2017/12/22

お気に入りの有線イヤホンを「高音質のまま無線化」してスマホで使う方法

iPhone 7から標準ミニ(3.5mm)のイヤホン端子がなくなって以降、Bluetooth接続のイヤホンが続々と登場してきている。

iPhone 7以降は購入時にLightning3.5mmイヤホン端子アダプタが同梱されているが、今回はこれまで愛用していた有線接続のイヤホンを、スマホとワイヤレスでつないで使えるようにする、ソニーの「SBH24」を試してみた。

スマホとはBluetooth、イヤホンとは標準ミニ端子で接続

まずSBH24がどのように機能するのかを図で説明しよう。iPhone 7以降のiPhoneはイヤホン端子を持たないため、ワイヤレスイヤホンを使う場合は直接Bluetoothで接続する(左)。

一方、SBH24はBluetooth機能と標準ミニのイヤホン端子の両方を備えており、スマホで再生した音声を無線で受け、イヤホン端子から出力する(右)。これで有線イヤホンでもiPhoneで音楽が聴けるというわけだ。

レシーバーは小型軽量で装着も簡単

SBH24はレシーバー部とイヤホンで構成されている。レシーバー部はチロルチョコを薄くしたくらいのサイズで、15gと超軽量。カラーはブラックのほかホワイト、ブルー、ピンクがラインナップ。背面はストラップホール付きのクリップとなっているので、上着やカバンのストラップなどに簡単に取り付けることができる。

本体上面には標準ミニのイヤホン接続端子と全指向性のマイク、正面にマルチファンクションキー、左側面には電源スイッチとLED、右側面にはボリュームキー、底面には充電用のUSB端子(Type-C)を装備。1.5時間のフル充電で6時間の連続使用が可能だ。

iPhoneとの接続はBluetoothで行うが、かざすだけで通信ができるNFC対応のAndroidスマホとは、SBH24本体のNFCマークをタッチするだけで簡単に接続できる。なお本機8台までのマルチペアリングに対応しており、スマホやパソコンなど複数の機器で音楽を聴く場合も、Bluetoothをつなぎ直す必要がないので便利だ。

Bluetooth接続設定画面

愛用イヤホンの聴き心地をiPhone 7以降でも

SBH24にはインナーイヤー型のイヤホンも付属しており、クセのない音質が楽しめるが、せっかくなのでお気に入りのイヤホンをレシーバーにつなげて試聴してみた。

コーデック※1はSBC※2に加えてAAC※3に対応しており、AACでエンコード※4した音楽が高音質で楽しめる。筆者愛用のイヤホンは低域のタイトさとスピード感、シャカシャカしない高域が気に入っているのだが、UKベースミュージックなどを聴いてみても、そうしたお気に入りのイヤホンの特長を忠実に感じることができた。

※1 ここではBluetoothで音声を無線伝送する際に使用する「音声圧縮変換方式」のこと。 ※2 Subband Codecの略。Bluetooth機器が標準で使用する音声圧縮技術。 ※3 Advanced Audio Codingの略。主にiPhone等のApple製品で使用されており、SBCに比べ高音質。 ※4 音声や動画データの圧縮・暗号化など、データを別の形式に変換すること。

端子は標準ミニなので、イヤホンだけでなくヘッドホンも接続できる。また、変換ケーブルなどを使ってスピーカーとつなげば、スマホの音楽をスピーカーから再生することも可能だ。

ヘッドセットとしても優秀

またSBH24は本体に無指向性マイクを内蔵しているので、自前のイヤホンを着けたままでスマホでの通話が可能になる。接続したスマホを介してGoogleアシスタントを使用することも可能だ。

本体のマルチファンクションキーは一般的なBluetoothイヤホンのものよりも大ぶりで、操作性がとてもよい。ここから音楽アプリの再生/停止などの操作が可能なほか、音楽を聴いている途中で電話がかかってきた際も、このキーを一回押せばそのまま通話に入れるので便利だ。

たかがイヤホンと思うなかれ。音質はもちろんだが、耳への装着感や本体の質感など、「これぞお気に入りの1本」とは離れがたかったりするもの。そういう人にとってSBH24は、ソニーのイヤホンへの愛を感じる「待ってました!」な一品だ。有線イヤホンが長らくタンスの肥やしになっているという人は、ぜひお試しを!

商品名/SBH24
メーカー名/ソニー
価格/オープン・プライス(ソニーストア価格5,880円<税抜>)

みんなの「ほしい !」がプレゼントに !?

たくさん集まるとプレゼントになるかも !!

ほしい!
608
PUSH!

文・撮影:白石裕一朗