2015/10/16

クラウド時代のいま再び注目! 『デジタルノート』って?

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ペーパーレス化、機密保持、誰でも使える......、数々のメリット

タブレット端末の普及で、スタイラス(手書き入力できるペン)を使って文字を入力する人が少しずつ増えてきた。そんな中、今年に入ってにわかに注目を集めているのがデジタルノートだ。

デジタルノートといっても、その形態はさまざまだ。ワコムが2015年9月に発売した「Bamboo Spark」は、センサーボード上の紙のノートに専用ペンで書くと、その内容が即デジタル化される。一方、ソニーの「デジタルペーパー」は、画面上にそのままスタイラスで書き込むもの。いずれも普通の紙ノートのように制約なしで自由に書き込める上、クラウドサービスを使って書いた内容を保存・同期・共有できる。また、センサー技術の進化によって、最近では筆圧や傾きを細かく感知できる技術が実用化され、文字を書くだけでなく、絵だって紙と同じように描けるようになっている。

ワコムの「Bamboo Spark」。右側の紙のノートの下にセンサーボードが設置されていて、紙にペンで書いたものを即時にデジタルデータ化する。データはスマホやタブレット、クラウドと共有される

ソニーの「DPT-S1 デジタルペーパー」は、ディスプレイに直接ペンで書き込む方式。ディスプレイは、E Ink社の電子ペーパー「Mobius」を使っているので紙に近い見やすさだ

「スマートフォンもあるし、なぜ今さら?」との疑問が浮かぶが、実はデジタルノートの長所は確実にある。特に、ビジネスシーンでは大いに役立つはずだ。

■ITリテラシーに左右されない
デジタルノートの最大の長所は、紙と同じようにスタイラスを使って自由に文字を書き込むことができること。パソコンだったら、資料上に何かを書き込むためには、マウスを使って文字をキーボードで入力する必要がある。だが、デジタルノートは、ITリテラシーの有無に関わらず、直感的に使うことができる。「パソコンはどうも苦手でね」という常套句を使うあの上司だって、デジタルノートなら(たぶん)大丈夫だろう。

■紙資料が不要で誰でも使える
A4サイズほどのスクリーンがあるデジタルノートならば、大抵の紙資料は表示できる。企画書やレジュメをわざわざプリントアウトする必要はない。打ち合わせのたびに資料を準備し、クリップで閉じて配布。会議の前に「お手元の資料の確認をさせてください」なんてことも不要になる。忙しい合間の会議を1分1秒でも早く終わらせるために、デジタルノートはなかなか有効だ。

■「その場限りの配布資料」として機密漏洩を阻止
仕事上の機密性の高いデリケートな資料配布は、関係者は神経をすり減らす。重要な会議での機密漏洩を防ぐため、プリントアウトをした資料に通し番号を振り、会議終了後に回収してシュレッダーにかける、なんていうこともある。デジタルノートなら出席者の端末に資料を送り、会議終了後には端末からデータを消去すればおしまい。情報漏洩が防げる上に、事務作業の手間も削減される。

PCが一般化する陰で、実はずっと進化を続けてきたデジタルノート。クラウド時代の今だからこそ、再び熱い視線を浴び始めているようだ。

文:吉田 努

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