2018/04/09
| 更新
2019/07/17
意外と知られていない? 高音質で無料通話ができる『FaceTime』の上手な使い方

LINEやFacebookメッセンジャー、Skypeなどの無料通話アプリはいまや当たり前のコミュニケーションツールだが、iPhoneに標準搭載されている「FaceTime」もそんなアプリのひとつだ。
ビデオ通話に「ミー文字」が使えたり、最大32人が同時に通話できるなど独自の機能をもった優れものだが、まだあまり使いこなしていないという人のために、FaceTimeのもっと便利な使い方や機能などについて紹介しよう。

Appleユーザーだけが使えるFaceTime
LINEならLINEのメンバー同士、FacebookメッセンジャーならFacebookのメンバー同士であれば、AndroidやiPhone、PCでも、機種やOSに関係なく無料通話ができる。
一方、FaceTimeはiPhoneやiPadやMacBookなど、Apple製品同士のみで無料通話することができるサービスだ。そのかわりFaceTimeアプリからだけではなく、「電話」や「連絡先」から直接FaceTime通話を利用することができるなど、Apple製品同士での使い勝手がとてもよい。

FaceTimeで通話する方法
利用するにはまず「設定」で「FaceTime」がオンになっていることを確認。その際、iOSが12.1以上でないとグループ通話(後述)に参加することができないので、OSのアップデートも済ませておこう。

・「連絡先」アプリからかける場合
電話をかける手順と同じく、通話したい相手を連絡先アプリで表示し、相手がiPhoneユーザーであれば、名前の下にFaceTimeのアイコンが青色で表示される。あとはビデオ通話か音声通話を選んでタップするだけ。

また、通話履歴などから電話をかけた場合、相手がiPhoneユーザーなら、通話中に表示されるFaceTimeアイコンをタップして途中から切り替えることもできる。

FaceTimeのアイコンがグレーのままであれば、相手がiPhoneユーザーではないので、FaceTimeでの通話はできない。
・「FaceTime」アプリからかける場合
相手がiPhoneユーザーであれば、「FaceTime」アプリもしくは「連絡先」アプリからかけることができる。
「FaceTime」アプリを起動し、表示された画面で「+」のタップから、宛先の入力欄に名前を入力。「連絡先」に登録されていなければ相手の電話番号かメールアドレスを入れる。音声通話ならオーディオのアイコンを、ビデオ通話ならビデオのアイコンを押すと、相手への呼び出しが始まる。

FaceTimeの通話中に音声通話とビデオ通話を切り替えたり、インカメラからアウトカメラに切り替えたりといったこともできる。

・「メッセージ」アプリからかける場合
実はiPhoneの「メッセージ」アプリからFaceTime通話をかけることもできる。方法は、「メッセージ」アプリを立ち上げて通話したい相手とのスレッドを開き、画面上部の相手の名前部分をタップ。「オーディオ」か「FaceTime」ボタンをタップするだけ。

グループ通話の方法
FaceTimeでは、最大32人までのグループ通話が可能だ。利用するには2つの方法がある。
・最初から複数人を選ぶ方法
FaceTimeアプリを起動し、右上の「+」ボタンをタップ。「宛先」に相手の名前を複数入力して「オーディオ」か「ビデオ」ボタンをタップすればOK。

また、メッセージアプリでグループをつくっている場合、そのままFaceTimeのグループ通話をかけることもできる。方法は上記の『「メッセージ」アプリからかける場合』と同じだ。
・途中から追加する方法
途中から通話者を追加させることも可能だ。方法は、FaceTimeで通話中に「+ 参加者を追加」ボタンをタップして、「宛先」に名前を入力。「参加者をFaceTimeに追加」をタップすればOK。参加者をさらに増やす場合はこれを続けていけばよい。

・グループ通話に招待されたとき
自分がグループ通話に招待されたときは、通知バナーをタップしたあとに表示される画面で「参加」ボタンをタップするだけ。

注意点は、相手がiPhoneユーザーであっても、iOSが12.1以上でないとグループ通話には参加できないということだ。FaceTimeに招待したい人を入力して表示させたときにFaceTimeアイコンがグレーになっていたら、やはりグループ通話に参加できない。
さまざまなエフェクト機能も充実
FaceTimeもLINEなどと同様、さまざまなエフェクトで遊ぶことができる。アニ文字やミー文字以外にも、ビデオ通話中にエフェクトボタンをタップすると、さまざまなアイコンが画面下部に登場する。
・アニ文字やミー文字でビデオ通話
iPhone X以降の機種なら、アニ文字や、あらかじめつくっておいたミー文字をビデオ通話で使うこともできる。アニメ風キャラクターが自分の表情とシンクロしながら分身となって話してくれる。

エフェクトボタンから「アニ文字」アイコンをタップ。「ミー文字」をあらかじめ作っておけば、いちばん左に現れる。好きなアニ文字を選んでビデオ通話してみよう。
キャラクターでの通話は、急なビデオ通話でこちらの見た目の準備が整っていない場合にも役に立つ。
ビデオ通話中の相手の画像を撮影できる
ビデオ通話中にLive Photosのシャッターボタンを押せば、ビデオ通話中の様子を静止画として撮影することができる。ミー文字やアニ文字の楽しい通話を思い出に残してもいいだろう。ただし、撮影したことは相手に通知されるので、ひと言伝えるのを忘れずに。

Apple製品のユーザーなら有効活用しよう
iPhoneをはじめとしたApple製品での操作性がよく、iPadやMacBook、iMacなどのユーザーともグループ通話ができ、アニ文字やミー文字といったエンタメ機能が豊富なことがFaceTimeの大きなメリットだ。
iPhoneなどのAppleユーザーとはFaceTimeの独自機能を活用し、AndroidユーザーとはLINEやFacebookメッセンジャーでと、相手や目的に応じて上手に使い分けて無料通話を楽しんでほしい。
文:太田 穣
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