TS すぐやる部SP

2017/11/30

三人称視点で生活したらどうなるのかドローンで実験してみた

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ヒィッ!! なに!!??

 

こんにちは、マンスーンです。

ヘッドマウントディスプレイを着けて銃を構えているのには訳がありまして、家でテレビゲームをしていたときにとあることを思ったからなんです。

 

 

わたしたち人間は自分の目で世界を捉えていますが(一人称視点)、ゲームだと自分のプレイするキャラクターが画面に映っていることがあります。

 

 

俗に言う三人称視点というやつです。

自分ではない第三者が、自分を見ているという構図ですね。

ゲームではよくある表現なのですが、もし現実世界で三人称視点を再現して生活したらいったいどうなるのでしょうか?

 

そこで………

 

 

カメラが付いているドローンを使って三人称視点を再現してみようと思います!!!

自分を客観視できるし、視野も広がるから生活しやすくなるはずです。

 

 

といっても僕はドローンを持っていないし操縦もできないので、詳しい方にお願いすべく千葉県八千代市にある『DRONE★VILLAGE』にやってきました。

 

 

『DRONE★VILLAGE』は屋外・室内練習場を備えたドローンの複合施設です。

ドローンの販売からパイロット養成スクール、イベントの開催までさまざまな事業を展開しています。

 

 

今回実験に協力してくれたのはJUIDA認定講師・DJIインストラクターの古舘さんです。

 

「今日はよろしくお願いします。三人称視点を体験したいんです! どうか!! どうか一度だけでも!!! 一生のお願いです!!」

「そんなに体験したい意味がわかりませんがなんとかしてみます」

 

これが今回使うドローンです。

障害物を自動で回避したり30fpsの4K動画に対応しているカメラが付いていたりするすごいやつです。

 

 

そしてこのヘッドマウントディスプレイをつけます。

ここにドローンについているカメラの映像が無線かつリアルタイムで送られてくるそうです。

 

まじか。

 

三人称視点を実際に体験してみる

先程の図を実際にやるとこうなります。

 

 

僕がヘッドマウントディスプレイで見ている画面です。

画質がとても綺麗だし、目の前の画面も大きくて没入感がすごいです。

あとは僕の動きに合わせてドローンを動かしてもらいます。

 

 

ゲームの画面じゃん……。

 

 

これ、完全にゲームの画面じゃん!!!!

(それっぽいゲージを入れてみました)

 

 

うしろに振り返ったときのカメラの動きや

 

しゃがんだときに視点が低くなる動きも再現。

 

 

初めて味わう不思議な感覚に、しばらく笑いが止まりませんでした。

 

実際に三人称視点をやってみた感想としては、

・自分の体なのに自分の体じゃないみたい。

・足に感じる地面の感触と目の前に見えている映像がうまく脳の中でリンクしない。

・歩く自分を見ているだけなのに歩くのがぎこちなくなる。

・真っ直ぐ歩くのが難しい。

・ゲームの中に入ってる感じがすごい。

 

さらにモデルガンを構えた状態で歩いてみたら、某有名ゾンビゲームの主人公になれました。

 

 

僕の動きに合わせて、滑らかにドローンを動かしてくれている古舘さんの操縦テクニックもすごかったです。

 

 

操作が下手な人。

 

 

空撮もできるドローンの特徴を生かして、ゲームのOPムービーからプレイヤーが操作できるようになる瞬間を再現してもらいました。

現実なのに「このゲーム、神グラフィックじゃん」と思ってしまうほどに、ちょっと感動しました。

 

三人称視点で食べ物を食べてみよう

次に三人称視点で食事をしたらどうなるのかを実験してみたいと思います。

食べている自分を見ながら食べれば、新しいなにかが生まれるかもしれません。

 

まずは豆大福を食べてみます。

 

 

真正面から撮影してもらったのですが、なんなんだこれ……。

 

 

脳が「マジで意味不明」という信号を出したので、次はカツ丼を食べてみます。

 

 

視点が悪いのかと思い、上から撮影したり

 

 

周りをぐるっと撮影してもらったのですが、まったく自分がなにをしているのかわかりませんでした。

 

三人称視点で食事をした感想としては、

・味はちゃんとわかる

・自分がなにをしているのかよくわからない。

・だからなに?

・本当になに?

 

 

三人称視点でサッカーをしてみよう

三人称視点といえば、サッカーゲームのPKでも使われていますよね。

そこで、実際に三人称視点でPKをしたらどんな感覚になるのかを試します。

一人称視点のときよりも視野が広がって、簡単にゴールできるはずです。

 

 

僕が実際に見ている画面です。

やっぱり視野が広いと、ボールの動きを計算しやすいですね。

 

 

華麗なシュートを決めさせていただきます。

 

 

あれ? (それっぽいゲージを入れました)

 

 

 

思っていたよりも難しいです。

 

三人称視点のPKの感想は、

・遠近感が掴みづらい。

・映像のラグが完全にないわけではないから思ったとおりの動きができない。

・そもそも歩くのがぎこちなくなるのを忘れていた。

 

 

そのあと、練習をたくさんしてやっとゴールできるようになりました。

 

今回撮影した動画をまとめてみました。

 

ヘッドマウントディスプレイに送られてくる映像には多少の遅延が発生するので、自分の体だけどスムーズに動けないということがわかりました。

三人称視点は楽しいけど、やっぱり一人称視点のほうが生活しやすいです!

