2016/08/02

富士山頂でもauがつながる! 「上司にバレないよう富士登山してみた」

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サボりたい。

仕事をサボりたい。

僕の仕事は、上司の雑用をこなすことが大半である。上司の代わりにメールを返信したり、上司が出張する際のホテルを予約したり、飼い猫の写真を見せられて「かわいいですね」と褒めてあげたりなどなど......。こんなことをするためにこの会社に入ったわけではない。もっと色々やりたいことがある。僕はもっともっと高みをめざしているのに。

そんなことを考えながら、いつものように上司にバレないようネットサーフィンを楽しんでいると、こんなニュースが飛び込んで来た。

今年もauは富士山の頂上で"LTE通信"に対応しているらしい。しかも登山口や登山道では1年を通じて"LTE通信"が利用可能だそうだ。

au 4G LTEだといつでも高速。スタートダッシュからゴールまで一気に駆け抜ける、通信業界の"ウサイン・ボルト"みたいなものなのだ。

そこで、僕は素晴らしいアイデアを思いついた。仕事をするフリをしながら、上司に内緒で富士登山を楽しめるのではないだろうか。"au 4G LTE"が富士登山中も繋がるのであれば、いざという時は登りながら仕事をすればいい。これならアリバイ工作も万全だ。

たまたま上司も出張中でオフィスにいない。これは千載一遇のチャンスである。
もしかしたら山ガールとも仲良くなって一緒に登れるかもしれないし。

思いついたからには、即行動!

ということで富士山に来ました!!
今頃上司は出張先の名古屋で手羽先でも食べているに違いない。

前述の通り、僕が普段している仕事(雑用)は、ネット回線が整っていればスマートフォンでもこなせてしまうのだ。

富士山は登るルートがいくつかあるが、今回は吉田ルートから登ることにする。
5合目まで直通のバスが出ており、揺られること40分でここ(富士山スバルライン五合目)まで到着した。

2013年、世界遺産に登録されてからは富士山はとても混み合っており、本日も人だらけである。

5合目の時点で気温は22度。東京の暑さとは大違いだ。ちなみに持っている棒は売店で1,200円。
そのとき、僕のiPhoneが鳴った。

「あっ! 上司から着信だ......」

上司「もしもし長橋? ちゃんと出社してるだろうな?」
長橋「も、もちろんですよ」
上司「あのさあ、今度の火曜に打ち合わせするクライアントにPDFの資料送っといて〜」
長橋「わかりました」

いつもはさくさく繋がることがうれしいが、今日ばかりは携帯電話がつながることがこれほど不快に思ったことはない。

今日もこんな感じで雑用をこなして行くと思うと気が滅入るが、ここはいつものオフィスではないので心持ちが楽である。さあ、気を取り直して登るとするか。

5合目から6合目までは、比較的平坦な道を歩いていく。

ただもうすでに標高は2,000mを越えており、周りは雲だらけとかなり新鮮である。

歩くこと40分、意外にも早く6合目に到着した。
登山初心者に富士山はしんどいとネットに書いてあったけど、これなら簡単に登れそうだ。

ただ油断は禁物。休憩をこまめにとっておこう......。

そこに、上司からの電話

「う! また着信」
上司「あのさ、こないだのクライアントに謝罪の電話を入れておいてくれない?」
長橋「(自分で謝ればいいのに......)はい、わかりました。例のクライアントですね」

早速クライアントへ謝罪電話をしよう。
長橋「この度は申し訳ありません。かくかくしかじか......」

クライアント「なんだかずいぶんと上から目線ですね......」
それもそのはず。上空2,000mからの謝罪である。

さて登山再開だ。
6合目、7合目は平坦な山道ではなく、けっこう急で、崖のような山道になっている。

このような崖はしばらく続く。足場が安定しないので、周りを見るなどの注意が必要だ。事前にトレッキングシューズを買っておいて本当によかった。

写真の通り、富士山はジグザグに進んでいくのだ。

高度が上がると見晴らしも良くなっていき、だんだんと酸素が薄くなっていくのがわかる。ゆっくりと富士山に身体を順応させないと高山病になってしまうので、無理にでもペースを落として歩くことが大事である。

8合目到着!

