意的な上司や先輩からサポートをたくさん受けられた」ことにも背中を押された。

そして今年4月に、千吉良さんが現在所属しているライフデザインサービス企画部ライフイノベーショングループが新たに発足。プロジェクトのメンバーが、一つのチームとしてO2Oに携わることとなった。
「有志で集まって検討していたことを本当に会社に認めてもらえて、ビックリしたのと同時に大きなやりがいを感じました。『こういうことができる会社なんだ』と思うと、すごくうれしかったですね」

アナログ的な作業の積み重ねが、アイデアを形にする

千吉良さんは大学では文化社会学を学んだ。ジェンダー(社会的性差)を専攻し、女性のスポーツ選手がアイドル的に取り上げられるのはなぜかといった、人間の行動や社会現象が起きる理由、行動や現象の裏に隠された本質的な問題を研究・考察していた。就職活動では、変化し続けるスピード感に惹かれて通信業界に的を絞った。
「大学での勉強が仕事と具体的につながるとは思いませんでしたが、就職活動中に学生時代にしてきたことを振り返り、人の本質的なニーズや置かれた状況を考察することが、志望していたサービスの企画を考えることとすごく近いと感じるようになりました」

そして、2010年、KDDIに入社。サービス企画部門配属になったが、その冬、初めて主担当として受け持ったのが「サービス終了」の仕事だった。サービスを企画する部署は、終了するまで責任を持って面倒を見るのだ。
「サービス終了に当たっては、お客さまからのお問い合わせなどがカスタマー・サービスやショップに入る可能性があるので、その担当者と具体的なお客さま対応を決めていきます。設備を担う運用部門にはサービス終了の日時を伝え、終了準備に入る日取りを調整します。そのほか、関係部署からサービス終了の承認を取るなど、2012年3月にサービスが終了するまで、1年以上かけて準備をしました。社内のどの部署の人と何をしなければならないかといった調整を含め、最初に担当する業務としては難易度もちょうど良く、いい勉強になりました」

次に担当したのが、スマートフォン用フィルタリングアプリの制作。仕様決め、ベンダーへの発注、開発、サービスリリースと、一連の業務に携わった。
「企画部門に配属されたころは、ひらめいたアイデアがいつの間にか形になるのだと思っていましたが(笑)、実際には、求める機能を列挙した仕様書を書き、それを開発してもらい、試作品ができてくれば使い勝手を確認し、修正依頼をします。そのある意味アナログ的な作業に驚きました」
ちなみに、ここで学んだことは、「正解はない」ということ。正解がないからこそ、自分の考えに明確な理由があり、それをきちんと伝えられれば、周囲も納得してくれる。そうすれば、本当に「自分の考えを形にできる」ことを知った。

O2Oのプロジェクトに参加してからは、特に充実した毎日を過ごしている千吉良さん。日々刻々と社会や技術の状況が変わる中、人に喜ばれるサービスの企画は「大変だと思うことがあっても、本当に自分のしたかったこと、したいことができている」と実感している。
グランベリーモールの実証実験では、プロモーションや店舗サポート、アプリの運用、効果検証などを担当。提供するアプリ用コンテンツのより一層の充実を図り、4月からはほぼ連日モールへ〝出勤〟し、モールや各店舗の担当者と打ち合わせを重ね、情報発信の協力を仰いでいる。
「今はオンラインでの決済がどんどん便利になり、インターネットでお買い物を完結させてしまうお客さまも多いと思いますが、やっぱり店頭で、実物を見て選ぶショッピングは楽しいですよね。毎日、通っていると、モールやショップの皆さんからいろいろな情報を教えていただけるようになり、私の女子力を上げることが実験の裏目標なんて言われています。利便性を追求するだけではなく、「こんなものがある!」という発見などを楽しんでいただけるO2Oのアプリケーションやサービスを目指したいと思っています」

将来は「海外のショッピングモールで展開の可能性もある」というO2O事業。
千吉良さんの目は、当然のことのように、すでに世界に向き始めている。

大学では音楽サークルに所属。メンバーと旅行した時の記念写真

大学時代には、語学研修で、2週間ほどオーストラリアに滞在

社会人になってから、はまりつつある自転車。昨年は、しまなみ海道を横断

今回の実験にあたり、モールの店舗スタッフを集めて、おすすめ商品情報の投稿方法をレクチャーした

関連リンク

2010年
KDDI入社。人間科学部卒。サービス企画部に配属。「EZドキュメントビューアー」「au one ガジェット」サービス終了担当
2012年
フィルタリング担当に。「安心アプリ制限」開発に携わる。O2O検討会に参加
2013年
ライフデザインサービス企画部ライフイノベーショングループに配属

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