2018/04/23

| 更新

2020/12/24

フリーWi-Fiの安全な使い方 「危険性は?」「接続できない」など疑問にズバリ

Wi-Fi対応のスマホやタブレット端末、PCがあれば誰でも無料で利用できる、フリーWi-Fi(無線LAN)によるインターネット接続サービス。公衆無線LANや無料Wi-Fiスポットなどとも呼ばれていて、飲食店やホテルなどで見かけたことがある人も多いだろう。

店内のフリーWi-Fiの案内板

このフリーWi-Fiは便利な反面、「うまくスマホとつながらない」「いつもは大丈夫なのに今日はなぜか速度が遅い」といった声を耳にする。またセキュリティリスクも高く、個人情報やクレジットカード情報の漏洩、ウイルス感染なども心配だ。

そこで、フリーWi-Fiの利用方法や注意点など、上手な活用方法を紹介していく。

Wi-Fi接続方法を復習してみよう

まずは、接続方法の確認だ。Wi-Fiに接続するには、スマホのWi-Fi設定がオンになっていることを確認しよう。機内モードにした場合でも、Wi-Fiだけはオンにできるので、iPhoneならコントロールセンターから設定をチェックしてほしい。左上のWi-Fiマークをタップするとオン・オフの切り替えができる。

コントロールセンターでWi-Fiオン 左/Wi-Fiオフの場合、右/Wi-Fiオンの場合。タップで切り替えられる

Androidの場合は機種によって異なるが、「Google Pixel 5」の場合、ホーム画面をいちばん上から下へスワイプすると表示される「クイック設定パネル」から確認できる。左上のWi-Fiマークをタップするとオン・オフの切り替えができる。

コントロールセンターでWi-Fiオン 左/Wi-Fiオフの場合、右/Wi-Fiオンの場合。タップで切り替えられる

Wi-Fi設定をオンにすると、接続できるWi-Fiの電波を自動的に検索するが、公共の空間やカフェで提供しているWi-Fi接続サービスがすべて無料とは限らない。なかには、有料で事前に契約が必要なものもある。Wi-Fiの案内表示に注意書きがないか確認しておこう。

また、フリーWi-Fiなのに接続できないときは、なにかしら登録・入力作業が必要な場合が多い。よくあるケースは以下のようなこと。

①メールアドレスの登録が必要
②SNSアカウントとの連携が必要
③店内でパスワードなどを教えてもらう必要がある

①と②のときは、ブラウザを開こうとすると登録を促すメッセージが表示されるので、まずはブラウザを立ち上げてみよう。③の場合は、カフェならテーブルのメニューやレシートに接続方法が掲載されていることもあるので、周囲を見回してみよう。

店先のフリーWi-Fiマーク

速度が遅いときは「5GHz」を試してみよう

つながったフリーWi-Fiが、なぜか速度が遅くて全然ステータスバーが進まないことはないだろうか。人が多く集まっている場所など、接続している数が多いと速度は低下するし、Wi-Fiにつなぐことすらできないこともある。

そんなときは、接続する周波数帯が複数ないか確認してみよう。もし、スマホのWi-Fiネットワーク名(SSID)の表示に、たとえば「timespace-a」と「timespace-g」など「-a」と「-g」がついた2種類がある場合は、そのWi-Fiが5GHzの周波数と2.4GHzの周波数を使っているケースがある。

Wi-Fiでは2.4GHz帯(規格名はIEEE802.11b/g/n/ax)と、5GHz帯(規格名はIEEE802.11a/n/ac/ax)の2つの周波数帯が使われていて、2.4GHz帯は利用できる機器が多い反面、Bluetoothや家電製品との電波とも干渉しやすく速度が出ない場合がある。そのため、2種類のネットワークがあったなら、末尾に「-a」がついている5GHzの周波数を選択することで、通信速度が改善する可能性がある。接続速度が遅いときは、試してみるとよいだろう。

安全なWi-Fiの見分け方

フリーWi-Fiに接続するときには、必ず確認しておきたいことがある。それは、暗号化されているかどうかだ。スマホのWi-Fiネットワーク名の表示に、カギマークが付いているものと付いていないものがある。カギマークが付いていないのは暗号化されていないWi-Fiネットワークなので、利用する場合は注意が必要だ。

「セキュリティ保護がされていないネットワーク」という警告 iPhoneではカギマークなしのネットワークに接続すると「セキュリティ保護がされていないネットワーク」という警告が出る
暗号化されているAndroidのWi-Fiのネットワーク AndroidのWi-Fiのネットワーク名表示 カギマークのついているものは暗号化されている

では、カギマークなしのフリーWi-Fiはどれほど危険なのだろうか。暗号化されていないWi-Fiは、鍵がかかっていない玄関と同じ。通信内容は、多少の知識があれば誰でものぞき見ることができる。友だち同士のメールのやり取りやウェブブラウザで調べ物をしたり、YouTubeで動画を楽しむ程度だから問題ないと思うかもしれないが、それも非常に危険だ。

フリーWi-Fiを提供しているお店などに悪意はなくとも、それを利用する悪意を持った攻撃者によりスマホ内に侵入され、保存しているデータを盗まれたり、攻撃者の侵入ルートとなってフリーWi-Fi切断後もデータを盗み見られたり、GPSで常に位置情報を把握され、自宅を突き止められたりする可能性もある。

カギマークなしのフリーWi-Fiは危険

また、そのアクセスポイントそのものが、実は攻撃者が用意したダミーだったということもあり得る。飲食店に入ったときに、そのお店の名前のアクセスポイントが表示されたら、お店が用意したものだと信じてしまうだろう。アクセスポイント名を詐称することは、誰でも簡単に行えるので、それだけで信用するのは危険だ。

最近では、こういったセキュリティ面も考慮され、暗号化されていないフリーWi-Fiは少なくなってきている。利用する側としても、暗号化されていないフリーWi-Fiの利用はできるだけ避けるべきだろう。

暗号化されたフリーWi-Fiのイメージ

やむを得ず利用する場合には、インターネットバンキングやオンライン決済などを利用しない、個人情報を入力しないなど徹底したいところだ。また可能であれば、常に通信を暗号化できるVPNを利用するといいだろう。

なお、災害時に被災者がインターネットに接続し、安否確認や必要な情報を得られるよう、通信事業者が協力し合いフリーWi-Fiとして解放する「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」という取り組みがある。これは、利便性を優先するため、暗号化などのセキュリティ対策は行われていないので、総務省もVPNの利用を推奨している。

ちなみに、Wi-Fiの暗号化は「WEP」と「WPA」に大別できる。WEPは古くから使われている暗号化技術だが、最近では脆弱性が指摘されており、セキュリティレベルが低い。WPAはWEPの弱点を補強し、セキュリティレベルを向上させたものだ。

たとえばキャリアが提供しているWi-Fi。auが提供する「au Wi-Fi SPOT」は、最新鋭の暗号化技術「WPA2-PSK」を採用しており、アプリ経由で高セキュリティなWi-Fi環境にだけ接続する。安心なフリーWi-Fiとして覚えておくと安心だ。

無料で高速回線が使えるフリーWi-Fiは便利であることに違いないが、リスクがあることを忘れず、状況に応じてスマートに利用したい。

文:吉田 努

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