2017/10/11

「スマホと指で描く漫画家」あつもりそう 『Galaxy Note8』のSペンを試してみたら……

いよいよ日本で発売となったAndroidスマートフォン「Galaxy Note8」。この最新モデル、「Infinity Display」と呼ばれる狭額縁の有機ELディスプレイを採用し、Galaxyでは初となる背面のデュアルカメラを搭載と、多くの新機能が加えられている。

TIME & SPACEでは、なかでもGalaxy Noteシリーズの目玉機能のひとつでもある付属スタイラスペンの「Sペン」の進化に注目したい。ペン先は約0.7mmと細く、メモや絵も描きやすい。4,096段階(!)もの筆圧を感知し、さらになめらかな書き心地を実現している。

Galaxy Note8とSペン。画面サイズは約6.3インチ。大画面を生かし、ふたつのアプリをマルチウィンドウで起動できる「アプリペア」機能などを搭載。ベゼルレスデザインにより、高い画面占有率を誇る大画面ディスプレイを実現し、縦長にしたことにより、大画面ながら片手でも操作できるサイズ感がキープされた
付属しているSペンの反応も早く、文字が書きやすい

しかしながら、T&S編集者のメモ書きを披露しただけでは説得力に欠ける。我々はGalaxy Note8の描画性能を最大限に生かせるデモンストレーターを探し、そして適任者を発見したのである。なんと「スマホと指だけで描いた作品」が、2016年「週刊少年ジャンプ」主催の「矢吹健太朗 漫画賞」で奨励賞を受賞し、漫画界やネットを大いにざわつかせた漫画家のあつもりそうさんだ。

というわけでさっそく、あつもりそうさんにGalaxy Note8の描画力を試してもらうために少年ジャンプ編集部にお伺いしました!

いざ、少年ジャンプ編集部へ!

迎えていただいたのは、あつもりそうさんと、あつもりそうさんの担当をしている週刊少年ジャンプ編集部の籾山悠太さん。

あつもりそうさんの担当編集者、週刊少年ジャンプ編集部の籾山悠太さん

――今日はよろしくお願いします。

あつもりそうさん「よろしくお願いします!」

籾山さん「よろしくお願いします。私は週刊少年ジャンプ編集部の籾山と申します。あつもりそうさんの担当をしています」

――さっそくですが、「週刊少年ジャンプ」主催の「矢吹健太朗 漫画賞」で奨励賞を受賞した漫画って、本当にすべてスマホと指で描かれたものなんですか?

スマホと指だけで描かれた受賞作『あなたが恋と言うのなら

あつもりそうさん「はい、本当です(笑)」

籾山さん「もちろんデジタルで描かれたことはわかりましたが、まさかスマホで描いていたとは思っていませんでした。受賞後の打ち合わせで本人から聞いて、私も驚きました」

――スマホで漫画を描こうと思ったのはなにか理由があったのですか?

あつもりそうさん「漫画は高一の頃から描き始めていたのですが、スマホで描き始めたのは浪人生の頃。おおっぴらに漫画が描けないという状況もあったのですが、ちょうどその頃に矢吹賞と漫画制作アプリの存在を知ったこともあり、スマホで漫画を描いてみようかと。それに時間もたくさんありましたしね(笑)。今は、パソコンとペンタブを使って描いてます」

――そういう事情があったとはいえ、「じゃあスマホで」という発想がさすがデジタルネイティブ世代! 驚きです!

指とSペンとGalaxy Note8で、イラストを描いてもらう

Galaxy Note8を渡すと、あつもりそうさん、さっそくイラストを描き始めてくれた。

――あつもりそうさん、Galaxy Note8の第一印象はいかがですか?

あつもりそうさん「使っていたスマホよりも圧倒的に画面が広くていいですね! 指で描いていると画面が小さいと手で隠れて全体が把握しづらかったり、今どこを触っているかイマイチわからないことが多かったんですが、これならそんなこともなくて描きやすいです」

「画面が大きいから、指で描いても全体像を把握しやすい」とあつもりそうさん。使用したアプリは「メディバンペイント」という無料の漫画制作アプリ

――「Sペン」の使い勝手はいかがですか?

あつもりそうさん「ペンタブとかで使うペンに比べたら若干細いですけど、慣れてくれば感触はよくなってくると思います」

次にSペンでスラスラとイラストのアウトラインを描き込んでいく

――防水や防塵にも対応してるんですよ。

あつもりそうさん「スマホで描いていた時は机の上だったりベッドに寝転んだりといろんな場所で描いていましたけど、これだったら本当にどこでも描けますね

下書きを終え、ピンチイン、ピンチアウトを繰り返しながら細かい部分に線を入れていく

――すごくスムーズに描いていますね。

あつもりそうさん「Sペンの反応もいい感じに滑らかなのでここまで描けるんだと思います。実は僕、結構描くの遅い方で、受賞した作品も2カ月か2カ月半くらいかけて描き上げたんです。このイラストも、指で描いたらきっと倍くらい時間がかかっていると思いますよ

2時間ほどで全体像が見えてきた! これは……!?

――おぉ、全体像が見えてきました。スマホでここまで描けるなんてすごいですね! 次回作はこのGalaxy Note8で描くなんていうのはどうです?

あつもりそうさん「スマホで漫画を描いた当時は、漫画が描きたい! という強い思いと、ちょうどスマホで絵が描けることも知ったタイミングだったんですよね。ただ今はPCで描く方に慣れてしまっているので(笑)。

スマホだけでも、描こうと思えば漫画を描くことはできる時代だとは思うんです。描いた原稿をボタンひとつでそのまま送ることもできますしね。漫画を描き始める最初のステップとしては“スマホで漫画”もいいかなって思います」

完成したイラストは、なんと……!!

インタビューに答えながら、あつもりそうさんの手はスラスラと止まることはない。スマホを上下左右に巧みに動かし、ピンチイン、ピンチアウトを繰り返し、5時間ほどかけて完成したそのイラストがコチラ……!

ワオ! 桃太郎! しかも女体化ドン! めっちゃかわいい! TIME & SPACE的にもあざす!

繰り返しますがコレ、指とSペンとGalaxy Note8と漫画制作アプリだけで描いたものです。髪のツヤ、トーンの塗り具合など、素晴らしすぎる。取材班一同、「すごい、マジすごい!」と、完全に語彙力を放棄し、始めて間近で見る漫画家さんによるイラスト制作の過程に感動してしまった。

あつもりそうさん「Galaxy Note8の書き味もなかなか良かったです(笑)」

高性能なスマホの出現で、「スマホ漫画家」は増えていく?

それにしてもスマホの真っ白なディスプレイから徐々にイラストが出来上がってくる様子は、まさに感動ものでした。

スマホで漫画を描くことが当たり前の世界――

これは紛れもない「リアル」なのである!

Galaxyを生んだ韓国では、高性能で大型のディスプレイが搭載されたスマホが出回っているのでスマホで絵を描くことが日常的になっているともいう。

考えてみれば「画材も、紙も要らない」って、今やスマホは漫画家のツールとしても十分「使えるツール」になっていると言える。

最先端の技術に加え、滑らかな描き心地と繊細な筆圧を感じ取れるよう進化した「Galaxy Note8」。Noteファンのみならず次世代を担う未来のクリエイターたちにもオススメの1台となるかもですよ!

文:服部桃子(アート・サプライ)
撮影:稲田 平

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