2017/10/05

スマートスピーカーなのに防犯にも! セキュリティドローン『Aevena Aire』が頼りになりそう

普段はスマートスピーカーとして、旅行や出張で家に誰もいない時には家の中を見守ってくれるドローンとして活躍してくれる、室内ドローン型AI音声アシスタント搭載スマートスピーカー「Aevena Aire」がKickstarterで目標額を達成し、話題となっている。

スマートスピーカーにして、セキュリティ・ドローン

Aevenaが開発中のAireは、AmazonのAlexaを搭載したスマートスピーカーだが、丸い本体の上部に360°の3Dカメラと本体の横に4Kカメラを備えていて、さらに本体の見えないところに格納されたローター(プロペラ)を使って空を飛ぶことができるという、スマートセキュリティ・ドローンでもある。スマホをコントローラーにして室内を自在に飛ばすことができ、周囲の不振な音や動きを感知すると自動で指定したデバイスにアラートを通知するなど、離れた場所にいても家の中の様子をチェックできる

動画はこちらから

サイズは約30.5×30.5×40.6センチ、重さは約1.6キロとコンパクトながら、周囲を検知するソナーをはじめとした各種センサーを搭載しているので、障害物などを避けながら自律飛行できる。外側はスピーカーでよく使われるやわらかい素材で包まれているので、万が一、人や家具に当たっても傷つけることはない飛んでいる時の音も比較的静かで、ローター(プロペラ)の風で周囲にあるものを吹き飛ばしてしまうことがないよう設計されている。

AmazonのAlexaを搭載。IoTデバイスとしてさまざまな使い方が可能

飛行速度は秒速にして1〜2mで、最長飛行時間は約8分とやや短いが、充電ステーションを兼ねた専用台に待機している間に30分でフルチャージでき、いざという時にいつでも飛ばせるようになっている。スマートスピーカーとしてはAmazonのAlexaを搭載。また、スマートフォンアプリと連携できるIFTTT規格やさまざまなAPIにも対応し、プログラムした追加機能をワイヤレスで自在にアップデートできるので、IoTデバイスとしても用途が拡がる。専用のアプリから別の部屋にいる子どもの様子を見たり、声をかけたり、360°の4Kカメラを使った自撮りやコンテンツ作成といったことにも使えそうだ。

Aireが撮影した室内の様子はスマホから確認できる

Kickstarterでキャンペーン実施中

現在クラウドファウンディングのKickstarterでキャンペーンを実施中で、すでに設定金額はクリアしている。もっとも早く商品が届けられるβ版は699ドル(約79,000円※)で、来年9月の予定となっている。正式販売価格は749ドル(約85,000円※)で、その場合出荷されるのは2018年12月の予定だ。
※2017年10月時点でのレートで換算

侵入者が室内に入ろうとした時に目の前にこんなものが空中に浮かんでいたら、それだけで逃げ出してしまいそうだ。出資期限は日本時間で10月21日なので、今から投資してみてはいかがだろうか。

スペック

Aevena Aire

サイズ:約 30.5 × 30.5 × 40.6 cm
重量:約1.6kg
飛行速度:秒速1m
飛行時間:最長8分
充電時間:約30分
参考価格:749ドル

文:野々下裕子