2017/12/18

10分で身体が凍る極寒・極北エリアでも活躍! ヘリコプター型ドローンとは

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ドローンは人が訪れるのも難しい極北エリアへも活躍の場を拡げようとしている。

グリーンランドやアラスカなどの極北エリアで活躍する、プロ向けの無人ヘリコプターシステムを開発するカナダのArctic UAV社は、10分で身体が凍りつくような極寒の空を4.5時間も飛び続けられるドローン「Ukpik HEF32」を開発した。

小型のヘリコプターのような見た目だが、極寒に負けないドローン

野生生物や環境の調査、捜索救助など多目的な用途を持つUkpik HEF32は、見た目は小型のシングルローター(プロペラ)式ヘリコプターのよう。全長は1.76m、ブレード(プロペラ)は1.82mあり、十分な飛行能力を備えている。全体的にスリムなボディは非力なように感じるが、トータルで21kgの重量に耐えて飛ぶことができ、当然ながら雪や雨などの耐水性も備えている。また、3つの脚の先には氷や雪の上でも離着陸できるようプレートが装着され、上部にはパラシュートを備えており、万が一の場合にも安全に着陸させられるようにしている。

機体と同じく極寒でも撮影可能なHDビデオを搭載しており、15〜50kmの離れたところからでもコントロールできる。地上を調査するための複数のセンサーを備えているが、ほかにもトラッキングアンテナやトランスポンダー(無線中継器)、緊急時のフローキットや衝突防止用の照明などといった、さまざまなオプション機能が用意されている。

いまドローン市場では機体の開発もさることながら、ドローンをコントロールするシステムの開発競争が激化している。そこでArctic UAV社はオランダのUAV(無人航空機)コントロールシステムを開発するHigh Eye社とパートナーシップを組むことで、極北エリア以外の極限環境に対応できる独自ノウハウも構築している。ワンタッチでの離着陸が可能で、ルートの設定もあらかじめ簡単にできるなど、操作性の高さも本機のセールスポイントのひとつになっている。

そうして完成した機能をフルに活用し、同社ではUkpik HEF32を使って雄大な北極の地を上空から見下ろした空撮映像をオンラインで販売している。ホッキョクグマや野生のセイウチなどの動物たちも暮らす、極北の大自然を捉えたライブラリーのサンプルは無料で見ることができるので、ぜひそちらもチェックしてみてほしい。

文:野々下裕子

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