2018/12/12

スマホで「QRコード決済」が急増中! 利用方法やお得な理由、メリットや注意点も解説

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世界的に広がる「脱・現金払い」の波。日本は、キャッシュレス化が進行しつつもあまり浸透していない状況にいる。そこで政府は、今年4月、キャッシュレス決済率を2025年までに40%にまで引き上げようという「キャッシュレス・ビジョン」を打ち出した。

そんななか、近年、日本でも導入が始まり注目を浴びている決済方法が、QRコードを活用して支払いを行う「QRコード決済」サービスだ。クレジットカード決済や電子マネー、おサイフケータイの専用端末に比べ低価格で導入できることや、決済サービス会社が対応している国であれば海外でも利用できる。

日本ではQRコード決済についてどんな動きがあるのか。一体どんなふうに支払いが行われるのか。どんなメリットがあるのか。順に説明していこう。

日本のQRコード決済事情

経済産業省によれば、世界各国のキャッシュレス決済率は、韓国が89.1%、中国が60%、イギリスが54.9%、アメリカが45%と、多くの国でキャッシュレス化が進んでいるのに対し、日本はいまだ18.4%にとどまっている。

※2018年4月現在

2016年に中国の都市部の消費者を対象に実施された調査によると、回答者の98.3%が過去3カ月の間にモバイル決済を「利用した」と答えたという驚きの報道もある。そんな中国でもっとも利用されている決済方法がこのQRコード決済だ。

 QRコード決済

そのQRコードを利用した決済の中でも、代表的なのサービスが「WeChat Pay」と「Alipay(アリペイ)」だ。「WeChatPay」と「Alipay」だけでシェア約9割というから、どれだけ普及しているかがわかる。(出典: キャッシュレス決済の多様化の動向整理 )

日本では「PayPay」や「Line Pay」、「楽天Pay」や「Amazon Pay」など、各社がQRコード決済サービスを提供している。また、訪日する中国人観光客向けに、前述の「WeChatPay」や「Alipay」を導入する店舗も増えており、KDDIも2019年4月からQRコード決済ができる「au Pay」をスタートさせる予定だ。

QRコード決済を行う2つの方法

このQRコード決済には、2つの支払い方法がある。お店側が利用者側のスマホに表示されたQRコードを読み取る「店舗読み取り方式」と、お店側が表示したQRコードを利用者側がスマホで読み取る「ユーザー読み取り方式」だ。

どちらの場合でも、あらかじめ専用のアプリをスマホにインストールして、紐付けるクレジットカードの情報や銀行口座の情報などを登録する必要がある。それぞれの方式での支払い手順は以下の通りだ。

●店舗読み取り方式

①レジで利用するQRコード決済サービスをお店側に伝える。
②専用アプリを起動して自分のスマホにQRコードを表示させる。
③お店側がタブレットなどでQRコードを読み取り、決済。

 QRコード決済

●ユーザー読み取り方式

①レジで利用するQRコード決済サービスをお店側に伝える。
②お店側がQRコードを客側に表示する。
※QRコードは、タブレット画面のほか、印刷物の場合もあります
③専用アプリでQRコードを読み取る。
④金額入力欄がスマホに表示されるので、自分で支払金額を入力。
⑤お店側が確認をして支払いボタンをタップ。

 QRコード決済

これで支払い完了。どちらも慣れれば数秒で会計が済んでしまうので、客側にとっても、お店側にとってもありがたい。

利用者側にもお店側にも多くのメリットが

QRコード決済のメリットはスピードばかりじゃない。ほかにも以下のような便利かつお得なことがあるので、ぜひ知っておいてもらいたい。

●スマホの機種に依存しない
QRコード決済はアプリをインストールするだけでよいので、ほとんどのスマホで利用することができる。

●ポイントなどの特典が期待できる
決済会社ごとにポイントなどの特典が貯まるサービスや割引キャンペーンなどを行っているのでお得感がある。また、お店側にしてみれば、このポイントやキャンペーンは決済会社の負担になるので、経費をかけずに集客アップが期待できる。

●海外でも使える
おサイフケータイなどで使用されているFelica方式は、お店側に専用のリーダーが必要であるため、日本以外ではほとんど採用されていない。だが、このQRコード決済は、バーコードを読み取るだけで良いことから、導入ハードルが低く、決済サービス会社が対応を発表している国であれば利用できる。ただし、クレジットカードの登録が条件となっている国もあるため、注意が必要だ。

●お店側にとって低コストである
お店側は、導入の際に高価な専用端末を用意する必要がなく、QRコードを表示するiPadのようなタブレットがあればOKだ。「ユーザー読み取り方式」の場合は、タブレットすら不要QRコードを読み取る機器だけあればいいので、小規模の移動販売などにも適している。

逆にデメリットといえば、スマホやタブレットのバッテリーが切れたら使えないということぐらいだろうか。

日本における今後の普及

さて、このQRコード、発明したのは誰か知っているだろうか。なんと、日本企業のデンソーの開発部門(現デンソーウェーブ)の技術者たちが1994年に考案したものだ。縦横に並ぶドットの濃淡で表現されたこのQRコードには、数字で最大7,089文字、漢字・かなは最大1,817文字を格納できるという。ちなみに、QRとは「Quick Response(素早い反応、迅速な応答)」の頭文字をとったものだそうである。

スマホの登場により進化を続けるモバイルペイメント。QRコード決済の登場により日本国内のキャッシュレス普及率向上にも期待が高まる。PayPayやOrigamiPayなど、新たなQRコード決済も増えており、さまざまなサービスがあるので、ぜひチェックしてみてほしい。

文:太田 穣

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