2015/10/06

脳を刺激して気分を上げるガジェットが登場

落ち込んだ気分のとき、それを解消する方法は人さまざまで、スイーツやアルコールに頼ってみたり、カラオケで歌ったり、スポーツで汗を流したり、ハッピーな映画を見たり、大人買いで散財したり、海に向かって何かを投げたり、絶叫マシンに乗ったり......。誰もが、何かしらの方法で気持ちを高めようとするもの。

気分とかムードというのは、結局のところ脳の状態であるから、いろいろな体験をする代わりに、頭に電極を取りつけて外から脳に刺激を与え、いい気分に変えてしまうことだって可能なはずだ。そして、実際にそんなデバイスが登場した。

画像提供:Thync社

サンフランシスコのスタートアップ、Thync社の「Vibes」は今年6月に発売されたガジェットで、価格は299ドル。こめかみの眉寄りに装着して、気分を上げたいときにはスマートフォンの画面のコントローラーで「ENERGY」に、落ち着きたいときには「CALM」にセットする。これはtDCS(経頭蓋直流刺激)と呼ばれる方法の一種で、装着者には感知できないほどの電流がデバイスから脳に送られ、5分ほどで効果が現れるという。

画像提供:Thync社

The Wall Street Journalは、「ボストン地域で82名を対象にした実験では、Vibesの14分のセッションで97パーセントの人がストレスの低減を実感した」と報じている。効果は30分から1時間ほど継続する人が多く、モチベーションの向上については数時間持続する人もいるそうだ。副作用についての報告は見当たらないため、効果が口コミなどで広がれば、ヒット商品になるかもしれない。

満員電車で不快な思いをして出社した直後や、結論の出ない長い会議で煮え切らない同僚に業を煮やした後、そっと額の横に白い物体を装着し、静かに自分の脳を落ち着かせてから次の仕事に取り組んだり、大事なプレゼンテーションや面接の前に気分を高揚させて元気横溢になる人が増えていくのだろうか。

提供:Thync社

文:信國謙司

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