2018/02/01

米Appleストアが認めた ARバーチャル対戦できるバトルロボット『MekaMon』がアツい

4本足のクモ型ロボット「MekaMon(メカモン)」はパーツを組み合わせて自分で作るDIYタイプながら、複雑な動きもできる新しいタイプのロボット。Appleが注目し、Appleストア(USのみ)で独占販売を行うなど世界中で話題になっているが、大人気の理由はARを使って遠く離れた相手とバトルが楽しめるところにある。

スマホのアプリと連携して迫力のARバトルゲームが楽しめる

アニメ「攻殻機動隊」に出てくるタチコマみたいな見た目のMekaMonは、バトルモードとAR連携モードの両方が楽しめる本格的なトイ・ロボット。コントロールはiOSとAndroidアプリのいずれかで行い、ロボットとの通信はBluetoothで行う。目玉は敵とバトルできるAR対戦だが、単独で操縦したり、実機同士でバトルしたり、いろいろな遊び方が楽しめる。本体にセンサーが搭載されていて、人が近付くとぶつからないようによけてくれるなど、オモチャとしての安全性にもきちんと配慮されている。

CES 2018で展示されていた実機

ラスベガスで開催されたCESで実機が展示されていが、動きは軽快で愛嬌があり、バトルモードではスピード感と迫力ある動きがくりひろげられる。会場では通信状況が不安定なため残念ながらARモードをライブで見ることはできなかったが、実際にどのようなプレイが楽しめるかは以下の動画からチェックできる。

次のバージョンではAppleのARKit採用?

MekaMonはサンフランシスコで開催されたゲームイベント「Game Developers Conferece」で発表されるやいなやARを手軽に楽しめるトイ・ロボットとして大きな注目を集めた。なかでも注目したのがAppleで、クリスマスシーズンに向けた店頭販売に先駆けて、Appleストア(USのみ)で独占販売を行うほどおの入れ込みようであった。これをきっかけに次のバージョンでは、MekaMonを操作するアプリ開発にAppleのARKitが採用されるとの噂もある。

開発したイギリスのReach Roboticsは、Kickstarterで最初の500台をあっという間に売り切っており、その勢いで750万ドルの資金調達を成功させている。現在は欧米のAppleストアを始め、公式ストアで発売されている。

日本でも昨年のCEATECで実機が公開され、バンダイナムコから発売が決まっているが、いつ開始になるかは「相談しているところ」とのコメントだった。公式サイトでは299.95ドルで発売されているが、日本での価格は現時点で未定だ。ARの技術を身近に感じられることにくわえ、自分で動作をカスタマイズできるDIY要素も楽しいMekaMon。日本での発売が待ち遠しい。

文:野々下裕子