歩くこと4時間。8合目に到着した。
あとは頂上を目指してひたすら登るだけであるが、ここは焦らずにひとまずお昼休憩をとることに。

カップヌードル、600円。

ただ、これが値段相応である。標高3,000mの高さで食べるカップヌードルは格別の美味しさ。これまでの人生でいちばん美味しいカップヌードルと言っても過言ではない。

そういえば僕は今、会社にいることになっているのだ。
アリバイづくりのためにTwitterでも更新しておくか。富士山からつぶやくことが出来るなんて、便利な世の中になったものだ。

上司は僕のアカウントを知っているようで、うかつに仕事の愚痴は書けない。ならば逆手に取り、アリバイ工作に使わせていただく。

地上3,000mでクライアントに企画書を送る

もう半分まで登ってきた。あとは頂上を目指すのみだ。歩こう。

長橋「あっ、また電話だ!」
上司「PDF、ちゃんと送った?」
長橋「はい、今送っているところです! もうすぐ先方に届くと思います!」
上司「渾身の企画なんだからよ、しっかりしてくれよ!」

やばかった。正直忘れていた。すぐに送ろう。
どれどれ、どんな内容のPDFだろう。

これは......。日本一の山から送るにはあまりにもしょぼい内容の企画である。しかも、ファイルを見たら、10MBはあった。なんでこんな企画書がこんな重いんだ。。。

まあ、仕方ない、これも僕の大事な仕事である。

そーしん!

au 4G LTEはこんなところでも快調だ。たとえファイルが中途半端に重くても僕のiPhoneはへっちゃらである。パソコンを持ってきたらテザリングでネットつないでもっと仕事もできちゃう! すごい時代だ。

電話会議がしたいと上司から鬼電が!

しばらく歩くと溶岩の名残があるのか、土がだんだんと赤くなってきている。
この辺りは崖のようではなく、砂利道が続いていく。
30分に1回くらいは休憩所があるので、こまめに休みながら登ることに。

長橋「ん! また電話......」
上司「ちょっと急用。今すぐFace Timeで会議がしたいんだけど」
長橋「ちょ、ちょっと待って下さい......!」

で、出た......! 文明の利器"Face Time"。
もしかすると画面を通じて富士山に登っているのがバレてしまうかもしれない。

そんなこともあろうかと、僕は今日Yシャツを来てきたのである!
しかもネクタイもしっかり持ってきた。

長橋「おつかれさまです!」
上司「なんか後ろに岩みたいなのあるけど......どこにいるのお前」
長橋「すみません、近所の郵便局に切手を買いに行く途中でして......」
上司「どんだけ悪路よ」

無事、FaceTimeでの会議は終了した。
少しドキドキしたが、多分バレていないだろう。

さて、歩こう。あともう少しだ。

そろそろ頂上が見えてきた。

頂上が近づくにつれてまた崖のような道が増えてきた。代わりに酸素が減っている。

この辺りは標高がとても高く高山病になりやすくなるので、こまめに水分補給と休憩をしながら進んでいく。

ひたすら歩き続けること数時間。

もう体力もなくなり、足も痛い。疲労困憊である。
さすが、日本一高い山。並大抵の山ではない。
登り始めは意外と簡単そうだと思っていたが、まったくそんなことはなかった。

はあ、やっと頂上の目印になる鳥居が見えてきた。
あれをくぐればもう頂上である。

登頂!

着いた〜!

予想以上につらかったが、頂上到達は感慨深いものである。

と、そこに良いタイミングで上司から電話が......富士山頂でもケータイがつながるなんてすごい時代!

長橋「おつかれさまです! 僕、やりましたよ!」
上司「なにがやったんだよ」
長橋「どんな高い山でも登れない山はないですよね......あ、これはたとえ話ですよ。困難な仕事でも頑張れば必ず達成できるということです」
上司「PDF送るのが困難な仕事だとは思えないんだけど......。用件だけど、さっき送った企画書をデザイナーさんにも送っておいてほしいんだけど」
長橋「了解です」

先ほどのしょぼい内容の割には容量の重い企画書を富士山頂からサクッと送信した僕は、上司にバレずに登山を成功させたことをかみしめた。

今や、仕事をしながら富士山だってどこだって行ける時代である。みなさんも窮屈なオフィスから抜け出して、一度富士山に登ってみてはいかがだろうか。

※この記事は、2014年8月1日に更新された「au ツナガルコラム」の再掲載版です。

文:長橋涼(Concent)

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