2016/07/25
au2016夏スマホ4モデルのカメラ機能を徹底比較
いよいよリリースがはじまったau2016年夏モデル。今回のスマートフォン新モデルはいずれも様々な面で進化を遂げているが、とりわけ注目すべきなのは"カメラ機能"だ。各モデルでレンズの明るさやシャッタースピードといった機能が大幅に強化され、美しい写真をより手軽に撮れるようになった。
そんなau2016夏の新モデルのなかから、「Galaxy S7 edge」「Xperia X Performance」「HTC 10」「AQUOS SERIE」の4モデルをフィーチャーし、それぞれのカメラ機能を検証していこう。
左から「Galaxy S7 edge」、「Xperia X Performance」、「HTC 10」、「AQUOS SERIE」
カタログやサイト等に記載されている各モデルのカメラ機能の主な特長は下記の通り。
【Galaxy S7 edge】
◯世界初、デジタル一眼レフカメラ技術搭載で超高速オートフォーカスを実現
◯F値1.7レンズ×大型ピクセル
○薄暗い場所でも素早いオートフォーカス
【Xperia X Performance】
◯Xperia史上最速 約0.6秒起動・撮影
◯先読みフォーカス機能
◯約2,300万画素カメラ搭載。細部まで高精細な描写力
【HTC 10】
◯メインとサブ、両方のカメラに光学式手ブレ補正搭載
◯F値1.8×ウルトラピクセルセンサー
◯高速レーザーオートフォーカス
【AQUOS SERIE】
◯約2,260万画素 &本格デジタルカメラ水準「GR certified」取得
◯AQUOS史上最速の高速起動&ハイスピードAF
カメラに詳しい人なら、それぞれの機能やスペックがなにを示しているのか、ある程度は理解できるだろう。しかし、カメラについてあまり詳しくない人にとっては、「スペックを見てもピンとこない」というのが正直なところだろう。
論より証拠。カメラ機能の特長を確かめるには、実際の写真の仕上がりを見るのがいちばん。そこで今回は、各モデルで撮影した写真を通して、それぞれのカメラ機能の実力をチェックしていくことにしよう。
なお、今回各モデルのカメラ機能を検証するにあたって、公平を期すため、次の3つをルールとした。
- ・同じ条件で、同じ被写体を撮影する。
- ・撮影はすべてオートモードで行う。
- ・撮影後の補正等は施さない。
【1】:夜の街並み&照明の暗いレストランで料理を撮る!
まずはそれぞれのモデルで、夜の街並みと、照明の暗いレストランで料理の写真を撮ってみた。いずれも光量が少なく、きれいに撮るのが難しいとされるシーンだ。
以上2点は「Galaxy S7 edge」で撮影。F値1.7の明るいレンズを搭載し、ピクセルサイズの大型化により受光面積が広いため、暗いシーンでも明るくノイズの少ない写真を撮ることができた
以上2点は「Xperia X Performance」で撮影。細部までくっきり鮮やかな描写力は、本格デジカメ顔負け。大型センサーのおかげで、暗い場所でも明るくクリアな画質だ
以上2点は「HTC 10」で撮影。F値1.8の明るいレンズや、光をより多く取り込む独自のHTC Ultra Pixel™といったこのモデルの特徴が生かされ、フラッシュなしでもきれいに撮れた
以上2点は「AQUOS SERIE」で撮影。リコー「GRシリーズ」開発メンバーによる画質認証プログラム「GR certified」を取得していることや、F1.9の明るいレンズといった特性が生かされているのだろう、夜景も料理も簡単かつきれいに撮影することができた
一般的に、光量が少ないシーンでの撮影は、ブレたりノイズが出たりしがちだ。しかし今回検証した4モデルはいずれもそのようなことはなく、色調や明るさ、コントラストの出方に違いはあるものの、明るく鮮明に撮ることができた。
【2】お散歩中の犬の写真を撮る!
次に、海辺の公園をお散歩中の犬の写真を撮ってみた。
「Galaxy S7 edge」で撮影。このモデルの特徴は、世界初のデジタル一眼レフカメラ技術を搭載し、超高速オートフォーカスを実現していること。動いている犬でもピントあわせがクイックに行えた
「Xperia X Performance」で撮影。このモデルの追尾フォーカス機能は、タッチした被写体の動きを予測して、フォーカスをあわせ続けてくれる。動きまわる犬の撮影にはぴったりの機能だ
「HTC 10」で撮影。このモデルは高速レーザーオートフォーカスを搭載。フォーカスをすぐにあわせることができ、撮りたい瞬間を逃さない
「AQUOS SERIE」で撮影。このモデルは最速0.02秒でピントがあうハイスピードAFを搭載。また、約0.4秒という高速でカメラアプリが起動するので、突然のシャッターチャンスにもすぐに対応できる
絶えず動き回っている犬は、撮影することが難しい被写体のひとつ。しかし今回検証した4モデルはいずれも起動やフォーカスが速く、撮りたい瞬間を逃さず撮ることができた。今回の被写体は犬だったが、じっとすることができず元気に動き回っている小さな子どもを撮影するときにも良さそうだ。
【まとめ】
今回の検証を通じてわかったことは、4モデルはいずれも「暗所に強い」「起動やフォーカスが速い」という特長を備えているということ。暗い場所や動くものは、きれいに撮ることが難しい被写体の最たるもの。それらがスマートフォンで手軽に簡単に撮れるようになったというのは、ひと昔では考えられないことであり、近年のスマートフォンのカメラ機能の進化には驚くほかない。
なお、いずれのモデルも優れたカメラ機能を備えているが、実際の色味や撮影モード等はそれぞれに個性がある。また、カメラを構えたときの感覚やシャッター等の操作感もモデルによって異なる。そればかりは実際に使ってみるほかない。ぜひ店頭などで実際に触って確認してもらいたい。
文:榎本一生
撮影:稲田 平
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