 

 

ドローンについていろいろと聞いてみよう

「僕の願いを叶えていただきありがとうございました。これでもう悔いはないです」

「それはよかったです」

「ところで、ドローンスクールってどんな人が受講しにくるんでしょうか? やっぱり空に憧れた人が多いですか?」

「うちで多いのは測量屋さんですね」

 

「え、測量屋さん!?」

「はい。ドローンを使えば空撮してデータに起こせますからね。そういう需要が増えているのかもしれません」

「それは意外でした。ほかにはドローンで女湯を覗こうと企んでいる人も来たりするんですか?」

「ほかには趣味でやってる人や、老後の楽しみに始めた方とかが受講しに来ます。あと女湯は絶対に覗かないで下さい」

 

オフィスにあったすごい高いドローン

「そもそも古舘さんは、なんでドローンを仕事にしようと思ったんですか?」

「昔からバンドをやっていたこともあって、ずっとレコーディングエンジニアとかライブハウスのPAをしていたんです」

「音楽の仕事からなぜドローンに……もしかしてドローンミュージック(※1)が好きだったからですか? そういうダジャレで?」

※1.単音で変化の無い音楽のジャンル

「いえ、録音だけではなくドローンを使ってMVの撮影も自分でできたらふたつ仕事が取れますよね。あと、もともとクルマの運転やゲームが好きなのでドローンには興味を持っていたんです。そこでドローンのスクールに通ったら、ここのオーナーに出会って誘ってもらったんです」

 

5cmくらいしかない小型のカメラ付きドローン。この小ささでちゃんと飛ぶからすごい

「ちなみに好きなゲームはなんですか?」

「昔だったらF-ZEROですね、最近だとグランツーリスモとかエースコンバットシリーズも好きです」

「見事に全部乗り物を運転するゲームだ」

 

古舘さんは小型ドローンを部屋の中で自由自在に飛ばしていました

「今日、ドローンの進化を目の当たりにして驚いたのですが、ドローンの操縦をマスターするにはどれくらいかかるものなんでしょうか?」

「JUIDA(※2)が決めているのはフライトトレーニングで10時間以上ですね。でもスクールによってはそのうちの数時間をグループでの授業にしたりしているところもあります。だから技術をちゃんと習得したいなら、しっかりとスクールを選んだほうがいいですね」

※2. JUIDA=一般社団法人日本UAS産業振興協議会 (ドローンの操縦士の資格を交付している民間団体)

 

航空法ギリギリの149mまで上昇してもらいました

「ちなみにDRONE★VILLAGEさんはどのような教え方なんでしょうか」

「うちはマンツーマンでできるまでみっちり教えます。ちゃんと操縦技術を持って卒業してほしいので」

「厳しそう……」

「入るときに難しいですよってことはちゃんと伝えます。でもしっかりとした技術と知識を持ってもらうことがドローンの未来のためでもあると思うので」

「たしかに。良いお言葉も頂けたので、私はここらでドローンさせていただきます

「……?」

 

 

 

ドローンとの通信は今後もっとスムーズに!?

この記事ではくだらないことでドローンを使いましたが、真面目にドローンを使用する未来はもうすぐそこに来ているんです。

KDDI は、新潟県⻑岡市の協力のもと「スマートドローン」による4G LTE 完全自律⾶⾏実験を実施。

「ドローンステーション」に⾒⽴てた離陸地点から、自動充電可能な「ドローンポート」を経由し、錦鯉を養殖する棚池での薬剤散布後に着陸地点に帰還するまでの総距離約6.3kmの⻑距離⾶⾏に成功しました。

 

 

また、「三次元地図」を使うことによって、建物や山などの地形の高低差を自動的に識別して安全な飛行が可能に。

 

 

KDDIが行ったこの実験では通信方法が4G LTEでしたが、ドローンとの通信が「大容量」の情報を「低遅延」「高速」で送ることが可能な次世代の通信技術「5G」で行われるようになれば、ドローンとヘッドマウントディスプレイの通信をより低遅延で行うことができます。

そうなれば、三人称視点での生活がより自然にできるかもしれませんね。

 

もうやりたくないですが……。

 

 

(おわり)

 

[協力]

DRONE★VILLAGE YACHIYO

千葉県八千代市島田台941-1

HP : http://dronevillage.co.jp/

文:マンスーン

マンスーン

株式会社バーグハンバーグバーグのライター。理系大学出身をまったく生かせていない低い技術力で役に立たない電子工作をしている。

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