2017/09/22

声の波形データから指輪を作成! 『Encode Ring(エンコードリング)』がお洒落すぎ

もし、自分の言葉を形にして、残せたら。大切な人に、自分の想いを声にして届けられたら。子どもやペットの声を永遠に残して、いつも身につけられたら。

そんな願いを叶えてくれる、世界でたったひとつの指輪があります。

その指輪の名は「Encode Ring」。声や音楽を独自の波形データに変換し、オリジナルリングを作成してくれるサービスです。

自分の声の形を確認して注文できる

Encode Ringは、リングにしたい自分の声の形を注文前にあらかじめ確認できるのが特長です。パソコンの場合は公式サイトから録音、スマホの場合はLINEの音声機能を使い音声データを送ります録音できる音の長さは最大3秒。動画にも対応していますが、指輪に反映されるのは音声部分だけになります。

スマホからは、まずLINEで「Encode Ring」を友だち登録し、トーク画面から音声データを送ります。

すると、その場ですぐ音声データが波形データに変換され、実際にどんな仕上がりになるのか見ることができます。リングの素材は全5種類。真鍮、プラチナ、18金、シルバー、ピンクゴールド(10金)と、好みや予算によって選べます。

サイトでは形だけでなく、素材の外観も確認できるので、見た目や素材の雰囲気をじっくり確認してから選べるのもうれしいところ。気に入った形になるまで、録音をやり直してもオーケーです。

現在はリングとネックレスの2種類ですが、今後はピアスやブレスレット、父の日用にタイピンなども予定しているそう。

専用のジュエリーケースとQRコードが印刷されたカード

商品に添付されているカードにはQRコードが印刷されており、それをスマホで読み取ると、いつでも音声や動画を再生することができます。さらに、10月に予定されている新サービスとして、専用アプリを使ってスマホのカメラをアクセサリーにかざすだけで、音声や動画のほか、追加で登録した写真やテキストデータを表示できるようになるとのこと。

恋人へのクリスマスプレゼントから始まったEncode Ring

この指輪が誕生したきっかけは、EncodeRing株式会社の代表責任者である角村嘉信さんが、自分の恋人へのクリスマスプレゼントを贈る際に「たったひとつの贈り物をしたい」と考えたこと。

角村さん「既存のサービスでは、アクセサリーやギフトにメッセージを刻印する場合、同じ形の文字になります。たとえ同じ言葉であっても、人それぞれに想いの形は異なるのに、どうして同じになるのだろうと思い、自分だけの想いを伝えられるアイデアを探し始めました」。

そして角村さんは、人は声から忘れていく傾向があることや、最後の最後まで残る感覚は聴覚ということを知り、普段意識することのない「声」を使うことにしました。十人十色の想いをそれぞれの声で形にすれば、それこそ本当のオンリーワンになると考えたというわけです。

クリスマスプレゼントにもおすすめ

Encode Ringはすべて1点もののオーダーメイドのため、注文から発送までに1カ月ほどかかります。クリスマスプレゼントに贈りたい方は、遅くても11月前半には注文しておくのがおすすめです。

これまでに多かったオーダーはやはり恋人や家族へのプレゼント。婚約指輪や、プロポーズリングとして贈る方も多いそうです。銀婚式の記念でEncode Ringをつくられたご夫婦もいたそうですが、どんな言葉を形にしたのか、気になるところですね。

また、最近増えているのが、子どもの声やペットの声をリングにしたいというオーダー。生まれきた子どもの第一声や、初めて話した言葉を入れられたら、素敵な記念品になりそうです。

「声帯のガンにかかった方が、手術前に家族へEncode Ringを贈られたのは、とても印象に残っています」と、角村さん。

Encode Ringの数だけ、恋愛や絆、思い出のエピソードがあります。ふだん何気なく話し、聞いている声。大好きな恋人へ、大切な家族へ。あるいは、自分の記念として、たったひとつの言葉をプレゼント。あなたなら、どんな声を贈りますか?

文:相川いずみ